みなさん普段お茶をいれるとき、どうしてますか?
大抵は、ポットや電気ケトルでお湯を沸かして、それを急須にそそいで……という感じかと思います。
ウチもこういう感じでした
ただ本当は、お茶の種類ごとに最適な温度があるんですよね。
玉露だったら50℃〜、煎茶は70〜80℃、中国茶は80〜90℃、ハーブティーは90〜95℃、紅茶は100℃などなど。……まあ、面倒くさいのでイチイチ温度を気にしている人は少ないでしょうけど。
そんなときのために、自動でお湯の温度を調整してくれる電気ポットがありました!
サンコー「煮出し&温度調整ができる電気ティーポット」
要は電気ケトルですな
こちら、普通にお湯を沸かせるのはもちろん、加熱温度や保温温度まで細かく設定することができるんです。
このパネルでさまざまな設定ができるのですが……
「ヘルシースープ」(「スープ」とは別に!)や「薬膳」「ツバメの巣」と、「そんなの日常的に使うか?」というモードが多数。
最初に書いちゃいますけど、このポット、操作方法や設定の仕方のクセがものすごく強いです!
加熱温度はもちろん、加熱時間や保温温度まで、かなり細かく設定できるようになっているのですが……
ただ、選ぶモードによって設定できる項目、できない項目があったりして……
たとえば、いかにもお茶用っぽい「Fruit Tea」モードでは加熱温度を設定することができないため、細かく温度を設定してお茶をいれたい場合は「Boil」モードを使用したほうがよさそうです。
こんなふうに、慣れるまでは説明書とにらめっこしながら使うことになりそう。
それじゃまずは玉露をいれてみましょう
玉露はじっくりとうまみを抽出するため、低温のお湯が適しています。
ということで「Boil」モードで加熱温度を60℃に設定
設定した温度になるとブザーが鳴ります
お湯の用意ができたら、付属の茶こしに玉露を入れて
フタにセット!
急須なしでじかに煮出せるのもポイントです
60℃で2〜3分程度煮出して完成!
飲んでみると、豊かな香りと甘み、うまみがしっかり出ており、普通に沸騰したお湯でいれるよりもおいしい(ような気がする)!
温度調整はポットのほうでやってくれるため、あまり手間をかけずにベスト温度の玉露を楽しむことができました。
もちろんほかのお茶でも、それぞれに適した温度で煮出すことができます
意外に便利そうなのが麦茶の煮出し!
一度に最大1.5Lで作ることができるので、夏場にたくさん作るシーンでも活躍してくれそうです
加熱時間が終わると自動的に保温状態になるため、ヤカンなどと違って火の心配もなく、放っておくだけでオッケー。
ただ、麦茶の場合は煮出し終わったら冷やしたいので、保温しないで電源オフになってくれるとよりよかったですね(保温時間は24時間固定で、変更することができません)。
さて、お茶をいれるのに便利なこのポットですけど、活躍の場は飲み物だけじゃないんです!
こんなパーツが付属しています
生卵を設置すれば……
“蒸し”調理ができるんです
加熱時間を設定することで、半熟も固ゆでも自由自在!
この場合も、お湯の加熱は自動的にオフになるものの、その後も湯気は出続けているので、早めに冷水にさらさないと半熟のはずが固ゆでになっちゃうのでご注意を。
お茶も卵も「全自動で!」というわけにはいかないのが若干惜しいです。
お茶や蒸し料理だけでなく、なんとラーメンやおかゆなどもこれで作れちゃいます。
鍋いらずですね
袋麺1個分が収まるちょうどいいサイズ
ポットからじかに食べることも可能! ……ですが、容器が深くて食べづらいので、素直に丼を使ったほうがいいでしょうね
おかゆを作ることもできます
そのほかにも、お鍋やホットミルク、スープ、ツバメの巣(どう調理するのか全然わからないけど)などにも対応してくれるこのポット。
しかし気になるのは、油っこいものを調理したあと、ちゃんと洗えるのかということですよね。
茶こし部分は丸洗いオッケー
ポット本体も、容器の内側は水&洗剤洗いオッケーです
普通に鍋を洗うくらいの感覚なので、お手入れも比較的カンタンです。
ただし、裏の電極部分をぬらすのはNGなので注意が必要!
さすがにおかゆは底にこびりついちゃって、洗うのが大変でした
ちょっとした調理で便利に使える「煮出し&温度調整ができる電気ティーポット」ですが、温度や加熱時間にこだわろうとすると、操作がややこしくて頭を抱えることも。設定方法がもっと簡単になれば、メチャクチャ便利なポットなのに……。
とはいえ、プリセットのモードでお湯を沸かしたり、ゆで卵やラーメンを作るのは簡単でした!
お茶よりも、調理に使うのが便利かも?
お茶の温度にこだわって設定を細かくいじるよりも、大ざっぱに多量のお茶をいれたり、お湯を沸かしたり、鍋代わりに使ったりと、ひとり暮らしの雑多な使い方のほうが合っていそうです。調理にも使える万能ポットとして、新生活のお供にいかがでしょう?
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。