レビュー
クリエイティブな作業や配信にも使いやすそう

Ryzen 9&RTX 3080搭載! ゲーム色控えめの高性能ゲーミングノート「ROG Zephyrus G15」

ASUS JAPANはゲーミングノートに力を入れているメーカーで、モデルのバリエーションも豊富だ。先日取り上げた「ROG Flow X13」(記事はこちら)や「ROG Strix SCAR 17」「TUF DASH F15」など、ゲームへの本気度やスタイル、予算などで選べるようになっている。

今回取り上げる「ROG Zephyrus G15」(2021年モデル)は、「Ryzen 9 5900HS」と「GeForce RTX 3080 Laptop」を搭載した高性能なゲーミングノートだが、落ち着いたデザインで、ゲーム色が控えめな1台。ゲームだけでなく、クリエイティブな用途にも使いやすいモデルとなっている。

ゲーミングノートっぽくないシンプルなデザインのROG Zephyrus G15。中身は最新&最強のスペックなので、高いパフォーマンスが求められる動画編集や音楽編集、配信用のパソコンを探している人にも注目してほしい

ゲーミングノートっぽくないシンプルなデザインのROG Zephyrus G15。中身は最新&最強のスペックなので、高いパフォーマンスが求められる動画編集や音楽編集、配信用のパソコンを探している人にも注目してほしい

Ryzen 9 5900HS&GeForce RTX 3080の最新&最強スペック

最初にスペックをチェックしていきたい。CPUは8コア16スレッドの「Ryzen 9 5900HS」。動作周波数は3GHz(最大4.6GHz)で、TDP(熱設計電力)が35Wというノートパソコン用としては最高クラスのCPUを搭載する。グラフィック機能はCPU内蔵のRadeon GraphicsとGeForce RTX 3080(ビデオメモリー8GB)。ASUSのゲームノートとしては最新&最強クラスの組み合わせである。

メモリーは16GB(DDR4-3200)×2の32GB。ストレージはPCI Express 3.0 x4接続のM.2 NVMe SSDで容量は1TB。

CPU-Zの結果。最新の「Zen 3アーキテクチャ」を採用したゲームやクリエイティブ用のハイスペックはHシリーズのCPUだ

CPU-Zの結果。最新の「Zen 3アーキテクチャ」を採用したゲームやクリエイティブ用のハイスペックはHシリーズのCPUだ

GPU-Zの結果。GeForce RTX 3080のビデオメモリーはGDDR6(サムスン製)の8GB

GPU-Zの結果。GeForce RTX 3080のビデオメモリーはGDDR6(サムスン製)の8GB

ディスプレイは15.6型のWQHD(2560×1440)と、フルHDよりもワンランク上の解像度で、リフレッシュレートは165Hz。去年のモデルはフルHDで300Hzだったが、今年のモデルは解像度がワンランク上でありながら165Hzなのがポイントだ。フルHDよりも高精細かつ滑らかな描写でゲームを楽しめる。明るさも300ニットと明るく、「Adaptive-Sync」にも対応する。

画面占有率85%の狭額縁設計。Webカメラは非搭載

画面占有率85%の狭額縁設計。Webカメラは非搭載

外部インターフェイスは、マイクロホン/ヘッドホンコンボジャック、HDMI出力、USB 3.2 (Type-A/Gen2) x2、USB 3.2(Gen2) Type-C、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)、microSDメモリーカードを備える。

本体サイズは355(幅)×243.5(奥行)×19.9(高さ)mm、重量は約1.99kg。ROG Zephyrus G15の2020年モデルと比べると、フットプリント(設置面積)が約4%小型化されている。バッテリー駆動時間はカタログスペックで約11.6時間。ACアダプターは大型ではあるがが、年々着実に小型化されており、一昔前のゲーミングノート用のACアダプターと比べるとずいぶんと小さく感じられる。モバイルするには大きくて重いが、友達の家に持って行ってゲームをするといった使い方であれば問題なくできるだろう。

外部インターフェイスは両側面に配置されている左右にUSB3.2が左右にあるのが地味に使いやすい

外部インターフェイスは両側面に配置されている左右にUSB3.2が左右にあるのが地味に使いやすい

ASUSのゲーミングノートのACアダプターは年々小型化されており、本モデルのACアダプターも小型かつ薄型のタイプだ

ASUSのゲーミングノートのACアダプターは年々小型化されており、本モデルのACアダプターも小型かつ薄型のタイプだ

G14を踏襲したシンプルなデザイン

本体デザインは昨年発売した「ROG Zephyrus G14」に近い、シンプルなデザイン。天板をLEDで光らせる「AniMe Matrix」は搭載されていないが、見る角度で虹色に光るドットというデザインパターンはROG Zephyrus G14と同じだ。

アルミニウム合金にCNCフライス加工が施された天板。右上には8279個のドットが施されている。ドットの下にはプリズムフィルムが貼られており、光が当たると虹色にキラキラと光る

アルミニウム合金にCNCフライス加工が施された天板。右上には8279個のドットが施されている。ドットの下にはプリズムフィルムが貼られており、光が当たると虹色にキラキラと光る

カラーバリエーションはムーンライトホワイトとエクリプスグレーの2色。今回はムーンライトホワイトモデルを試用したが、くすみのない真っ白なボディだ。同社によると、下地、補強、着色、パールからなる「4レイヤーエコシャイン塗装」というこだわりの塗装だという。汚れもつきにくく、指紋も目立たない。

キーボードもバッグライトは白色のみと落ち着いた仕様。光り方は3種類から選べる。実用面ではまったく問題ないが、ゲーミングノートとしては地味なほうだろう。キーボードはテンキーなし。キーピッチは実測19mmと余裕のあるレイアウト。打鍵感はややソフトだが、しっかりとしたクリック感がある。好みは別として、FPSなども快適に操作できた。

キーボードはいい意味で普通。キーピッチも19mmのフルサイズでタイピングしやすい。タッチパッドは前世代のモデルより20%大きくなり、ジェスチャー操作などを快適にこなせる。タッチパッドのセンサーも約40%高速化されている

キーボードはいい意味で普通。キーピッチも19mmのフルサイズでタイピングしやすい。タッチパッドは前世代のモデルより20%大きくなり、ジェスチャー操作などを快適にこなせる。タッチパッドのセンサーも約40%高速化されている

電源ボタンには指紋センサーが備わっており、Windowsへのログオンも簡単。マイクのオフ、ボリューム、Armoury Crate呼び出しボタンが独立している。友達といっしょにプレイしているときに、マイクをすぐにオフにできるのは意外と便利だ。

マイクのオフやボリュームは独立ボタンで操作できる

マイクのオフやボリュームは独立ボタンで操作できる

電源ボタンに指紋センサーを搭載

電源ボタンに指紋センサーを搭載

期待通りのパフォーマンスを発揮

各種ベンチマークの結果を見ていこう。遅いわけはないと予想していたが、その通りで、すべてのベンチマークテストでかなり高いスコアを記録している。人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」はWQXGAの165fps、最高画質(DLSS有効、Direct X12)で問題なく楽しめた。fpsを165fpsに固定せずに、無制限に設定すると200fpsは出たのでまだまだ余裕はありそうだ。

ゲーミングノートにとって重要な冷却機能は、CPUに独自の液体金属グリスを使用。ヒートパイプは前世代が4本だったところを6本に増やし、冷却性能を高めている。エアフローに関しては、前世代モデルのファンに比べて約15%改善しているという。

CPUの性能を測定する「CINEBENCH R20」の結果はマルチコアCPUが5120、シングルコアCPUが562

CPUの性能を測定する「CINEBENCH R20」の結果はマルチコアCPUが5120、シングルコアCPUが562

描画性能を測定する「3D Mark Professional」の結果

描画性能を測定する「3D Mark Professional」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のベンチマーク。2560×1440、最高画質、フルスクリーンモードの結果は「14109」の「非常に快適」

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のベンチマーク。2560×1440、最高画質、フルスクリーンモードの結果は「14109」の「非常に快適」

ゲームのプレイ中は動作モードを「ターボ」にしていたが、ファンの音はかなり大きめ。ゲームによっては、もうワンランク下の「パフォーマンス」に設定してプレイするとファンの音は抑えられるだろう。熱に関しては、本体が比較的大きいということもあり、長時間ゲームをプレイしても、FPSでよく利用するWASDキー周辺が熱くなることはなかった。

動作モードの変更やシステム設定が行える独自のArmoury Crate。ゲームランチャーにプレイしているゲームを登録すれば、ゲームごとに最適な設定(画質など)にすばやく切り替えられる

動作モードの変更やシステム設定が行える独自のArmoury Crate。ゲームランチャーにプレイしているゲームを登録すれば、ゲームごとに最適な設定(画質など)にすばやく切り替えられる

まとめ

今回試したモデルの価格.com最安価格は329,800円。スペックはゲーミングノートとして現時点で最強クラスであり、WQXGA/165fpsのディスプレイはゲームにもピッタリだ。使い勝手の面も変なクセがなくオーソドックスで、ゲームはもちろんクリエイティブな用途や仕事、趣味まで幅広い用途で使えるだろう。ゲーミングっぽさが少なめのデザインも、人によっては好まれるはず。ゲーム用ではあるが、動画編集や配信などをしている人にも注目してもらいたいモデルだ。

なお、GeForce RTX 3070やGeForce RTX 3060を搭載したモデルもラインアップされている。こちらは今回試したモデルよりも手ごろで、GeForce RTX 3060モデルは価格.com最安価格219,800円。GeForce RTX 3060でも前世代の「GeForce RTX 2080」を上回ると言われているので、こちらでも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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