価格.comマガジン編集部員に今年買っていちばんよかった(ベストバイ)モノを聞いてみました。年末年始のお買い物の参考になれば幸いです。今回は「PC・スマホ」カテゴリーの製品を紹介します。
買った人:桜庭智之
「HP Pavilion Aero 13」は、軽量ノートパソコンとしてコスパが非常に高い一台です。筆者は、5年間愛用していた「HP Pavilion」を不注意で壊してしまったため、今回も同シリーズのノートパソコンを選びました。理由は明確で、軽量で薄く、価格が手ごろでデザインがスタイリッシュだからです。
特に、外出先で使うことが多い筆者にとって、1kgを切る軽さは大きな魅力です。バックパックに入れて自転車で持ち運ぶ際にもとても軽く、混雑した電車の中でも苦になりません。カフェでの使用時にも、席を立つときなどに片手で軽々と持ち上げられる軽さや薄さがうれしいポイントです。帰りに買い物などで荷物が増えても、バックパックのスペースを取らずに済みます。
今回選んだスカイブルーのボディカラーは、金属的な質感の高さが感じられ、所有欲を満たしてくれます。以前のゴールドカラーも気に入っていましたが、現行モデルでスカイブルーが追加されたことは、個人的にうれしい変化でした。また、キーボードも本体に合わせたブルーがかった色味で、全体的にスタイリッシュな印象を与えてくれます。
価格.com経由で購入したのですが、たまたまブラックフライデーのセール期間だったこともあって非常にお得でした。
買った人:北島圭介
新モデルが出るたびに、買いたいなぁ、いや次のモデルまで我慢しようか、と頭を悩ませるiPadですが、「iPad mini(A17 Pro)」は2024年10月の発売直後に即買いしちゃいました。これまでは、2021年発売の「iPad Pro 11インチ」(第3世代)を仕事などで使っていたのですが、最近はすっかり妻や子どもたちのエンタメアイテムへとなっていたので、「Pro」から「mini」への乗り換えです。
「iPad mini(A17 Pro)」の進化ポイントや、搭載チップのアップグレード、メモリー容量の増加などは先輩のレビューにお任せするとして、ここでは個人的に使って気に入っているところを紹介します。
やはりポイントとなるのは、軽さとコンパクトさ。これまで取材時は「Pro」を使って録音したり、狭いスペースで本体にキーボードを接続したりしてメモを取っていたのですが、「mini」にしてからは片手で本体を持てて、場所を取らずに録音もメモを取れるので本当に楽になりました。重量は293g(Wi-Fiモデル)で、保護ケースと「Apple Pencil Pro」のセットの総重量は400gちょっと。とにかく軽く感じます。
もうひとつのポイントは、快適な使用感。取材ではいつも録音しながら資料をiPadで撮影し、テキスト認識機能で資料をテキストデータに変換しています。そこにApple Pencilでメモを書き込んでいくスタイルなのですが、カメラ、録音、手書きメモなど一度に複数アプリを立ち上げて使用してもスムーズな使い心地は変わりません。
まだ動画を編集したり、重いデータを扱ったりはしていたのですが、短尺の動画であれば編集もできそうなので、そういう遊びも試してみたい気にさせてくれるのが、iPadのすごいところ。やりたいことは尽きませんけど、とりあえず昔「Pro」でやっていたことが、今は「mini」で十分できることに気づけたのが、いちばんの幸せなのかもしれません。
もちろんエンタメとしての使用感もばっちり。最近は、iPadに「PS5」のコントローラーを接続して「マインクラフト」をするのが、数少ない楽しみのひとつ
買った人:三浦善弘
この仕事をしていると、レビューで試した製品を気に入って買ってしまうことがよくあります。今年のベストバイもその流れで購入したアップルの「13インチiPad Air(M2)」です。iPadは初代モデルから数年おきに買い替えて使ってきましたが、今回初めて13インチの大画面モデルをチョイスしてみました。
選んだ理由は、これまで利用していた10インチや11インチのiPadだと画面が小さく(特に文字が)見えにくいと感じていたためです。単純に目の衰えです! 最初は大きすぎるかなと思いましたが、10インチや11インチのiPadよりも画面の見やすさは断然上。アマプラやネットフリックスなどで動画を見たり、iPhoneやカメラで撮影した写真や動画を見たり、ほぼ毎日使っています。
ただし、手に持って使うのには向いていないので、その点はご注意を(10インチや11インチのバランスのよさを改めて感じました)。私が購入したのは128GBのWi-Fiモデル(いちばん安いモデル)ですが、約12万円となかなか高価でした。来年は「Apple Intelligence」を使いまくって、元が取れるように頑張ります。
買った人:柿沼良輔
「曲がる」42V型有機ELテレビLGエレクトロニクス「42LX3QPJA」をPCモニターとして試用して以来、「やっぱりPCモニターは曲がってるのにしよう!」と思い1年以上が経ってしまいました。「42LX3QPJA」は予算の都合で諦めたものの、必須条件として垂直(縦)解像度は2Kを確保したい……と考えていたらちょうどよいものがなかったのです。
そこで注目したのが、5K×2K(5,120×2,160)のウルトラワイドタイプ。有機ELのコントラスト感は完全に諦め、JAPANNEXTの39.7インチIPS液晶ディスプレイ「JN-5X40」を底値で購入。画質にはそれほど期待していなかったものの、存外にコントラスト感が良好で満足しています。何より面積の広さとゆるーい曲面(R2500)で作業がしやすい!
唯一の不満は音質が期待以下だったこと。人の声が聞き取りやすいチューニングではありますが……。映像に見合ったスピーカーを探し始めたので、2025年の「買ってよかったもの」はモニタースピーカーになる予定です。
ちなみに、垂直解像度2Kを確保したいのは、4K動画再生のときにドットバイドットで表示したいから。必ずしも意味があるわけでもない原理主義的発想ですが、同じことを考えている人はいるはず! 「JN-5X40」は生産終了ですが、今ならLGエレクトロニクス「40WP95C-W」などが比較的手ごろです。実は、「曲がる」有機ELテレビ「42LX3QPJA」もかなりこなれた価格になってきました。
これまで愛用していた「REALFORCE 91UBK NG01B0」(画像上)と、今回新たに購入した「REALFORCE R3S R3SC12」(画像下)
買った人:松田真理
東プレのプレミアムキーボード「REALFORCE(リアルフォース)」に出会って約20年。キータッチからキー配列まで、もはや、あらゆるフィーリングが“体の一部”と化している?――そんな気がします。ところが、これまで長年愛用していた「REALFORCE 91UBK NG01B0」の「矢印」キーの反応が悪くなってきたことから、買い替えを決断。およそ10年ぶりの新モデル購入です。
作業環境を大幅に変えたくないので、新たに購入するモデルも、「REALFORCE 91UBK NG01B0」と同じ仕様(欲を言えば、同じデザイン)を選びたい……と思ったのですが、はっきり言って、10年のブランクは長い。東プレのホームページを見ても、まったく同じモデルは存在しません。そこで、「これだけは譲れない」という点をピックアップして、買い物の基準にしました。
・変荷重(※キーの位置によって反発力が変化。変荷重を一度使うと戻れないため)
・テンキーレス(※マウスを操作するスペースを確保したいため)
・日本語レイアウトであること(※長年、日本語レイアウトを使用してきたため)
これらの条件をすべて満たし、今回実際に購入したのが「REALFORCE R3S R3SC12」です。
特にこだわったのが、変荷重。人さし指で押すキーが45g、小指で押すキーが30gと、キー荷重を変えて配置されているので、この慣れた感覚が「打鍵感のよさ」につながっている、と個人的には思います。
加えて、前モデルとの違いは「静音モデル」であること。「カチャカチャ」というタイピング音が抑えられているので、思考がクリアになっている? ような感覚。「であればもっと早く、静音モデルにしておけばよかった」と、購入初日から後悔してしまうほど。これらの点から、筆者には大満足の買い物となりました。
10年ぶりに買い替えた「REALFORCE」。2万円台という、決して安い買い物とは言えない価格ながら、その価値は十分にあるかと思います。10年とは言わず、この先も長く活躍してほしい!
買った人:牧野裕幸
先日、仕事で4年間ほぼ毎日使っていたロジクールのワイヤレスマウス「SW-M570」とお別れしました(壊れました)。本体は動かさず、親指でトラックボールをこねるカーソル操作にはじめは慣れなかったけれど、身体に徐々に染みついていった後は、よきパートナーとして活躍してくれました。
次のパートナーを探しに出会い系サイト(価格.com)へ来た私は、“元カノ”の使い心地が忘れられず、その最新モデル「ERGO M575SP」をセレクト。元カノより好きになれる人(マウス)なんてこの世にはもういないと思っていたのに……。使い始めてみたら、あら、この子、すてきすぎる。
元カノと同じく「Logi Bolt USBレシーバー」による接続のほか、Bluetooth接続にも対応。もちろん、Webページやフォルダを「進む/戻る」操作ができるボタンや、ミドルクリック付きのスクロールホイールは気配りが行き届いていて、自分好みのカスタマイズにも合わせてくれます(ワンクリックでChatGPTも開ける!)。クリック音は80%軽減されており、その静ひつさも見逃せません。クリック感も病みつきになるほど繊細で気持ちいい
ボタン(左右クリック)部分は傾斜がさらにつけられ、手にびったしフィット。小指さえも支えてくれる包容力もあり、なんと前腕の筋肉緊張を25%も軽減してくれるとか。ホワイトのボディカラーも眉目秀麗この上なし。やだ……、この万能感。元カノよりはるかにイイ……。
元カノよ、ありがとう、さようなら。そして「ERGO M575SP」、末永くよろしくね。
買った人:関原元気
さっそく薬事表記に引っ掛かりそうなタイトルだが、筆者は長年肩コリに悩まされてきた。仕事柄、YouTubeを見たり、スポーツの結果をチェックしたり、ダイエット方法を模索したり、ごくまれに原稿を書いたりと、パソコンに向かっている時間が長く、ある程度はしょうがないよな。と、諦めてきた。
気づかぬフリを続ける日々のさなか、「マウスをトラックボールに変えたら、肩こりが改善した」という眉唾なブログを目にした。その手には引っ掛からないぞ、と思いつつブログを読み進めると、マウスを上げ下げする動作が、肩コリの原因になっているらしい。人生でこれまで人を疑ったことのないピュアな筆者は、ブログを読み終えるころには、危うく購入ボタンをポチりかけていた。
いったん冷静になり、価格.comをチェックすると、数万円する高級品から、5,000円台前後の手ごろなものまでピンキリ。肩コリ解決の糸口に期待しつつも、いきなり高額商品に手を出して、何も変化がなかったら、ブログに踊らされた自分がむなしすぎる……。
すると、価格.comの「トラックボール 人気売れ筋ランキング」上位に、我らが安心のエレコム製トラックボールがあるではないか。しかも3,000円台と格安。発売日をチェックすると最新モデルが並ぶなか、ひときわ古い2015年となっており、値上げを拒み続ける定食屋のプライドすら感じさせるロングセラー商品だ。これは迷う理由が見当たらない。ポチッ。
中央のホイールは前後左右に動くうえ、人さし指部分にあるページ送り/戻しボタンも便利。薬指もクリックできるが、いまだに、そこまで使いこなせていない
購入から半月ほどは、トラックボールあるあるの操作に慣れない日々に後悔し続けたが、時間の経過とともに操作にも慣れ、気づけば、従来のマウスと変わらずに操作ができるようになってきた。トラックボール使っている自分って、なんか今っぽくてイケてるな。と大満足。ほんと買ってよかったです。めでたしめでたし……。
ん! そうではない、すっかり忘れていたが、最近肩こりを感じない。改善したとか、肩が楽になったとかのレベルでなく、肩こりってナンデスカ? 級に健常な肩になっている。マジでマウスが原因だったじゃん。と、この原稿を書きながら思い出した。信じるか信じないかはあなた次第です(古い)。
時刻を見るたびにかわいい子どものいろんな写真が見られるなんて……親バカのためのすばらしい機能
買った人:山野 徹
7年前に買った「Apple Watch Series 3 42mm」から、最新の「Apple Watch Series 10 46mm」に買い替えました! 大きな画面と最新の「watchOS 11」で試したかったのが、アップデートされた文字盤の「写真」表示。機械学習によってライブラリ内にある大量の写真を検索・分析し、構成・フレーミング・画質をもとに最適化した1枚の写真を選び出してくれます。
子どもが生まれてから、以前使っていた「Apple Watch Series 3」でも、文字盤に写真を表示したことがあったのですが、Apple Watch用にトリミングしないとうまく表示できなかったり、せっかくトリミングしても同じ写真をずっと表示したりと、正直びみょーな機能でした。
全身を撮影した写真も、自動的にトリミングしてくれるので、簡単に文字盤用の写真ができあがります
「watchOS 11」では、ピープルで子ども2人を選択するだけで、自動的に1日最大24枚の写真をチョイスしてくれます。腕を上げて時刻を見ようとするたびに写真が入れ替わるので、いろんな写真が見られて癒やされます。1日ごとに写真が入れ替わるため、1週間だと、24枚×7日間=168枚の写真が見られるのです。
私の場合は子どもの写真ですが、これって推し活にも使えそう。推しの写真が時刻を見るたびに変わるなんて、テンション上がりそうです!
買った人:金子紀子
コロナが始まったころ、在宅勤務となり運動不足解消で始めたランニング。しかし走りすぎが原因で左足裏を怪我してしまいました。その後足の怪我も治ってきたため2024年夏より再びランニングを始めました。再開したからには気合いを入れるべく「Forerunner 265S」を10月に購入しました。
こちらはランナーをターゲットにしたスマートウォッチで、実際に付けてランニングをすると、装着しやすくバッテリーの持ちもよいと感じます。以前はスマホアプリ内でランニング計測していたのですが格段に精度が上がりました。
また、就寝時にも着用して睡眠レベルやコンディションもお知らせしてくれます。ランニング以外の機能は、ほかのスマートウォッチのほうがすぐれている部分多いですが、ランニング専用だと思えば最適だったと思います。