圧力鍋で作るようなトロトロの角煮やフライパンで炒めたような炒め物が“おまかせ”で作れる、パナソニックの自動調理鍋「オートクッカー ビストロ NF-AC1000」(以下、「オートクッカー」)。煮込み調理や無水調理、低温調理などいろいろな調理に対応していますが、やっぱり、パラパラのチャーハンも作れるという炒め調理が気になります。そこで今回は、かき混ぜ機能を使った調理をいろいろ試してみました。業界最高クラスの圧力で調理する圧力機能やその他調理メニューについては、後日紹介するのでお楽しみに!
編集部のスタッフそれぞれが普段作っているお気に入りのチャーハンを「オートクッカー」で作る検証も行ったので、チェックしてみて!
今回は炒めるなどかき混ぜ機能を使った調理を試すので、内なべに羽根を装着した状態で使用します
「オートクッカー」の構造については、メディア向け体験セミナーで取材した内容をまとめた記事でチェックしてください。
↓↓↓↓↓
チャーハンを作るうえで、火力と炒め方は重要なポイント。かき混ぜ機能を備えた自動調理鍋の消費電力を比較してみると、シャープ「ヘルシオ ホットクック」の2.4Lタイプ(KN-HW24G)が800W、アイリスオーヤマ「シェフドラム DAC-IA2-H」が900W、ハイアール「ホットデリ JJT-R10A」が460W、そして「オートクッカー」が1,285Wと、「オートクッカー」が最も高火力です。この火力と蓄熱性の高い内なべ、そして鍋底からかき混ぜる仕組みを組み合わせることで、水分を飛ばしたパラッとしたチャーハンが完成するそう。まずは、付属のレシピブックにあるチャーハンを作り、「オートクッカー」の実力を確かめます。
付属のレシピブックには1種類のチャーハンしか掲載されていませんが、スマホアプリ「KitchenPocket」(無料)にはレシピブックにないレシピが用意されおり、「オートクッカー」に送信して使用できます
「オートクッカー」で一度に作れるチャーハンの量は、1人分(ごはんの量200g)、2人分(ごはんの量400g)、3人分(ごはんの量600g)の3パターンです。フライパンでたくさんの量を作ろうとすると炒めるのが大変ですが、「オートクッカー」なら、ごはんや具材、調味料を内なべに入れ、メニューを選んでスタートボタンを押した後は“おまかせ”でいいので、多くてもへっちゃら。せっかくなので、3人分作っちゃいましょう!
レシピを見ると、「卵と調味料を混ぜ合わせたところに温かいごはんを入れて、かたまりが残らないようにほぐして混ぜ合わせる」と書かれていました。家庭用のコンロは飲食店のコンロほどの火力がないため、ごはんがかたまりにならないように炒める前に卵とごはんを混ぜ合わせる作り方がありますが、「オートクッカー」では、その方法を採用しているようです。
調味料と混ぜ合わせた卵にごはんを入れ、ごはんがかたまりにならないようにほぐすのはそれほど大変ではありませんでした。ちなみに、今回使用したごはんは、圧力機能を搭載していないIH炊飯器の標準コースで炊いたもの。硬過ぎず、やわらか過ぎず、ちょうどいい食感のごはんです
内なべにサラダ油を入れた後、卵と絡めたごはん、具材をセット。冒頭で記したとおり、内なべに羽根を装着しています
内なべを本体にセット。羽根を装着した内なべの重量は1.3kgで、そこに3人分の食材が加わると重さは結構ありますが、内なべには取っ手が付いているので持ち運びはそれほど負担には感じません
ふたを閉めてロックしたら、「自動メニュー」の中から「炒飯」を選択。分量を選んで、スタートボタンを押したらできあがるまで待ちます
調理中、羽根が回転している音はわずかに聞こえますが、実環境で使う分にはまったく気にならないレベル。終盤で蒸気が大量に出る瞬間があるので、蒸気口には触れないように注意しましょう。
調理開始から約14分後、できあがりを告げるブザーが鳴ったら完成です。ふたを開けて、目に飛び込んできたのは見事なチャーハン! ジューという音が、かなり高温で炒められていたことを物語っています
近づいて見てみても、パラッとしている印象
試食するため、お皿に盛り付けます。この段階で、パラパラであることを実感! なお、金属製の調理器具は内なべを傷つける可能性があるので、耐熱性のある樹脂製などのやわらかいものを使いましょう
食べてみても、やっぱりパラパラ! フライパンでチャーハンを作るとき、パラパラにしたいからと加熱し過ぎるとパサパサになってしまうことがありますが、「オートクッカー」で作ったチャーハンはごはんがパラッとほどけつつも、中の水分は失われておらず、大満足な仕上がりでした
2人分、1人分と分量を変えて作ってみましたが、どちらもバッチリでした!
「温かいごはんを入れる」とレシピに記されていたので、IH炊飯器で炊いて保温しておいたごはんを使いましたが、冷凍したごはんや市販のレトルトごはんを電子レンジで温めたものでもうまく作れるのか気になりました。温かいごはんという点は同じなのでイケそうな感じがしますが、レトルトごはんはやわらかめな印象なのでちょっと不安。しかし、試してみると、どちらもパラパラの仕上がりでした。ごはんを炊いておかなくてもチャーハンが作れそうで、ひと安心。
IH炊飯器で保温しておいたごはんを使って作ったチャーハンと遜色ない食感でした
想像していたより理想的なチャーハンがここまで失敗なしで作れましたが、付属レシピなら、うまく作れて当然という気もしますし、1種類だけでは、正直、飽きてしまいそう。ということで、卵と調味料、ごはんを事前に混ぜ合わせるやり方はそのままで、具材を変えてみました。
レタスチャーハン(左写真)と納豆チャーハン(右写真)を作ってみたところ、どちらも大成功!
もう少し大胆に具材を変えてみましょう。キムチと豚バラ、そしてニラを入れて豚キムチチャーハンを作ります
白菜から水分が出るため、これまで作ったものよりはパラッとした感じは少ない仕上がりでした。しかし、筆者は同じメニューをフライパンで作ったことがありますが、水分を飛ばすために炒め続けるとごはんがパサパサになるので、そうならないように気を付けて炒めると、ちょっとしっとりした食感になります。ごはんがくっついてかたまりになっている部分はなく、ベチャッとした感じでもないので、しっとりチャーハンとして、これはこれでアリ!
そして、もうひとつ気になっていることがあります。ここまで作ったチャーハンは、かたまりにならないように卵と混ぜ合わせたごはんを使用していますが、このやり方でないとうまく作れないということでしょうか。卵を使いたくないときや、卵が食べられない人もいるので、卵の代わりに油をごはんに絡めてみました。事前にごはんと油を混ぜ合わせるのも、チャーハンをパラパラに仕上げる方法のひとつなので、うまくいくような気がします!
サラダ油はイヤだったので、米油をごはんと混ぜ合わせました。写真はしゃもじで混ぜていますが、お箸を使うとほぐしやすいでしょう。溶き卵と混ぜ合わせるよりも手間はかかりますが、ダマにならない、パラッとしたチャーハンを作るための重要な作業なので、がんばります!
完成したのがこちら! 卵を使った作り方では最初に内なべにサラダ油を入れますが、その分量の油をごはんと混ぜ合わせるのに使ったので、内なべに油は入れていません。それでも、パラパラで、ちょうどいい仕上がり。炒める前に油とごはんを絡ませるパターンも問題なさそう
フライパンでチャーハンを作るとき、香り付けに最後にしょうゆを入れて仕上げることがあります。自動メニューでチャーハンを作った後、手動調理の炒め機能を使えば、これができるのではないかと目論んだのですが……、本体が熱いから冷ますようにというエラーメッセージが出て実行できませんでした。
自動メニューで調理後に手動調理を続けて使用するのは、メニューによってはできないものもあるようです。チャーハンは高温で炒めますからね……
と、ここで筆者はひらきました。手動調理でチャーハンを作り、最後にしょうゆを加えればいいのではないかと! 手動調理の「炒め」はふたを開けて調理することもできるので、調理の途中でふたを開けてしょうゆを入れることができます。自動メニューの「チャーハン(1人分)」の調理時間を同じ10分に設定して、ふたを閉めた状態で調理スタート。
手動調理には今回使用する「炒め」のほか、「圧力調理」「煮込み」「無水調理」「低温調理」「圧力蒸し」「蒸し」「煮詰め」「加熱」「保温」が用意されています
手動調理「炒め」では、火力を3段階で選択可能。チャーハンは高火力で炒めるので「強」に設定します。続いて、予熱の有無を求められますが、今回は自動メニュー「炒飯」に合わせた作り方で試すので、予熱は「しない」でいってみましょう
次に、かき混ぜ方を3種類から選択。チャーハンは常にかき混ぜたほうがいいと思うので「混ぜる」を選びます
最後に時間を設定。今回は1人分を作るので、自動メニューの調理時間に合わせて10分にしました
調理を始めて、残り時間が1分になったタイミングでしょうゆを入れるためにふたを開けます。蒸気が出るので、ご注意を!
上述のとおり、手動調理はふたを開けたまま調理できるので、調理中にふたを開けても停止しません。下の動画はかき混ぜている様子を撮影したもの。こんなふうに炒めているのですね。
炒め中のチャーハンにしょうゆを投入
しょうゆが染み込み、狙いどおりの仕上がりに! しょうゆの香ばしい香りが立ったチャーハンができました
チャーハンの次は炒め物を作ってみましょう。高火力とかき混ぜ機能で、野菜炒めもシャキシャキに仕上がるそうです。まずは、付属レシピブックを参考に作ろうと思ったのですが、掲載されている野菜炒めのレシピは1種類。とはいえ、野菜炒めを作るのにレシピどおりの野菜を買いに行くのは、正直、面倒ですし、現実的ではないような気がします。なので、レシピとは少々食材が違いますが、家にあった野菜を使って自動メニューの「野菜炒め」で作ってみました。
付属レシピブックのレシピには豚バラ薄切り肉が入っていましたが、筆者宅の冷蔵庫になかったので肉はなしで作ります
自動メニューにある「野菜炒め」から分量を選択して、調理スタート
約9分で野菜炒めができあがり。焦げて炭化した部分はまったくなく、野菜から出た水分でベチャとしたところもありません。いい仕上がりです
せっかくなのでお肉を使った炒め物も。回鍋肉を作ってみましょう。自動メニューに回鍋肉はプリインストールされていないので、スマホアプリ「KitchenPocket」から本体に追加します。
スマホアプリ「KitchenPocket」で使用したいレシピを検索し、連携させた「オートクッカー」に送信
本体にレシピを送信すると、すぐにスタートできる画面表示となります。もちろん、本体の自動メニューのリストに登録されるので、すぐに調理を始めなくても後から選択可能
約9分で2人分の回鍋肉ができました。すべての食材がきちんとかき混ぜられ、ソースが均一に絡まっています。野菜は食感を残しながらしっかり熱が通っており、それでいてお肉は加熱し過ぎで硬くなっていない絶妙な仕上がり
ちなみに、本体に登録できる自動メニューの数は30メニュー。25メニューがプリインストールされていますが、それらを削除し、自分が選んだメニュー構成に変更することもできます。これらの操作はすべてスマホアプリ上で行うので、それほど難しくありません。
スマホアプリ「KitchenPocket」にある「機器のお気に入り」からメニューを追加、削除したり、並べ替えするなどし、「設定を送信する」をタップすれば、本体の自動メニューのメニューリストがアプリ上と同じ構成になります
ここまでチャーハンや野菜炒め、回鍋肉を作ってみて、「オートクッカー」はしっかりかき混ぜながら調理できるということはわりました。ただ、そのいっぽうで、やわらかい食材は崩れてしまうのではないかという心配が……。自動メニューはメニューごとに最適なかき混ぜ方をしているとのことですが、やわらかい食材でもうまく作れるのでしょうか。
その実力を確かめるため、麻婆豆腐を作ってみることに! スマホアプリ「KitchenPocket」にあるレシピでは、挽肉を使ってイチから作り、途中で水溶きかたくり粉を入れる手順となっていますが、もっと楽に作りたいので市販の麻婆豆腐の素を使います。豆腐はレシピにならい、キッチンペーパーで包んで電子レンジで2分(600W)レンジ加熱。その後、電子レンジから取り出した豆腐におもしを載せ、しばらくおいて水気を抜いてから「オートクッカー」に入れました。
麻婆豆腐の素と豆腐を入れて、後は自動メニューの「麻婆豆腐」で調理します
自動メニュー「麻婆豆腐」(4人分)の調理時間は約16分。今回使用する麻婆豆腐の素のパッケージに「フライパンで作るときには約3分煮込む」と記されていました。挽肉を使って作る「オートクッカー」のレシピとは違う方法で作るため加熱時間は長くなりますが、これでうまく作れたら超便利!
「オートクッカー」のレシピどおりの作り方の場合、調理の途中で合図が鳴ったタイミングでふたを開けて水溶きかたくり粉を投入し、ふたを閉めてからスタートボタンを押しますが、今回は麻婆豆腐の素を使ったので水溶きかたくり粉は不要。水溶きかたくり粉を入れる合図が鳴っても、ふたを開けずにスタートボタンを押せば調理は進みますし、合図が鳴った後にスタートボタンを押さずに放置していても調理は進みました。
豆腐の形が残った状態で完成。全体に絡まっていることから、食材の形をくずさないかき混ぜ方で調理されるのは間違いないようです
お皿に盛り付けるときに若干崩れた部分もありますが、「オートクッカー」のかき混ぜでまったく豆腐の形が崩れないわけではありません。しかし、このくらいなら十分許容範囲。麻婆豆腐の素にパッケージに記されていた煮込み時間よりも5倍くらい長い調理時間だったものの、豆腐に火が入りすぎている感じはなく、ソースが煮詰まった感じもないので、麻婆豆腐の素で手早く作ることもできそう
ちなみに、同じ作り方で作った2人分の麻婆豆腐。豆腐の量が少ないので豆腐同士のぶつかりが抑えられるためか、2人分のほうが豆腐は崩れにくかったです
ここまでで作った料理の加熱時間はすべて10分台でしたが、「オートクッカー」は、焦げ付かないように炒め続けなければならない「あめ色玉ねぎ」や、鍋の中をかき混ぜながら水分を飛ばして煮詰めていくミートソースなど、長時間かき混ぜる必要のある調理もお手の物。普通に作る場合、コンロにつきっきりになりますが、「オートクッカー」ならその時間を自由に使えるので、ありがたい。
あめ色玉ねぎを作るときには、サラダ油を入れた内なべに薄切りにした玉ねぎを投入し、自動メニューの「あめ色玉ねぎ」を選択してスタート。あめ色玉ねぎは、玉ねぎ3個(570g)、4個(750g)、5個(940g)の3パターンで調理できます
3個分の玉ねぎが、こんなに少量なりました。調理時間は、玉ねぎ3個分で約1時間5分、4個分で約1時間10分、5個分で約1時間20分とそれほど時間は変わらないので、最大量作ったほうが効率はよさそう
大量に作って一度に使い切れなかったとしても、あめ色玉ねぎは冷蔵室で約3日間、冷凍室で凍らせてしまえば約1か月保存できます。保存しておいたあめ色玉ねぎを使って、短時間で玉ねぎの旨みがギュッと凝縮されたソースを作るなどできるので、時間がないときにあると便利
「オートクッカー」は、かき混ぜる機能で食材を潰すこともできます。食材を問わず潰せるわけではないようですが、ポテトサラダは、じゃがいもの加熱から潰す工程までおまかせで調理可能。じゃがいもの火の通り具合を確認したり、潰したりする時間や手間から解放されます。
2cm角にカットしたじゃがいもと水、顆粒コンソメスープの素を入れて、自動メニューの「ポテトサラダ」を選択。4人分(じゃがいも中3個)、5人分(じゃがいも中4個)、6人分(じゃがいも中4個と1/2個)の分量が選べます
約28分後に調理が終了。ふたを開けてみたところ、思っていたよりもじゃがいもの形が残っていました
でも、ご安心を。ボウルに移し替えて、玉ねぎやきゅうり、ハム、調味料を入れて混ぜ合わせると、じゃがいもは潰れます。完全にペースト状になるわけではありませんが、ある程度、じゃがいもの形が残っていたほうが食感はいいので、ちょうどいい加熱具合と潰し具合ではないでしょうか
自動調理鍋は調理の工程はおまかせできますが、お手入れは人の手で行わなければなりません。「オートクッカー」はかき混ぜ機能に加え、圧力調理機能も搭載した多機能な調理家電なので、その分、お手入れ点数が多くなりそうなイメージですが、かき混ぜ機能を使った調理の場合、調理後に洗うのは内なべと内ふた、羽根の3点です。
調理後に毎回洗うパーツ。かき混ぜ機能を使わない場合、羽根を装着しないので、洗浄するパーツはこれよりも少なくて済みます
ただ、内ふたに装着されている「圧力表示ピンカバー」と「ノズルキャップ」は取り外して洗う必要あり。簡単に着脱できますし、洗いづらくもありませんが、使用時の付け忘れがちょっと心配です。なお、内ふたのパッキンは取り外せません
洗う点数はそれほど多くないので負担には感じませんが、内なべを洗うときには少し注意が必要。内なべの内側はフッ素加工が施されているので焦げ付きやこびり付きはありませんが、羽根を装着する軸が内なべの中心にあるため、その根元に食材や調味料が詰まります。根元の汚れを取ろうと意識してスポンジで洗っても、調理したものによっては、1回では落としきれないことも。ですが、根元を集中してスポンジで軽くこすればキレイに落ちるので、内なべを洗った後は根元をチェックして、汚れが残っていないかを確かめておきましょう。
調理後の内なべ。羽根を取り付ける軸の付け根に調味料などの付着が目立ちます
羽根を取り外しても中央にある軸は内なべに固定されているため、この状態で洗います
軸の根元に付着物があることはわかっているので、内なべを洗うときは、根元を意識しながら洗っているものの……
完全には落としきれませんでした
この汚れはつまようじなどを使って掻き出さないとダメかも……と思いましたが、とりあえず、スポンジで根元を集中的に洗うとキレイに落とせました。数十秒くらいしか時間はかかりませんし、特別力を込める必要もないので、手間には感じません。慣れれば、1回の洗浄で落としきれるかもしれませんが、洗い残しがないか確かめておくほうがいいでしょう
かき混ぜ機能を搭載した自動調理鍋はほかにもありますが、「オートクッカー」は高火力で調理できるのが強みです。この特性を存分に発揮するのはチャーハンだと思い、今回はチャーハン作りを中心に徹底検証しました。検証のために作ったチャーハンの数は30回以上。それがすべて成功し、正直、驚きました。水分が多い食材を多めに入れたときは少ししっとりとしたチャーハンになりましたが、ごはんがダマになることはなかったので不満はゼロ。最近はしっとりチャーハンも流行っているようなので、これはこれでおいしかったです。作り方は簡単なので、普段料理しない人でも上手に作れるでしょう。
そして、「オートクッカー」に慣れてきた筆者は、レトルトのソースで代用するなど手抜きアレンジにも挑戦。結構うまくできたので、段々とフライパンや鍋を使っている感覚になりました。しかも、かき混ぜるアシスト付きの! 実際、手動調理の「炒め」では、ふたを開けた状態で調理できるので、まさにフライパンのように使えます。何回か自動メニューで調理すれば、アレンジの仕方や手動調理で作る感覚は掴めると思いますし、そのハードルはそれほど高くない印象。同じ食材を使ったメニューでも、予熱の有無やかき混ぜ方が違うだけで仕上がりが変わるので、試すほどにハマっていきます。
もちろん、自動メニューだけでも便利。高火力だけでなく、火力を弱めて炒めたり、煮込んだりもできるので、あめ色玉ねぎのような長時間炒める調理など本当に助かるシーンが多くあります。おまかせできるという点だけでなく、サポートしてもらって楽をしつつ、料理を楽しめる調理家電だと言えるでしょう。
以上、かき混ぜ機能を使った調理については大満足! 次回、「オートクッカー」のもうひとつの特徴である圧力調理を中心に紹介します。
編集プロダクション「雪か企画」に所属し、日々、さまざまな記事作りに奮闘中。休日はゲームやギター、料理、サウナなどを楽しんでいます。