たこ焼き器を持っているけれど、使うのは年に数回のたこ焼きパーティーだけ――そんな人も多いはず。「たこ焼き以外にも使えたら、もっと活躍させられるのに」と思い、活用レシピを調べてみました。すると、デンマークの伝統スイーツ「エイブルスキーバー」と家庭料理「フリカデラ」が作れることがわかりました。
そこで今回は、愛用しているたこ焼き器をとことん生かすべく、実際にこの2品を作ってみます。みなさんもこの機会に、たこ焼き器で外国(デンマーク)気分を味わってみてください。
筆者は、山善「YOJ-W160(H)」を愛用。平面プレートとたこ焼きプレートを入れ替えて使用できます。平面プレートは焼肉やチーズタッカルビなどで頻繁に使いますが、たこ焼きプレートをもっと活用できないかなと思っていました
今回たこ焼き器クッキングとして挑戦する「エイブルスキーバー」は、小麦粉や卵で作る球形のホットケーキです。ネーミングには“りんごのスライス”という意味があり、もともとはりんごを生地に包んで焼いていたんだそうです。今では生地のみで楽しむことが多く、粉砂糖とジャムを添えて食べるのだとか。いっぽう「フリカデラ」は豚ひき肉などを使用したミートボールで、デンマークの定番家庭料理です。
では、たこ焼き器クッキングの模様をレポートします。
左が今回たこ焼き器で作った「エイブルスキーバー」、右が「フリカデラ」です
「エイブルスキーバー」は、こちらの材料で作りました。材料や工程に厳密なものはありませんので、大まかな工程とともに紹介します。
生地にはホットケーキミックス、牛乳、卵、塩、バターを使用。トッピングに粉砂糖、ジャム、ミントを使用します
まずは下準備として、生地から作り始めます。卵白を泡立ててメレンゲを作ります。角が立つまで根気よく泡立てます。次に、別のボウルでホットケーキミックスと卵黄、牛乳、塩を混ぜます。そこにメレンゲを数回に分けて加え、ざっくりと混ぜ合わせれば生地は完成です。
手で混ぜて作ると時間がかかるメレンゲ作りには、ハンドミキサーがあるとスムーズです
生地が完成したら、焼きの工程です。ここで、たこ焼き器が登場します。焦げ付き防止のため、プレートにバターをしっかり塗り、生地を流し込みます。しばらくすると、表面にふつふつと気泡が。これが、火が通ってきた合図です。
頃合いを見計らってひっくり返しましょう。今回はひっくり返すタイミングが少々早すぎたようで、生地の表面がいびつになってしまいました。形を整えようとくるくる回し続けると、今度は焦げてしまいます。タイミングの見極めが、エイブルスキーバー作りの最大の難関かもしれません。
生地をひっくり返している間に、ほかのくぼみの生地がどんどん焦げていき、苦戦しました
なんとか焼き上げたものの、全体的に焼きムラが目立つ結果に。本機に温度調節機能があれば、もう少しうまくコントロールできたのではないかと感じました
気を取り直して再チャレンジ。今度は、結構いい感じの焼き上がりです。屋台のベビーカステラに似ていますね。
生地を流し込む前にバターを塗り忘れたことに途中で気づきましたが、意外と焦げていませんでした。本機のたこ焼きプレートには焦げ付き防止加工が施されているので心強いです
焼き上がった生地に、粉砂糖とミントをかければ完成です。多少の焦げつきや形のいびつさは、粉砂糖を振りかけることで、うまくカバーされました。
さっそく食べてみると、味は甘さ控えめで、卵とバターの風味がしっかり感じられます。素材の味を生かしたシンプルな味付けだからこそ、ジャムやチョコソースを添えた味変も楽しめました。見た目の仕上がりにはまだまだ納得していませんが、味は本格派です。
今回はいちごジャムとマーマレードジャムを添えて、パンケーキのように楽しみました。濃厚なチョコソースをかけても重すぎず、何個でも食べられちゃいます
続いて、「フリカデラ」の調理に取り掛かります。材料は次のとおり。こちらの料理も、材料や工程に厳密なものはないようです。
タネの材料には豚ひき肉、玉ねぎ、卵、小麦粉を、今回かけるホワイトソースには牛乳、小麦粉、バター、パセリなどを使います
まずは、ミートボールとなるタネ作りから始めます。すりおろした玉ねぎと卵、豚ひき肉、塩コショウを混ぜ合わせます。肉の感触を残すために、混ぜ過ぎないのがポイントです。次に、つなぎの小麦粉を加えてざっくりと混ぜます。
混ぜる工程では、材料を全部投入してもゆとりがある大きめのボウルを使用するのがおすすめ。筆者はジャストサイズのボウルに入れてしまったので、混ぜるときに苦戦しました
続いて、今回ミートボールにかけるホワイトソース作りに取り掛かります。フライパンの上でバターと小麦粉を混ぜてルーを作り、牛乳で溶かしながら煮詰めること約10分。とろみが出てきたら塩コショウで味付けし、刻んだパセリを加えます。
火力が強いと、ルーが牛乳で溶ける前にダマになって固まってしまうので注意。数回に分けて牛乳を入れ、弱火で少しずつ溶かします
ここで、たこ焼き器の出番です。プレートにバターを塗り、タネを2本のスプーンでざっくり丸めながらくぼみで焼きます。ハンバーグは形づくるときに空気を抜くのが一般的ですが、フリカデラはふんわりした食感にするため空気を抜かないのがポイントです。スプーンだけで作業できるため、手が汚れなくて楽ですね。
フリカデラはふんわりした食感に仕上げるため、2本のスプーンで空気を抜かないように丸めます
火を入れていくと、いい感じに焼き色がついてきました。先ほどの「エイブルスキーバー」の生地と比べると、ひき肉は水分が少なく粘度が高いため、ひっくり返す作業もスムーズ。作業がサクサクと進みます。
最後に、作っておいたホワイトソースをかければ完成です。たこ焼き器で作ったとは思えない、おしゃれな仕上がりになりました。
肝心のお味は――これが想像以上においしい! 食感を残したお肉の旨みと、濃厚なホワイトソースの相性が抜群で、ボリュームも大満足です。正直、ここまでの仕上がりになるとは思っていませんでした。
本場デンマークでは、パンやジャガイモと一緒に食べるそうです。炭水化物と合いそうですよね
今回、手持ちのたこ焼き器でデンマーク料理に挑戦してみましたが、たこ焼きプレートが持つポテンシャルを強く実感しました。使用したモデルには温度調節機能がなかったために「エイブルスキーバー」では火加減に苦戦しましたが、工夫して焼き上げる達成感がありました。「フリカデラ」は想像以上においしく仕上がり、大満足です。主な材料がお肉なので、多少焦げてもそれが香ばしさに変わるので、気軽に挑戦できる一品だと思います。
さまざまな料理が作れるオールマイティな調理家電はもちろん便利ですが、たこ焼き器でも思いのほか多様な料理が楽しめますよ。たこ焼き器クッキングにハマったら、次は温度調節機能やフッ素コートなどの充実したモデルへの買い替えを検討するのも大いにアリだと思っています。
みなさんもおうちで眠っているたこ焼き器を使って、いつもと違う料理を楽しんでみませんか?
たこ焼きプレート付きのホットプレートは、1台で多彩な料理を楽しめる省スペースの万能アイテムです。たこ焼き器の購入を迷っているなら、豊富な機能を備えたたこ焼きプレート付きのホットプレートを選ぶと、料理の幅がぐんと広がりますよ。
タイガー魔法瓶「これ1台 CRV-G301」
「平面プレート」「穴あき・波形プレート」「たこ焼きプレート」の3枚が付属。しかも、焦げ付きにくく、耐久性の高いプレートを採用しています。縦置き収納ができるので省スペースに保管でき、本体ガード、プレート、ヒーターが取り外せる完全分離構造で、お手入れもしっかりと行えます。
象印「やきやき EA-HA30-HZ」
たこ焼きを丸めやすい区切り線の付いた「たこ焼きプレート」のほか、「深型穴あき焼肉プレート」「深型平面プレート」、蓋が付属し、マルチな調理に対応するホットプレートです。深型設計の平面プレートは煮込み料理にも活用できて便利です。テーブルの上でたこ焼きから焼肉、煮込み料理まで、さまざまな調理が楽しめます。
BRUNO「BOE021-HWH」
「平面プレート」と「たこ焼きプレート」が付属した、多用途ホットプレート。鋳物ホーローをイメージしたおしゃれな見た目が◎です。最大250度までの無段階温度調節機能を搭載し、熱を閉じ込めるための蓋も付属します。パンケーキやパエリア、ローストビーフなど、ちょっとおしゃれな料理にチャレンジしてみたくなりますね。