自宅で料理はするけれど、グリルを使って魚を焼くのは敬遠されるという方、多いのではないでしょうか。グリルを使うと洗い物は増えますし、頑固な汚れを落とすのが大変ですよね。焼き魚はおいしいんですけど…。さて今回紹介するのは、グリルを使わずに焼き魚が作れる調理器「魚味膳」です。
フタがついたシリコン製の調理器具で、魚を入れて電子レンジで温めるだけで焼き魚が作れてしまうのです。レンジで調理するシリコンアイテムはこれまでも数多くありましたが、この商品の特徴は「焼き目がつく」こと。
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思いのほか柔らかい |
魚味膳は内部が発熱体となっており、マイクロ波を吸収することで発熱する仕組みです。グリルで魚を焼くのと同様に魚の表面から熱を加え、調理していきます。さらにフタをして密封するため、魚味膳の中に入れた魚は蒸し焼き状態に。短時間で内部まで熱が通り、ふっくらと焼き上がります。
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フタも発熱体になっているようです |
というわけで、さっそく焼き魚を作ってみましょう。まずはサケでチャレンジ!
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切り身を乗せて、レンジでチン(チンは死語か…?) |
今回は600Wで4分半ほどレンジにかけます。ポコポコと小さな破裂する音はやや気になりましたが、4分半経過したところでフタをオープン。ひっくり返して、全体をチェック。
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ひっくり返していないのに、両面ともに火が通ってる! |
レンジでチンするだけでこんがりとした焼き魚の完成です。もちろん、中まで火が通っています。
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サケの塩焼き、完成です〜 |
食べてみて感動! グリルで焼いたみたいに、表面はパリッと、中はふっくらジューシーに仕上がっています。焼き目もこんがりついていて、レンジでこれはすごいと思います。
さらに今度は、魚味膳とグリルのそれぞれでブリを焼いてみました。
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次はブリで比較です |
グリルで焼いているブリは火の通り加減もチェックしながら、グリルの前に張り付き。魚味膳はレンジのスタートボタンを押して放置。こちらのほうが圧倒的に楽ですね。火が通るまで、魚味膳のブリは600Wで5分間、グリルのほうは10分ほどかかりました。
味はどうでしょう。食べ比べてみると、魚味膳で調理したブリのほうが水分を多く残しているように感じます。熱を加えている時に密封されているので、身の中に水分が閉じ込められたのでしょうか。ふっくらジューシーに仕上がりました。
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ブリもふっくらと焼き上がりました |
魚味膳を使うことで時短になるのと、焼き具合を確かめることなく料理ができるという点では便利です。
魚以外の応用メニューとして、鶏肉をハーブに付け込んだものを魚味膳で調理してみました。これも同じく600Wで5分間温めてみます。
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ハーブに数時間漬け込んだ鶏肉をレンジでチン |
これ、筆者にとっては魚の調理以上のできばえです。
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パサパサにならずに、きちんと火の通った鶏肉 |
水分が抜けておらず柔らかい食感で、ジューシーに仕上がりました。
焼き魚以外にも、チャンチャン焼きや、貝の酒蒸しなどもできるそうです。焼く工程がいっさいないので、調理も洗うのも魚味膳だけ。時短料理用のグッズとして役立ちそうですし、これまでグリルを敬遠していた方も料理のレパートリーを増やせるかもしれません。我が家は奥さんに料理を任せっきりなので、たまには魚味膳で私も食事を作ってみようと思います。