平日、会社でのランチはお弁当派の筆者。しかし最近、料理がズボラになり、おかずの味付けを大体しょう油で済ませているので、フタを開けるといつも“茶色い”んです……。そんなとき、ふと思い出したのが、ティファールの自動調理鍋「Cook4me CY7011JP」(以下、クックフォーミー)の存在。この1台で、簡単に「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」が全部できる人気の調理アイテムです。今回はこのクックフォーミーを使って、これまで作ったことのない“カラフルな”おかず作りに挑戦! 見た目にもおいしいお弁当ライフをスタートしてみました。
実際に会社へ持っていく、平日5日間分のお弁当を作ってみました。
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ご参考までに、筆者がこれまで作ってきたお弁当はだいたい以下の写真のような感じ。引くほど茶色いのがおわかりいただけるかと思います。
面倒くさがって、おかずの8割がたをしょう油・酒・みりんで味付けしているからこういうことが起こります。炊き込みご飯を作ってしまった日は特に茶色い。思春期だったらフタで隠しながら食べると思います
まず、クックフォーミー自体について簡単にご紹介しましょう。最初に本製品が発表されたのは、2015年6月でした。「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」の4つができることで話題になったのですが、最初の1年間はテレビ通販など、販路を限定してのテスト販売のみ。そこで予定の2倍を売り上げたことで、昨年2016年に待望の全国販売がスタートしたのです。全国発売直後も品切れになっていたほど人気が高く、今回やっと実物が手に入ったので、満を持してのレポートです。
本体サイズは380(幅)×325(高さ)×350(奥行き)mmで、一般的な5.5合炊きの炊飯器よりひと回りほど大きめ。フタや内鍋を分解してみると、圧力調理ができるだけあって、バルブなど細かいパーツが多いです。
サイズ感は、一般的な5.5合炊きの炊飯器よりひと回り大きい。本体正面にはディスプレイを備えています
背面から見ると、蒸気口と紫色の水受けがあります。電源コードの長さは1.5m
フタを開けると、中には内鍋が。そのほか、蒸し調理をするときに使うカゴや、軽量カップなどが付属しています
内鍋を取り出してみました。実はご飯も炊けるクックフォーミー。目盛りを見ると10合までの大容量に対応しているのがわかります
内鍋を取り出した後の本体。底のヒーター部分が見えます
フタなども分解して、全ての付属品を並べてみました。圧力調理ができるだけあって、細かいパーツが多い印象
次に、ざっと機能面をご紹介しましょう。本製品は、料理が「苦手な人」にも「得意な人」にも対応できる作りになっているのがポイント。まず料理が苦手な人にうれしいのは、本体に60種類のレシピが「内蔵」されているところ。レシピを選択するとフロントのディスプレイに手順が表示されるようになっていて、それを見ながら簡単に調理ができるのです。
いっぽう、料理が得意な人にとっても、使い勝手のよい仕様です。調理はマニュアル設定もちゃんとできるので、圧力調理や煮込みなどの機能を組み合わせて、凝ったメニューを作れます。
本体フロントのディスプレイに内蔵レシピが表示される仕組み
60種類のレシピが内蔵されていて、ダイヤルで選択すればすぐに調理メニューがスタートします。しかも、すべてのレシピが2人・4人・6人分から作れるように登録されているので、大家族でも安心。忙しいときに作り置きもできます
下準備の段階からひ1つひとつの手順を示してくれるので、迷わず調理ができます
こちらはマニュアル調理のメニュー。4種類から選択可能
「圧力調理」を選択すると、材料名から選んで手順を表示させることができます。上の画面は「鶏肉」を選んだところ。「丸ごと」「切った状態」のどちらかを選択すると、鶏肉のセット手順を表示してくれます。ちなみに、圧力調理時の最大圧力は70kPa(一定)
いよいよ、クックフォーミーで平日5日間のお弁当のおかずを作ってみましょう。はじめに感想を書くと、料理の完成までが早い! まさに“時短”です。ディスプレイに表示される調理手順に沿って進めていくだけなので、煮込みすぎるということもなく、基本的に“失敗しません”。
それに、電源さえ確保できれば、どこでも使えるのがうれしいところ。食卓に置いて、家族と会話したりテレビを見ながら調理するといったこともできます。実際どんなお弁当ができたのか、詳細は以下の写真レポートをご覧ください。
初日のメニューは、内蔵レシピの中から「若鶏のバスク風煮込み」と「彩り蒸し野菜サラダ」を作ってみました。「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」を一気に体験できる2品ですが、肉はジューシーに煮込めるし、野菜は1分でやわらかく蒸し上がるし、短時間で手の込んだ料理を作ることができました。
まずは「煮込み」「圧力調理」「炒め」を活用して作る「若鶏のバスク風煮込み」から。今回はお弁当に入れるので、レシピからニンニクを抜いて作ってみることにしました
調理の際は、鶏肉と野菜を一気に入れて炒めるところからスタート! 細かい手順も踏まなくていいのが楽チン
ディスプレイに表示される手順通りにトマト缶を入れたり白ワインを入れたり……。ひとつの作業が終わるたび、ディスプレイに「次の工程にすすみますか?」と表示されるので「はい」を押して調理を進めていきます。最後にフタを閉めて煮込みます
あれよあれよという間にできあがり! 付属のレシピには「調理時間9分」と書いてありますが、余熱の時間なども含めるとトータルで20分前後かかるかなという印象。それでも、具材を切る時間を入れても30分以内に完成しちゃいます。かなり時短ですよね
鶏肉の中を割ってみると、しっかり火が通ってジューシーな仕上がり。これだけでも十分おいしそうですが、今回は冷まして後ほどお弁当にIN。さて、続いては、「蒸し」をフル活用できる「彩り蒸し野菜サラダ」を作ってみます
蒸し調理の場合は、鍋に水を入れて、その上に具材を置いたカゴをセットします。切った野菜はカゴに並べて、塩をまぶすだけ
「煮込み」や「蒸し」など自動調理中のクックフォーミーは、フタを閉めた後はとても静かに稼動します。なお、圧力調理の場合は、最後に背面の蒸気口から勢いよく蒸気が噴き出します。覗き込まないようにご注意を。以下の動画をご参照ください。
なんと、野菜はたった1分で蒸しあがります。この時短っぷりには感動
太いアスパラや固いカリフラワーにもしっかり火が通ってやわらかくなりました。さて、いよいよこれらをお弁当につめてみましょう
できあがり! 若々しくておいしそうなお弁当の完成です。上の2つのおかずに、普通に茹でた卵をプラスするだけでこんなにカラフルに
かつての茶色いお弁当と並べると、すごい差です
続いては、近所で安売りしていた手羽先を使い、ココナッツカレーを作ってみました。手順は「すべての材料を一気に鍋に入れて、ボタンを押すだけ」という超簡単なもの。しかも内鍋が「セラミックコーティング」されているおかげで、カレーが焦げ付くこともありません。
ちなみに付け合わせは、1日目に作った「若鶏のバスク風煮込み」のあまったソースとからめたペンネ。おかずのレパートリーが増えたことで、こうしたレシピの使いまわしアイデアが浮かんできて楽しい! 各レシピは最大6人分を作れるので、忙しいときはたくさん作り置きして使いまわすのもイイですね。
手羽先を入れて「チキンのココナッツカレー」を作ることに。第一工程からして「すべての材料をなべに入れます」という超シンプルな一行指示!
手羽先、たまねぎ、カレー粉、ココナッツミルクなどの材料を全部鍋に入れた後、フタを閉めてボタンを1回押したら10分後にはもう完成してました。早すぎて引くレベル。しかも鍋がまったく焦げ付かないので手入れも楽
みじん切りのたまねぎがスープに溶け込み、甘味があってこっくりとおいしいココナッツカレーが完成。たまねぎを短冊切りにして入れたら、食感が残っておいしそう
付け合わせは、前日の「若鶏のバスク風煮込み」のソースを絡めたペンネです。2日目にして、さっそく使いまわしアイデアも浮かんでイイ感じ
汁漏れしないよう、カレーの汁気を取ってから周りに水菜を敷き詰めてお弁当にIN! ミニトマトを1個プラスして彩り豊かにしてみました
さて、次ページでは「真だらの洋風煮込み」と「かぼちゃのそぼろ煮」を作ってみました。硬いかぼちゃに1分で火が通って感動! さらにラスト5日目は、超簡単に本格派の味ができちゃう「カレーピラフ」にも挑戦しています。