レビュー
2つの温度帯で温茶を楽しめる&ラテにしたり料理に使ったり活用度「大」

茶葉の栄養成分が丸ごと摂れる「お茶プレッソ」の実用性をチェック!

健康志向の高まりで近年脚光を浴びているお茶には、殺菌や免疫力アップの効果があるとされる主成分のカテキンをはじめ、抗酸化物質・フラボノイドなどの栄養素がいっぱい。しかし、急須でいれると30%程度しか摂取できないという。そんな時に役立つのが、シャープ「ヘルシオお茶プレッソ TE-TS56V(以下、お茶プレッソ)。茶葉を丸ごと摂れるお茶メーカーだが、使いやすくなければ生活に取り入れるのは躊躇する。そこで、おいしさや使い勝手など実用的な部分を中心にチェックしてみた。

お茶プレッソってどんなもの?

お茶プレッソは2014年に初登場した時から非常に注目されている製品だけに、ご存知の方も多いだろう。簡単に説明すると、1台で「茶葉を挽く」「お湯を沸かす」「お茶を点てる」ことができるマシン。茶葉を粉末にするのはフードプロセッサーやミキサーでも可能だが、お茶プレッソは石臼で挽くような手法でゆっくり回転(約100回転/分)するため、摩擦によるダメージを低減できる。栄養成分が壊れにくく、粒度の細かい粉末茶となるのが特徴だ。ほかにも、お湯の温度を約85℃と約70℃で選べるなど、おいしくお茶を楽しめる工夫が施されている。

サイズは、233(幅)×296(高さ)×225(奥行)mm。正面には、茶葉を粉末にする「お茶うす」とお茶を点てる「お茶容器」がある

お茶うす内にある2つのセラミック製の臼で、茶葉を細かく挽いて粉末茶にする※使用品のため変色しています

お茶うす内にある2つのセラミック製の臼で、茶葉を細かく挽いて粉末茶にする
※使用品のため変色しています

「お茶容器」には、粉末茶を混ぜるための羽を搭載。茶筅を使って点てるように、ていねいにかき混ぜる

「お茶容器」には、粉末茶を混ぜるための羽根を搭載。茶筅を使って点てるように、ていねいにかき混ぜる

お茶をいれるためのお湯は、一度に最大560ml沸かせる

お茶をいれるためのお湯は、一度に最大560ml沸かせる

<関連記事>お茶プレッソ TE-TS56Vのくわしい構造は発表会の記事でチェックしてみて!

本当においしいの? 緑茶の味をチェック!

お茶プレッソのおいしさを確かめるべく、まずは緑茶をいれてみることに。「茶葉を投入する」「水をセットする」「粉末茶をお茶容器に入れる」の各作業は手動となり、コーヒーメーカーのように抽出まで全自動とはいかない。緑茶の茶葉を挽くところから手順を追いながら、仕組みを見ていこう。

粉末にする粒度の大きさは2種類から選択可能。基本的には「細」が飲み物用で、「粗」が料理用とされている

粉末にする粒度の大きさは2種類から選択可能。基本的には「細」が飲み物用で、「粗」が料理用とされている

挽かれた粉末茶はお茶うすの底から落ちるので、お茶うすの下に受け皿(付属品)をセットしてから実行しよう

挽かれた粉末茶はお茶うすの底から落ちるので、お茶うすの下に受け皿(付属品)をセットしてから実行しよう

茶葉は、湯のみ1杯分から4杯分まで(水タンクの最大容量)を挽くことができる。また、約9杯分の量となる茶葉をまとめて挽くことも可能。付属のスプーンで量る程度なので、面倒ではない

投入した茶葉の量を選択し、「挽く」→「スタート」ボタンを押すとミルが始まる

投入した茶葉の量を選択し、「挽く」→「スタート」ボタンを押すとミルが始まる

栄養成分を壊さないように低速で挽くため、わずか2.2gの茶葉を挽くのに約4分50秒かかった。臼の回転音は低音なので、耳障りではない(下の動画参照)。

粉末になった茶葉は、お茶うすの下にセットした受け皿に溜まった

粉末になった茶葉は、お茶うすの下にセットした受け皿に溜まった

「細」と「粗」で粒度の違いを確かめてみたが、見ただけでは差を感じず。しかし、指で触ってみると「細」のほうが粉のまとまりがあり、密度が高く吸い付くような印象だった

粉末茶が用意できたら、お茶を点てる工程へと移ろう。水をセットし、お茶容器に粉末茶を入れたら、お湯を沸かしてお茶を点てるところまでは自動で実行される。お茶は少しぬるめでいれるのがいいと言われるように、お茶プレッソでいれるお茶の温度は約85℃(温茶)と約70℃(ぬるめ)の2つ。お湯はいったん100℃まで沸騰してから各温度に下げられるため、カルキを飛ばせるのだそう。

湯のみ2杯分のお茶をいれるので、目盛り「2」まで水をセット

湯のみ2杯分のお茶をいれるので、目盛り「2」まで水をセット

お茶容器に粉末茶を入れれば、手動での準備は完了

お茶容器に粉末茶を入れれば、手動での準備は完了

「温茶」か「ぬるめ」を選択してスタートすれば、お湯の沸騰からお茶を点てるところまで進む

「温茶」か「ぬるめ」を選択してスタートすれば、お湯の沸騰からお茶を点てるところまで進む

通常はフタをして行うものだが、どのようにお茶が点てられているのかをフタを外して見てみよう。湯気でレンズが曇るのを低減するため、「ぬるめ」の動作を撮影してみた。下の動画にあるように、お茶をかき混ぜている途中で風がお茶に吹き付けられている。お茶プレッソは、いったん100℃まで沸騰してからお湯の温度を約85℃(温茶)と約70℃(ぬるめ)に下げるのだが、その手法として風を利用しているのだ。

2杯分のお茶(温茶)は、約3分でできあがりとなった。湯のみをセットしてレバーを押せば、お茶が注がれる

2杯分のお茶(温茶)は、約3分でできあがった。湯のみをセットしてレバーを押せば、お茶が注がれる

お茶プレッソでいれたお茶(左)と急須でいれたお茶(右)を比べてみると、色が明らかに違う。急須のお茶のほうが薄い色なのにもかかわらず、苦味が強い。お茶プレッソのほうは茶葉の香りとほんのり甘さも感じる

ちなみに2杯分のお茶をいれるのに使用した茶葉の量は、お茶プレッソが1.6gだったのに対し、急須は5g。茶葉の量も少なくて済む

ついでに、「温茶(約85℃)」と「ぬるめ(約70℃)」でいれたお茶の温度を測ってみた。湯飲みに入れると若干温度が下がるのか、それぞれ5℃ほど低い温度となったが温茶はかなりアツアツ!

毎回の片付けは?

日常的に使うには、手入れがラクであってほしい。茶葉を丸ごと摂取するお茶プレッソは急須のように茶殻は残らないが、粉末茶にする工程があるとどうしても粉が飛び散ってしまう。お茶を注ぐ際にも、若干液垂れすることもある。毎回行わねばならないメンテナンスを中心に、手間のかかり具合をチェック!

茶葉を挽くと、写真のように粉末が散ってしまう。とはいえ、本体外への飛び散りはほとんどなかった

茶葉を挽くと、写真のように粉末が散ってしまう。とはいえ、本体外への飛び散りはほとんどなかった

汚れた部分(トレイ)は取り外しできるようになっているので、このままシンクへ持っていき水洗いしよう

汚れた部分(トレイ)は取り外しできるようになっているので、このままシンクへ持っていき水洗いしよう

お茶をかきまぜる容器も使用のたびに、洗浄する。羽はあるものの複雑な構造ではないので、洗いやすい

お茶をかきまぜる容器も使用のたびに洗浄する。羽根はあるものの複雑な構造ではないので、洗いやすい

ちょっとやっかいなのが、お茶うす。使用用途から想像できるように粉まみれになってしまう

ちょっとやっかいなのが、お茶うす。使用用途から想像できるように粉まみれになってしまう

毎回行うのは、うすに付着した粉末を取ること。付属のブラシで掃えば簡単に除去できるが、手や周囲が汚れるのは必須。また、月に1度程度は水洗いが推奨されている

お茶を存分に楽しめるから飽きない!

おいしくて健康的なお茶が飲めるとはいえ、上で紹介した「毎回の手入れ」を見るとラクとは言いがたい。しかし、お茶プレッソは緑茶だけでなく、紅茶やほうじ茶といったようにいろいろな茶葉を粉末にできるほか、粉末茶を牛乳と混ぜてラテにしたり、料理に利用することもできる。

お茶プレッソにはラテ専用コースも用意されている

お茶プレッソにはラテコースも用意されている

粉末茶と牛乳をお茶容器に入れて、お茶プレッソにセットすればかき混ぜてくれる。お茶容器には目盛りがあるので、何杯分作りたいのかもわかりやすい。また、水を入れて冷たいお茶もラテコースでできる

粉末茶を料理に混ぜ込み、お茶の栄養成分を摂るのもあり! ピザに入れれば、ちょっぴりサッパリした後味に

粉末茶を料理に混ぜ込み、お茶の栄養成分を摂るのもあり! ピザに入れれば、ちょっぴりサッパリした後味に

生地にもカスタードクリームにも粉末茶を混ぜてみるというのも手。鉄板で焼かれたお茶の香ばしさが引き立つ、大人の味わいが楽しめるたい焼きができた

料理やお菓子にお茶をミックスさせるのもいいけれど、個人的には焼酎で割った緑茶カクテルが気に入っている。氷が溶けて薄くなってきたら粉末茶を追加。液体のお茶を入れるのと違い、アルコール度数が薄まらないのがうれしい

今回は、緑茶を粉末茶にしたが、その他の茶葉を粉末にすることもできる

今回は緑茶を粉末にしたが、その他の茶葉にも対応(繊維質の多いものや硬いものは非対応)

まとめ

急須とお茶プレッソ、どちらのほうが手間がないかと言われれば間違いなく急須。しかし、健康ということを考えるならばお茶プレッソが断然優位だ。これまで急須でいれたお茶しか飲んでいない場合、お茶プレッソのお茶は苦味や渋みがないので物足りない気持ちになるかもしれないが、本来のお茶の味はこんなにまろやかでやさしく、風味を味わうものなのか、とお茶への意識自体が変わるだろう。現に筆者も、もとのお茶には戻れないほどお茶プレッソのお茶の味に感動している。緑茶が得意でない我が子も、「苦くない」と抵抗なくお茶を飲んでくれた。料理やお菓子に粉末茶を混ぜて、少しでも健康的なものを子どもに提供できるのも魅力だ。日本人の健康・長寿の秘訣ともされるお茶をさらにおいしく、バリエーション豊かに楽しんでみてはいかが?

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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