みなさん、たこ焼き器って持ってますか?
関西では一家に一台が当たり前なんてことをよく聞きますが、関東出身のボクの家にもあります。…が、正直、あんまり使ってないですね。使う頻度は年に1〜2回程度。
たこ焼きは好きなんで「自宅で作りたてを食べたい!」という気持ちはあるものの、たこ焼きを作るのって割と面倒くさいじゃないですか。
特に、串でクルクルひっくり返すのが…うまいこと回さないとキレイに丸くならないし。
具とたこ焼きの素(もと)をザザーッと流し込んだら、自動的に丸くなってくれるようなマシーンがあればラクなのに! (いや、アレをクルクルやるのがたこ焼きのだいご味だという意見もあるでしょうが)。
…と思っていたら、あるらしいんです。自動たこ焼き器!
「踊る! たこ焼器」…御殿でも、捜査線でもなく「たこ焼き」!
ちなみにこれは本来業務用の大きいタイプがメインで、今回買ったのはその家庭用という位置づけ。販売元はやはりというかなんというか、大阪の会社でした。
見た感じは、ゴツイたこ焼き器といった感じですが…
「ヤキヤキ」と「クルクル」という2種類のスイッチが肝なんです
「ヤキヤキ」は当然、鉄板を熱くするためのスイッチ。そして「クルクル」スイッチを入れると、たこ焼きが自動的にクルクルと回りだすらしいんですが…。
まあ、実際にやってみましょう。
材料は普通のたこ焼きを作るのと同じ
タコやソーセージなど、お好みの具材に、揚げ玉、ネギなどを鉄板に並べ、市販のたこ焼きの素をザザーッと流し込みます。
まずは「ヤキヤキ」スイッチをオン!
表面がある程度固まるまで加熱して…
おもむろに「クルクル」スイッチをオン!
鉄板全体がスゴイ勢いで震えだした!
フルフルフルフルフルフル…
この振動によって、たこ焼きがクルクル回りだすようなんですが…。
アレ……?
フルフル震えるばかりで、いつまでたっても回らないんですけど?
よーく説明書を読んだら、表面が固まったところで最初だけ、鉄板からはがすように手動でクルッとひっくり返す必要があるようです。
そのあとは自動でクルクル回転して、丸いたこ焼きが完成するということらしいんですが。…うーん、あんまり自動じゃないぞ。
仕方がないので、ひととおり手動でひっくり返してみると
おおっ回りだしたーっ!
それぞれのたこ焼きが好き勝手な方向にクルクル回りまくる様子は、まさに「踊る! たこ焼器」!
フルフル&クルクルしてるのがかわいらしくて、見ているとニヤニヤしちゃいます。
元気いいなぁー、オイ
ほい、完成!
若干、いびつな感じもしますが(たこ焼きの素をもっと多めに入れたほうがよかったのかも?)、「ほぼ」自動で丸いたこ焼きが完成しました。
最初に手動でひっくり返す必要はあるものの、回りだしてからは、ほぼ放置したままでたこ焼きが完成。普通のたこ焼き器と比べれば、だいぶ楽ちんです。
…とはいえ、これは「自動」とまではいえないでしょう!?
というわけで、もうひとつ自動たこ焼き器を用意してあります。探してみたら2つ出てきたんですよね。
自動返し式たこ焼き器「たこ焼き工場トントン」!
さっきのと比べると、だいぶメカ感のあるルックスですが…
この「自動返しアーム」が重要らしいです
こっちは具材を入れ、たこ焼きの素を流し込めば、本当に一切手を触れないまま、自動的に丸いたこ焼きが完成するらしいですよ。…理論上は。
さっきと同じく、用意するのは普通の材料で大丈夫なんですが
たこ焼きの素はこういう順番に入れていかなくてはならないようです
生地は水位線ぴったりに入れることがポイントだそう。多くても少なくてもダメ
そして、ほどよく表面が固まったところでモータースイッチを入れると…。
パチッ
おおーっ!
アームがカタンカタンと持ち上がって、たこ焼きを少しずつ回転させていきます。
アームは順番に動いていくから、焼け具合を均一にするために、たこ焼きの素を流し込む順番が決まっていたんですね。
しかし、このカタン…カタン…とアームが動いてたこ焼きが回転していく様子は、なかなかシュール。カラクリを見ているようで、ずっと眺めていられるなぁー…。
自動でたこ焼きができる様子を早送りでドーゾ! (約6倍速)
回転がわるいたこ焼きを、串で補助してあげる必要はありましたが、まあ「自動」といっていいんじゃないでしょうか!? 5〜6回で丸く焼き上がりました。
キレイに丸くなったたこ焼きが完成しました!
理論上はスイッチを入れるだけで、自動でたこ焼きができあがるこちらのたこ焼き器。しかしアームがひっかかるくらいの硬さになったらタイミングを見計らってスイッチを入れなくちゃならなかったり、うまく回らないヤツを串でひっくり返したり、普通のたこ焼き器以上に気を使わなくちゃならない部分も…。
まあ、いくら自動っつっても、このくらいの手間はかかるもんでしょう。
ちなみに洗うときは、ここまでバラバラになるので細かいところまで清潔に…でも面倒くせえ!
さて、肝心のお味のほうですが、…まあ同じ材料使ってるんで似たようなもんなんですが、「たこ焼き工場トントン」のほうがキレイに丸くなり、焼け方も均一になっています。「踊る! たこ焼器」のほうは、回転がランダムだからね…。
左が「踊る! たこ焼器」右が「たこ焼き工場トントン」で作ったたこ焼き
それでも、あまりいじくり回さないせいか、ヘタな人が普通のたこ焼き器でこねくり回して作ったものよりは、外側カリッ! 中トロ〜! のおいしいたこ焼きになっていますよ。
たこ焼きを作るのがすんごくラクになったか? といわれると、どちらの自動たこ焼き器も「それほどでも」という感じです(具材を切ったりするのも面倒くさいし)。でもフルフルクルクルカタンカタンと動くたこ焼きを眺めているだけでとにかくおもしろいので、たこ焼きパーティーで使ったら大ウケすること間違いナシですよ!?
こんなに笑いがこみあげてくるたこ焼き作りも珍しいでしょう
最後に、2つ同時に作っている様子をご覧ください。なんだこのシュールな光景は…