「ぱ、ぱ、ぱーてぃんざぱんぷきん♪」……と、きゃりーぱみゅぱみゅの歌声がテレビから流れてくる時期になりました。ここ数年、日本でも盛り上がっているハロウィンの季節が到来です。これにあわせたかのように登場したのが、自動調理鍋「クックフォーミー エクスプレス」(型番:CY8511JP)。そう、ティファールの大ヒット家電が、2年ぶりに進化したのです。ハロウィンパーティーをイメージしたかぼちゃ料理を作りながら、その魅力に迫ってみましょう!
ハロウィンにあわせて、かぼちゃのレシピを中心に作ってみました
「クックフォーミー」(Cook4me)の初代モデルが登場したのは2015年。1台で「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」の4つができる自動調理鍋として話題になり、大ヒットしました。筆者も以前に初代クックフォーミーを使用したのですが、とにかく「便利」のひとことです。(→【関連記事】自動調理で超時短!人気の「Cook4me(クックフォーミー)」で1週間のお弁当を作ってみた)
1番のポイントは“自動”と呼称される通り、ほったらかしで調理ができること。本体にレシピが内蔵されていて、そのレシピ通りに材料を入れ、調理ボタンを押してほおっておけば、いつの間にか本格的な料理ができあがっちゃうんです。火加減がむずかしい煮込み料理も、失敗知らず。それに、圧力調理のおかげで、調理時間を大幅に短縮できるのも魅力です。ほったらかしで時短調理ができるので、仕事と家事を両立する忙しいお母さんにピッタリと言える1台でした。
それから2年が経った今年、新世代モデルとなる「クックフォーミー エクスプレス」が登場したのです。外観デザインやサイズ、内蔵レシピで自動調理ができる基本性能などは初代モデルと同じなのですが、細かい部分で使いやすさが進化しました。以下、写真にてご紹介しましょう。
新しくなったクックフォーミー エクスプレス。本体にディスプレイとボタンを備える自動調理鍋です
参考までに、こちらが初代クックフォーミー。本体の基本的なデザインや大きさなど、変わっていないのがおわかりいただけるでしょうか
10合までのお米が炊ける大きな内鍋や、蒸し調理用のカゴ、フタに付いている圧力調理用の細かいパーツ、計量カップなどの同梱物も含めて、製品の基本構成もすべて初代モデルと同じです
本体には料理レシピを内蔵。フロントに備えるディスプレイに調理手順を表示させ、それを見ながら簡単に調理を進められます。すべてのレシピが2人・4人・6人分から作れるように登録されているので、大家族でも安心。こちらも、初代モデルからそのまま引き継いだ便利機能です
さて、ではクックフォーミー エクスプレスは、一体何が変わったのでしょうか? 実はすごく細かい部分が3つだけ新しくなったのですが、初代モデルを使った筆者からすると、まさにかゆいところに手が届く進化を遂げているんです。以下、そのポイントをご紹介していきましょう。
まずは、フロントディスプレイの下にある操作ダイヤルです。ディスプレイにレシピを表示させるときも、調理をスタートするときも、すべての操作をこのボタンひとつで行うので、調理中はよく触るパーツです。以前は球形のボタンが突起していたのですが、クックフォーミー エクスプレスでは円柱形状のダイヤルになりました。指になじむようになったので、かなり操作がしやすくなっています。
ダイヤルを回しながら、OKボタンをグイッと押しやすくなりました
2つめは、フタの上面にあるロック機構の形状です。以前は正円形でしたが、クックフォーミー エクスプレスでは楕円形をベースとしたカタチに。これによって、指を引っかけやすくなり、フタの開閉が楽チンになりました。
新しくなったロック機構の形状
初代モデルと比較するとわかりやすいと思います。従来モデルのロック機構は、濡れた手で開けようとするとすべってしまうこともあったので、新モデルで指を引っかけられるようになって劇的に使いやすくなりました
ちなみに、水受けと内鍋の取っ手のカラーもパープルからグレーに変わっていたりします
最後のポイントは、内蔵するレシピ数です。初代クックフォーミーでは60種類でしたが、クックフォーミー エクスプレスではなんと150種類に大幅増加しました。しかも、圧力調理時間15分以内で作れる「時短メニュー」がそのうち136種類もあるので、毎日の献立を考えるのに実用的です。
内蔵レシピが150種類に増加! 圧力調理がカンタンにできるクックフォーミーならではの“時短の魅力”が強化されました
以前に筆者は、初代クックフォーミーで平日5日間分のお弁当を作りました。ちょっとしたおかずからご飯ものまで、簡単にできすぎてびっくりしたことが記憶に残っています。今回は、ハロウィンのパーティー料理をイメージした4品「かぼちゃサラダ」「タンドリーチキン」「シーフードパエリア」「かぼちゃプリン」にチャレンジしてみました! どれも、内蔵レシピのメニューなので手軽に作れます。
まずは、かぼちゃサラダから。蒸し機能と圧力機能を使って、かぼちゃに火を通します。ディスプレイに表示されるレシピ手順に沿って進めていくと、ものの5分で硬いかぼちゃがホクホクになりました。クックフォーミーシリーズは、硬いかぼちゃを短時間でホクホクにできるので、ハロウィンにはぴったりかもしれません。
内蔵メニューから「かぼちゃサラダ」を選択。画面の指示にしたがって進めていきます。と言っても、蒸し調理用の水を入れ、その上に2cm角にカットしたかぼちゃをセットするだけ
調理ボタンを押すと、自動で圧力調理と蒸し調理がスタートします。調理の残り時間がディスプレイに表示されるのも便利でうれしい。終了すると、圧力調理の湯気がプシューッと勢いよく噴き出します。のぞき込まないように注意
かぼちゃがホクホクになりました!(このまま食べてもおいしそう)
かぼちゃがあたたかいうちに潰しながら、マヨネーズ、塩コショウ、コンソメを混ぜて味をととのえれば完成です
かぼちゃの食感が残りつつ、なめらかでおいしいかぼちゃサラダができました
続いてはメインのおかずとして、家庭で作るのが大変そうなタンドリーチキンに挑戦です。普通のフライパンで焼こうとすると、火加減が難しくて肉が生焼けになってしまったり、反対に火を通しすぎて硬くなってしまいます。しかし、クックフォーミー エクスプレスなら自動調理で失敗なし! 圧力調理と焼き調理を自動で組み合わせて、外はこんがり、中はふっくらとスパイシーでおいしいタンドリーチキンができました。クックフォーミー エクスプレスの本領発揮!
クックフォーミー エクスプレスの内蔵レシピを表示させると、調味液の材料からきちんと指示してくれるのでとても便利。鶏肉を調味液に30分漬けたら調理開始です
ディスプレイの指示通りに、調理を進めていきます。肉に火を通す圧力調理と組み合わせて、仕上げの加熱時間はたったの2分!
エスニック料理のお店で食べるものだと思っていたタンドリーチキンが、家庭で簡単に作れました。周囲に充満するスパイシーな香りが食欲をそそります!
普通のフライパンでも作ってみたので比較してみましょう。フライパンで焼いたほうは火加減が難しくて、中が少し生焼け。さらに表面もこんがり焼き付けられませんでした。やはり料理経験が豊富でないとむずかしいメニューです……。クックフォーミー エクスプレスで作ったほうは、サクッと香ばしく、中にもしっかり火が通っています。すごい!
クックフォーミー エクスプレスでは、ご飯を炊くこともできます。今回は、パーティー料理の主食としてシーフードパエリアを作ってみました。生米から炊き上げるパエリアは、水加減や火加減の調整にかなりコツが必要。こちらも家庭で作るのが難しいメニューです。失敗しないよう、調理中はお鍋に付きっきりになりがち。
もちろんクックフォーミー エクスプレスなら、ほったらかしておいてOK! しかも、お米を炊き上げる時間はたったの4分です。もちろん余熱の時間や、具材を切る・炒める時間もかかるので、トータルでは30分くらいかかりますが、それでも十分に早いですよね。本格的なパエリアが、時短で手軽に作れちゃうことに感動。
こちらもディスプレイの表示にならい、野菜、鶏肉、魚介などの具材を炒め、生米を入れて味付けしたら自動調理開始。加熱時間はたったの4分! これでお米が炊けちゃうなんてすごい。画像の右下は、炊き上がりまで残り25秒のカウントダウンです
こういう材料が多いメニューを作る場合は、同梱のレシピブックを開いて、ディスプレイと同時にパパッと確認しながらだと作りやすい
調理終了後は、自動で保温機能が働きます。ディスプレイに経過時間が表示されるので、保温時間がわかりやすくて便利でした。10分保温して完成です
魚介のうま味がぎゅっと詰まった本格的なシーフードパエリアが、超時短でできあがりました! イタリアンパセリをちらして彩りを加え、レモンを添えるとより美味に
そして、クックフォーミー エクスプレスは、蒸し調理を活用したデザート作りにも最適なんです。最後に、かぼちゃプリンに挑戦してみました。ちなみに筆者、普段からほとんどお菓子作りをしたことがなく、かぼちゃプリンを作ったのも今回が初めてです。
一般的に蒸しものはハードルが高いメニューですが、内蔵レシピを見ながらなのでまったくつまづくことなく、甘くておいしいかぼちゃプリンを完成させられました。しかも、蒸し時間はたったの2分です。クックフォーミー エクスプレスなら、デザートまで時短で本格的!
裏ごししたかぼちゃに、砂糖、卵、牛乳を加えて混ぜ、プリン液を作ります。余談ですが、かぼちゃの裏ごしは、シンクの三角コーナーなどにかぶせるゴミ取り用ネットを使うと簡単にできるのでオススメです(100円ショップとかにも売ってますし)
アルミホイルをかぶせて本体にセット。あとはクックフォーミー エクスプレスにおまかせです
たったの2分で蒸しあがります! その後、10分間保温してできあがり
甘くておいしいかぼちゃのプリンができました。自宅でこんな本格的なデザートが作れるとは……。今回もっとも感動したメニューかもしれません
というわけで、クックフォーミー エクスプレスで作る、ハロウィンをイメージしたパーティー料理が完成しました。前菜、メイン料理、ご飯もの、デザートまで、大幅に増えた内蔵レシピの中からチョイスして、簡単に作り上げることができました。
今回は取材用ということで2人分で作りましたが、内蔵レシピは6人分まで対応しているので、大人数のパーティー料理にもピッタリです
実際に使ってみるとわかるのですが、フタのロック機構や操作ダイヤルなどが変わったことで、調理中のちょっとしたストレスがより軽減されている気がします。初代クックフォーミーの便利さを継承しつつ、細かい使い勝手がより進化していることを実感できました。
また、初代クックフォーミーから受け継いだもうひとつのメリットは、鍋の内側が焦げ付きにくい「セラミックコーティング」になっていること。これのおかげで、調理後もスルッとキレイに洗えて清潔に保てます。
写真左は、タンドリーチキンを作ったあとの状態。こびり付きがほとんどないので、台所用中性洗剤を使って、サッと洗えます
ちなみに、初代クックフォーミーも今回のクックフォーミー エクスプレスも、内蔵レシピだけでなくマニュアル調理もできます。「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」の4つができるので、料理が得意な人は腕のふるいがいがあるはず。今年のハロウィンは、クックフォーミー エクスプレスでおいしいかぼちゃ料理を作ってみてはいかがでしょうか?
オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。