今回はペン、しかもあの「パーカー」のペンです。ぶっちゃけペンなんて書ければ何でもいいじゃんと思っていた筆者ですが、いい大人なのでそろそろ一生物の1本が欲しいと思い、買ってみました。しかもワンコイン以下でかなり優秀な国産のボールペンが購入できる時代にあえて、舶来の高級ペンを選んでみましたよ。もうすぐ社会人デビューという方から、そういえばいいペン持ってないなという方まで、どうぞおつきあいくださいませ。
箱に入ったペンなんて初めて購入しました
パーカー5thアーバンプレミアム。色はエボニーメタルです
パーカーといえば筆記用具メーカーの老舗中の老舗。現在は生産拠点をフランスに移した高級文房具ブランドです。万年筆や高級ボールペンで有名なブランドですね。ある種憧れの筆記用具なのですが、そのパーカーが発売した「5th」というペンのシリーズが、万年筆でもボールペンでもない新しいペンだという触れ込みを聞き、ぜひ試してみたくなり購入してみました。「5th」とは、万年筆、サインペン、ボールペンなどの他の筆記具の欠点を克服した第5のペンであることを意味するそうです。1本くらい高級な万年筆を持ってみたいけど、いろいろと手入れが面倒そう…と敬遠しているような人にぴったりのペンなのです。なかなか勇気のいるお値段だったのですが、思い切って購入してみましたよ。たまにはこういうのも必要なのです、ハイ!
これはリフィルという替え芯です。本体に1本付いてきます
本体を開けて、リフィルに交換。これで使用できます
これで完成。高級感あふれるペンですね
一見シャーペンの芯のように見えるペン先は、紙に触れたときに必要な量のインクだけが、ペン先の溝からしみ出すという特殊なチップを使用しているとのこと。なんだかちょっと近未来な感じがしますね。実際に使ってみましょう。
特徴的なペン先。万年筆っぽくも見えますが…
横から見るとシャーペンのようにも見え…
裏から見ると、こんな感じです
実際にいろいろと書いてみましたよ
その書き心地ですが、とても滑らか。引っかかりとかそういうものを一切感じずにスラスラっと書けました。何でしょうこの感じ? 仕様書を見てみると、ペン尻にセットされたスプリングの筆圧調整機能により、個々の筆記スタイルに合ったなめらかな書き心地を味わえるとのこと。ここにも最新技術が使われていました。そのおかげで、何も気遣うことなくスラスラと書けるわけですな。しかもペン先のチップも使ううちに筆記スタイルに合わせた形状へなじんでいくとのこと。シャーペンの芯が削れるように形状が変わっていくそうです。
なんというか、本当に滑らかな書き心地でした
筆圧加減にもよるのですが、薄い紙だと裏写りする感じでした
インクのなじみ方も秀逸で、ボワっと出たり、出なかったりということがなかったです
高級なペンを使ったからといって、字がうまくなることはなかったのですが…。それでも久しぶりにいろいろと文字を書きたくなる気持ちがわき出てしまいました。なんというか、これは使わないとわからないのですが、とにかくスムーズに筆記できます。最初のインクの出方がきれいなんですよね。ワンコイン以下の優秀なボールペンでも、最初の文字書くときって、インクが出過ぎて文字が太くなっちゃったり、丸い跡が付いちゃったりすることがあるじゃないですか? あーいうのがないというか、それだけでストレスがないんですよ。
文字の下手さはご勘弁。それでも書き続けたくなる心地よさです
絵を描いたりするのにもよさそうなペンでした
持ち手部分もしっかりとしており、重さはなんと31g! 通常のボールペンが7g程度なので、かなりの重さがありますが、これが持っていてもあまり疲れを感じません。むしろ程よい重さでペンをしっかり持てるので、男性なら手になじむと思いますよ。女性だとちょっと重く感じるかもしれません。また替え芯のリフィルですが、これまたなかなかのお値段。まだ実際にどれくらい使うとリフィルの替え時かわからないのですが、頻繁に替えるようであると、コストパフォーマンスはちょっと割高になりそうです。
3種類のボールペンで比較してみました。インクの濃さが特徴的ですね
とにかく店頭などで試し書きができたら、1度使ってみるとそのよさがわかると思います。正直、筆者はボールペンが嫌いで、なんというか下手な人ってボールペンで書くと、殴り書きみたいになるじゃないですか? いつもはゲル状のペンを使っていたりしたのですが、この5thはそのゲル状ペンと万年筆の中間みたいな書き心地とインク具合で、自分にはぴったりな仕様だと感じました。またインクも速乾性で本体からインク漏れをすることもなく、ひと晩キャップを外しておいても乾燥することがないとのことで、ラフに使っても心配なさそうです。2017年はこのペンとともに頑張ってみようかと思いました! さっそく請求書をこれで書いてみますよ!
書く人のスタイルによってペン先が変わるというのも魅力的ですね