いまや大ヒット商品となった、付属のラバーで擦ると消えるボールペン“フリクションボール”。筆者も愛用の商品ですが、このシリーズに色鉛筆があるのをご存じでしたか?
仕組みはボールペンと同じで、鉛筆の芯の反対側に付いているゴムで擦ることで生じた摩擦熱で色鉛筆の筆跡が無色透明になります。色鉛筆は、鉛筆と言いながら顔料色素を蜜蝋やワックスで固めたものなので、これが紙に染み込み、専用の消しゴムでないと消えません。また、専用の消しゴムでも強く擦らないと消えなかったり、消し跡が残りやすく、あまりキレイに消すことはできません。それが特殊な独自の“フリクションインキ”を使用したことで、フリクションボールペンと同様にキレイに消すことができるのです。
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中身も一般的な色鉛筆。鉛筆削りで普通に削れます |
フリクションボールとは違い、通常の色鉛筆に比べると多少描き心地が硬めな感じはありますが、筆滑りの感触も発色も確かに色鉛筆。フリクションペンと同じようにラバーで擦るだけで簡単に消えます。そして、普通の色鉛筆と同様に、芯先が丸くなったら削って使用できるという、フリクションペンと色鉛筆の中間のような商品です。
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描き心地はちょっと硬め。力を入れて割としっかりと描いたり、塗ったりする感じです |
塗り絵をしてはみ出してしまったり、色を塗り直したりするのはもちろん、色を塗った部分の一部を消してハイライトを入れたり、高度な描画テクニックで表現力豊かにお絵描きを楽しめます。何より、どれだけ消しても消しカスが出ないのがうれしいです。小さな子どもはもちろん、大人まで使い勝手がよく、さらにお絵描き用途のみならず、メモや板書など幅広く活用できる便利な筆記用品です。
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消す時は、鉛筆のお尻にあるラバーで消しゴムと同じように擦ります。力を入れなくてもキレイに消えて、消しカスが出ないのが特徴です |