筆者が子供の頃、鉛筆を削るのに使っていたのが、ボンナイフ(ミッキーナイフとも)といわれるもの。刃の部分をくるっと回転させて本体に収納でき、かみそりのような鋭い切れ味が特徴でしたが、その頃は工作などで紙を切ることが多かったため、徐々に刃先の切れ味が悪くなってきたのをよく覚えています。その後使い始めたのが、切れ味抜群のカッターナイフ。刃先の切れ味が落ちても、刃を1枚折れば切れ味が回復。ロングセラー商品として今でも人気がありますね。ところが最近、「カッターは刃を折って使うもの」という常識を覆す画期的な商品が登場しました。
それがこちら!
ケースから取り出すとこんな感じ。なんだかカッターらしくないカッコいいフォルムです
ご紹介するのは、プラス株式会社の「オランテ」という商品。特徴は、カッターの醍醐味(?)である刃を折る作業がいらないこと。しかも刃を折らなくても、安心して長く使える工夫が施されています。先ほどは、刃を折ることを醍醐味と申しましたが、実は刃を折ることに抵抗を感じている方が多いようです。確かに、筆者も子供の頃は、「折るのが怖い」、「折った刃が飛びケガをしそう」と思っていましたし、「刃の処分に困る」というのもありますね…。「オランテ」は、そんな従来のカッターにつきものの悩みを解消。それでは、その特長をチェックしてみましょう。
通常のカッターの刃には折れ目がありますが、「オランテ」の刃にはおなじみの折れ目がありません
メーカーによっては炭素鋼を使っている場合もあり、長く使っているとさびることも…、でも「オランテ」ではそんな心配はなし
表面は凸凹&フッ素加工。そのため、ガムテープを貼っても貼り付かず、簡単にはがれます
0.5mmとしっかり厚みのある刃。段ボールもざくざく切れます
こちらはチャイルドロックボタン。刃を送り出すスライダーと本体後部のキャップの両方をロックします
スライダーが側面でなく上部にあるので、左右どちらの手で使ってもスライダーがじゃまになりません
このくぼみに指を当てて使えば、線に沿って切れて、新聞の切り抜きの際に重宝しそうです
リングに指をかけるなど、さまざまな握り方ができますよ。また、フックにかけることも♪
当たり前ですが、切れ味自体はいままで使っていたカッターと遜色ありません。まだ使い始めたばかりなので、実際にどれくらい使えるのかわかりませんが、「オランテ」とは長い付き合いになりそうです。また、筆者はガムテープを切ることが多いので、刃にべたつき防止加工が施されているのはうれしいですね。引っ越しシーズンのこの時期はとくに役立ちそうです。
なお、カラーリングはネイビー、ピンク、グリーン、パステルピンク、パステルグリーンの5種類。替え刃は専用のものが必要になります。
こちらが、「オランテ」専用の替え刃
刃は常にホルダーに収まっているので、ホルダーごと交換します。交換時も刃に触れる必要はありません
最後にカッターに関するうんちくを1つ。今回ご紹介した「オランテ」は、プラス株式会社の製品ですが、国内でカッターのトップシェアを誇るのはオルファ(OLFA)株式会社。オルファ創業者である岡田良男氏が、板チョコからヒントを得て考案したのが、「折る刃式カッターナイフ」なのです。つまり、会社名である「オルファ」は、「折る刃」にちなんだもの。オルファが作った刃の寸法(幅9mm・18mm)や折り筋角度(59度)などは、事実上の業界標準として、世界中で使われているんですよ。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。