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「Google Home」「Amazon Echo」、スマートスピーカーの現状の人気は?

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「Google Home」

「Google Home」

デジタル製品関連では、今年2017年後半の一大トピックとなった感のある「スマートスピーカー」。アメリカでは1年前くらいから人気を呼んでいたが、それから遅れて日本国内でも、10月6日に発売された「Google Home」を皮切りにようやくいくつかの主要製品が発売され、メディアを中心に話題を呼んでいる。「Google Home」発売から2か月ほどが経ち、その注目度も一服した感がある現在、これらスマートスピーカーの実際の人気や評価はどのような感じになっているのだろうか。「価格.comトレンドサーチ」のデータを基に分析した。

人気を二分する「Google Home」と「Amazon Echo」。限定半額セールで「Google Home」の人気が急上昇!

図1:「Bluetoothスピーカー」カテゴリーのアクセス推移(過去6か月)

図1:「Bluetoothスピーカー」カテゴリーのアクセス推移(過去6か月)

価格.comでは、スマートスピーカー製品は現状「Bluetoothスピーカー」のカテゴリーに分類されている。その「Bluetoothスピーカー」カテゴリーの過去6か月のアクセス推移を示したのが図1だ。これを見ると、10月中旬くらいからアクセスが上昇をはじめ、11月中旬から一気にアクセスが急上昇していることがわかる。実は、このアクセス上昇は、ほぼスマートスピーカー製品の発売によるものだ。

図2:「Bluetoothスピーカー」カテゴリーにおける主要5メーカー別のアクセス推移(過去6か月)

図2:「Bluetoothスピーカー」カテゴリーにおける主要5メーカー別のアクセス推移(過去6か月)

図2は、同じ期間で見た、「Bluetoothスピーカー」カテゴリーにおける主要5メーカー別のアクセス推移を示したもの。これを見ると、これまで「Bluetoothスピーカー」カテゴリーで人気を博していた、ソニー、BOSE、JBLといった、世界的な音響メーカー(ブランド)のアクセスは伸びてはいないが、9月後半からは、まず新たにこのジャンルに加わったGoogleが、そして10月後半からは同様にAmazonが、それぞれのアクセスを大きく伸ばしており、それまでの主要メーカーと並ぶほどの注目度を集めていることがわかる。つまり、Googleの発売する「Google Home」と、Amazonが発売する「Amazon Echo」という、スマートスピーカー製品が、このカテゴリー内でも大きくその存在感を増しているのだ。

図3:主要スマートスピーカー4製品のアクセス推移(過去3か月)

図3:主要スマートスピーカー4製品のアクセス推移(過去3か月)

では、スマートスピーカー製品の中では、どんな製品が人気なのか。それを示したのが図3だ。すでに触れたように、まず10月6日に先行して発売されたのは、Googleの「Google Home」である。「Google Home」には、スタンダードモデルの「Google Home」のほか、「Google Home Mini」というコンパクトな下位モデルが存在する。いずれも同じくらいの人気でこれまで推移してきているが、12月に入ってからは、どちらの製品も大きく注目度を上げている。この理由は後述する割引販売キャンペーンの影響によるものだ。

いっぽうの「Amazon Echo」も、スタンダードモデルの「Amazon Echo」のほか、上位モデルの「Amazon Echo Plus」と、コンパクトな下位モデル「Amazon Echo Dot」という3モデルがラインアップされている。このうち人気なのはスタンダードモデルの「Amazon Echo」、次いで低価格の「Amazon Echo Dot」という状況だ。こちらについては、11月中旬から発売開始されたが、製品供給の問題からか、現状では「招待された方のみの購入」という限られた販売になっているため、まだそれほど入手できた人も少なく、アクセス自体も、先行する「Google Home」ほどのレベルには達していない。ただ、上記の販売形態の違いに加え、「Google Home」と「Amazon Echo」の製品ページに寄せられたクチコミ数はそれぞれ188件、174件(2017年12月6日時点)とさほどの差はないことからも、アクセス状況からだけでは人気度が計りづらい状況になっている。

図4:主要スマートスピーカー4製品の最安価格推移(過去3か月)

図4:主要スマートスピーカー4製品の最安価格推移(過去3か月)

図4は上記主要4製品の最安価格推移を示したものだ。「Google Home」も「Amazon Echo」も自社サイトでの販売をメインにしており、その販売価格は、「Google Home」が15,120円、「Google Home Mini」が6,480円、「Amazon Echo」が11,980円、「Amazon Echo Dot」が5,980円となる(いずれも税込)。全体的には「Amazon Echo」のほうが若干安めの価格設定となっている。

ただし、前述のように、「Amazon Echo」は招待制の限定販売ということもあって、現状では取扱店舗がゼロという状況で(Amazon.co.jpでは、招待申し込みが行える)、価格もついていない状況。これに対する「Google Home」は、12月2日より最安価格が一気に下落している。これは、一部のショップ(「ビックカメラ.com」「コジマネット」「ソフマップ.com」のビックカメラ系店舗)で、12月10日まで限定の半額セールを行っているため。12月6日時点では、上記3店舗の「Google Home」の最安価格は7,560円となっている。なお、「Google Home Mini」のほうは、ビックカメラ.com、ソフマップ.comのほか、ヤマダ電機系の「TSUKUMO」でも、3,240円の半額となっている。図3で見られた、急激なアクセス上昇は、この半額セールによる人気上昇を現したもの。「Google Home」を購入するなら、今週は大きなチャンスと言えるだろう。

「Google Home」は音質面がマイナス評価。「Amazon Echo」は完成度高く、現状ではベストバイの評価

図5:主要スマートスピーカー4製品のユーザー満足度推移(過去3か月)

図5:主要スマートスピーカー4製品のユーザー満足度推移(過去3か月)

このように、現状では人気を二分している「Google Home」と「Amazon Echo」であるが、実際に使ったユーザーの評価となると、若干差が出ている。図5は、上記上記主要4製品のユーザー満足度推移を示したものだが、もっとも評価が高いのは「Amazon Echo」で4.61、もっとも評価が低いのは、3.62の「Amazon Echo Dot」で、その間に「Google Home」(3.94)と「Google Home Mini」(4.07)が挟まっているような形だ。気になるのは、「Amazon Echo」を除く3製品のユーザー満足度がすべて4.1以下と、注目度に対して低めに出ていること。これだけを見ると、現状では「Amazon Echo」の評価が突出しているとも言える。

実際のユーザーレビューを詳細に見ていくと、面白い傾向がわかる。先行して発売された「Google Home」であるが、購入した人の多くが、「音声入力は非常に高いレベルです。「オーケーグーグル」から早口でしゃべっても音声コマンドを認識します」「とにかく凄みを感じるのは音声認識の完成度です。多少言い間違えても、ちゃんと意味を汲み取ってくれるのには感心します」その音声認識精度などに対しては高い評価を与えているものの、「今のところ、BGM程度の再生や、Bluetoothスピーカー、アラーム、天気、ニュースの再生等と、利用用途が限定されます」「まだまだ、会話を認識するというより、"コマンドを認識させてる感"が強いです」など、現状では「できること」がまだ限定的で、入力コマンドなどもまだ未完成という面が強いようだ。

また、「Google Home」はスピーカーとしての音質面もやや難ありという評価がなされている。「スピーカーの特性としてはとにかく低音盛りで、中音から高音は少ない上にぼやっとしています。したがってダンス系のとにかく低音がズシンズシンと響いてほしい曲ではびっくりするほどの音を鳴らしますが、逆にそれ以外のジャンルでは単にチープなだけでなく、低音がうるさくて適当なボリューム調節が難しいのです」「音質が悪い。重低音は出力されていますが、どれもAMラジオの様な音。SONYのバッテリー内蔵のスピーカーなどのほうが良いと思います」といったように、スピーカーとしてのチューニングや完成度が今ひとつとする声が多い。特に、本機の場合、現状でメインとして使われる用途として、「radiko」などを使ったラジオ番組再生や、「Google Play Music」や「Spotify」などを使った、ストリーミング音楽再生などがあるため、特にこの音質面が致命的とする意見も多い。なお、別途「Chrome Cast」を利用することで、ほかのオーディオ機器からの出力も可能だが、単体として見ると、やや音質での不満点が多いということになっている。

「Amazon Echo」

「Amazon Echo」

いっぽうの「Amazon Echo」だが、現状での完成度では、「Google Home」よりも上とする意見が多い。まず気になる音質であるが、「小さいのに音が出ます。低音もよく出ていて、高音も柔らかく聴きやすく出ています」「想像してたより音楽鑑賞に耐える音質だと思います」など、音質面の評価は及第以上という感じ。特筆すべきは、文脈までしっかりとらえられる音声認識の精度の高さだろう。各メディアでもその精度の高さは評価されているが、「一度設定すると後は声を掛けるだけで、音楽再生、天気予報、Amazonでの買い物、親父ギャグまでやってくれます」「「おやすみ」というと「おやすみなさい、ゆっくり休んでくださいね!」と返してくれるのはなかなか温かみがある受け答えですね。」「google、LINE、Amazonと三社が出ましたが、音声認識や検索ではgoogleが一番でしょう」といった声もあるように、その認識精度は高く評価されている。

現状の「できること」に関しては、「Google Home」とそれほどの差はないように思えるが、「Amazon Echo」の場合、Amazonでのショッピングをはじめ、「Amazonプライムビデオ」「Music Unlimited」などの自社サービスがそのまま使えるほか、発売時に用意された「スキル」も多く、こちらでも現状ではもっとも充実している。

ただ、どちらの製品も、今後、ソフトウェアのバージョンアップや、対応サービスの充実によって、「できること」の範囲は広がっていくので、現状での評価がそのまま、製品の完成度ということではない。ただ、現状では、後発の「Amazon Echo」のほうが、さまざまな面で一歩先を行っている印象だ。問題は、「Amazon Echo」は現状すぐには購入できないことで、この年末商戦では、半額セールなどの積極的な展開を行っている「Google Home」に一歩遅れを取っている。ひとまず、スマートスピーカーがどんなものなのか使ってみたいということであれば、現在安く購入可能な「Google Home」をひとまず購入するというのも、十分にアリな選択だろう。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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2017.12.8 更新
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