カレーやシチュー、煮物をここまで紹介してきましたが、ヘルシオ ホットクックは茹で物も作れます。一部の野菜(ほうれん草、小松菜、アスパラバス、ブロッコリー)や肉、魚介類などは無水で茹でることができるので、栄養素をたっぷり残して食したい人にはうってつけ。ただ、筆者宅は子どもがじゃがいもを食べたがったため、今回は、水を少々使用する茹でじゃがいもを作ってみることにしました。
じゃがいもを8つにカットし、鍋に投入。芋やかぼちゃを茹でる際には、水を入れなければなりません。今回、入れる水の量は大さじ3杯です
じゃがいもを茹でるメニューでは、まぜ技ユニットが必要
「いも・かぼちゃ(ゆで)」を選択して、調理スタート
約25分後に、じゃがいもが茹で上がりました
箸を入れてみると、スッと通るほどやわらか。食感はホクホク。無水ではありませんが、鍋にたっぷりの水を入れて茹でるよりも圧倒的に栄養素の流出は防げそうな気がします
もともとじゃがいもは大好きな我が子ですが、鍋で茹でるよりもヘルシオ ホットクックで茹でた野菜のほうが甘いのか、がっつきようがすごい!
はっきり言って、デジタル製品は得意でなく、無線LAN機能を使うことに乗り気ではないものの、仕事ですし……。無線LAN搭載モデルを借りた以上、試さねばならない! ということで、メニューのダウンロードなどの無線LAN機能を試してみました。
ヘルシオ ホットクックの音声案内に沿って操作を進め、2分ほどで設定できてしまいました
ヘルシオ ホットクックだけでもクラウドサービスは使用できますが、スマートフォンのアプリを使ったほうが便利なので、今回は、ヘルシオ ホットクックとスマートフォンも接続させました
今回、2か月ほどレビューをしていたのですが、その期間、ほぼ毎日ヘルシオ ホットクックを使っていた筆者。仕事だからという理由ではなく、純粋に便利だから自然と使ってしまっていたのですが、実際に購入した場合、これだけ頻繁に使うと、最初から搭載されている126種類の自動メニューだけでは物足りなくなりそうです。そんな時も、無線LAN機能があれば、クラウドサービス「COCORO KITCHEN」から新しいメニューをダウンロード可能。COCORO KITCHENのメニューは随時更新されていくので、ずっといろいろなメニューが楽しめます。
スマートフォンでCOCORO KITCHENにアクセスし、作りたいメニューを検索。「ホットクックへ送信」をタップすれば、ヘルシオ ホットクックにメニューが保存されます
「うすいえんどうのケークサレ」メニューが追加されました。なお、ダウンロードメニューは最大30種類まで本体に保存しておけます。たとえ消えてしまっても、再び「COCORO KITCHEN」からダウンロードすればいいだけなので、気にせずダウンロードしましょう
ダウンロードしたあとは、鍋に材料を入れて、メニューを選んで番号を選ぶという使い方は、いつものヘルシオ ホットクックどおり。見た目もおしゃれな、「うすいえんどうのケークサレ」ができました。「COCORO KITCHEN」にはたくさんのメニューが用意されているので、作りたい気持ちがどんどん沸いてきます!
また、ヘルシオ ホットクックにはAI機能も搭載されており、使えば使うほど家族の嗜好を学習してくれるのだそう。家庭に合ったメニューや、健康に配慮したメニューなどを提案してくれる機能も搭載されています。
今回、選んだKN-HW16Dは4機種あるヘルシオ ホットクックの中でも新しいモデル。そのため、ほかの機種にはないメニューが搭載されています。それが、汁を飛ばしたい時や照りを出したい時に使える「煮詰め」機能。
煮詰めは手動調理の1種となります
自動料理で作った豚の角煮は、まったく不満のない仕上がりでしたが、試しに、ちょっと煮詰めてみることにしました。なお、煮詰め機能は、フタを開けて使用します。汁が少ないものを煮詰める時は、菜箸などで混ぜながら煮詰めましょう
煮詰める時間は任意で設定(最大2時間)。今回は10分、煮込んでみます(下の動画参照)
左が煮詰める前で、右が煮詰め後。汁の色が明らかに濃くないっています。実際に食べてみると、煮詰めたほうがより肉に味が染み込んだようで、 筆者の夫は煮詰めたほうが好きとのこと。家族で好みが違うようなら、半分は先に取り出し、残りを煮込むという方法もアリですね
そしてもうひとつ、手動調理が進化しました。これまでは煮物やスープといった調理方法を選んでから、かき混ぜ方や加熱時間を設定していましたが、KN-HW16Dは普通の鍋で調理をするように火加減や混ぜ方、加熱時間を設定できるように。設定したメニューは、スマートフォンのアプリで管理できるので、自分が見つけたベストな調理方法でいつでも作ることができます。
火加減は強火、中火、弱火から選べ、混ぜ方も4種類から選択でき、このあと加熱時間を設定。この設定内容は、アプリに自動管理されるので、メニュー名を編集して自分だけのオリジナルメニューとして登録しておくといいでしょう
最後に試したのは、「ヘルシオデリ」です。ヘルシオデリとは、調理に必要な食材や調味料がすべてセットになって届く、料理キット宅配サービス。しかも、食材はカットされた状態で届くので手間がかかりません。「ヘルシオ ホットクック」のほか、ウォーターオーブン「ヘルシオ」に対応したメニューがラインアップされています。なかには、有名店のシェフが監修したメニューもあるので、おうちで外食気分が味わえるのもいいところ。小さな子どもがいて、なかなか外食に出かけられないので、ヘルシオデリに期待がふくらみます!
定番メニューのほか、季節に合わせたメニューなども用意されます。食べてみたいものがいっぱいです
ヘルシオデリはクール便で届きます。賞味期限が1〜2日と短いので、気をつけましょう。ちなみに、筆者が頼んだのは、シェフが監修した「タジン鍋風ベジ煮こみ」です
箱の中にはレシピカットされた食材、必要な調味料が入っていました。プチトマトはヘタも取られた状態!
袋に入った野菜などの食材を鍋にすべて投入
同梱されている調味料を入れて、軽く混ぜたら準備完了。ここまで3分程度です
「さばのみそ煮」メニューでも作れるそうですが、せっかくなので、COCOROKITCHENから「タジン鍋風ベジ煮こみ」メニューをダウンロード
加熱時間約20分で完成です
外食気分を盛り上げるため、クスクスとシードルも用意してみました。準備から盛り付けまで、トータル30分ほど。これで、この出来映えってステキすぎです。もちろん、料理もスパイシーでおいしい。ヘルシオデリ、クセになっちゃいそうです
正直、仕事と子育ての両立は大変で、帰宅後に料理を作るのはひと苦労。とはいえ、自動で火加減などがしてもらえる電気調理鍋を買うほどではないかな……と思っていたのですが、今回、ヘルシオ ホットクックを使ってみて、そのラクさとおいしさに衝撃を受けました。レシピどおりに食材を用意し、メニューを選んでスタートボタンを押すだけですが、自分が作るより火の通り具合も絶妙で、味の染みこみ具合もバッチリ。これまで子どもの様子に気を配りながら、バタバタと仕上げていた生活から一変、心に余裕が持てるようになりました。
なかでも、予約調理は本当に便利。休日、家族みんなで出かけて家に戻り、子どもをお風呂に入れて、寝かしつけてからしか夕食作りができなかったのですが、ヘルシオ ホットクックで予約しておけば、解決! ウワサで聞いていた以上に役立つ調理家電で、レビューをしている2か月間、あまりガスコンロを使っていません。これからの季節、コンロの前に立つのは暑くて大変なので、それまでにヘルシオ ホットクックが欲しいなぁ〜と思っています。
ヘルシオ ホットクックが来てから、グレードアップした我が家の食卓。正直、返却したくない!