レビュー

新発想! “立てたまま焼ける”クイジナートのワッフルメーカーって?

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生地を型に流し込むだけで焼きたてのワッフルが楽しめるワッフルメーカーに、“立てたまま焼く”という新発想を打ち出した「WAF-V100J」(クイジナート)が誕生。どのような構造になっているのかをチェックするとともに、これまでのワッフルメーカーとの使い勝手の違いなどを確かめてみた。

立てて調理できる構造とは?

冒頭の写真だと普通のワッフルメーカーにしか見えないが、WAF-V100Jは下の写真のような立てた状態で生地の流し込みから焼き上げまでを行えるのが特徴。2枚のプレートで挟んで焼くという基本的な調理方法は従来と同じだが、本体を水平にして上下で挟むのではなく、垂直な状態で前後で挟むスタイルとなる。一般的な横置きタイプよりも、設置や収納スペースが抑えられるのもメリットだ。

サイズは225(幅)×300(高さ)×172(奥行)mmで、B5よりも小さいスペースに設置できる。プレートよりも台座が大きく設計されているので、安定感もいい

上部にある流し込み口から生地を投入する

上部にある流し込み口から生地を投入する

片面が開くようになっており、一般的なワッフルメーカーと同じようなプレートが2枚装備されている

ワッフルを焼いてみよう!

構造的には本体が縦になっているか横になっているかだけの違いなので、ひとまずワッフルを焼いてみよう。取扱説明書のレシピにある、薄力粉とベーキングパウダーを使ったアメリカンワッフルを作ってみる。バターや牛乳もたっぷり!

台座にある電源をONにしたあと、5段階用意された焼き加減(低温〜高温)を設定。予熱が完了すると緑色のランプが点灯し、ビープ音が5回鳴る

生地の流し込みは、ワッフル1枚分が計量できる付属のカップで行う。カップを使えば、入れ過ぎなどのミスも防げる

ちなみに、一般的なワッフルメーカーはおたまで均等に生地を流し込まねばならない。WAF-V100Jは上から入れるだけ。生地をまんべんなく広げる必要がないのはラクだ

流し込んだ生地はアッという間に熱されて膨張し、流し込み口の入口付近まで到達。吹きこぼれるかとドキドキしたが、これ以上せり上がってくることはなかった(分量によってはあふれることもあるので、入れる量には注意しよう)

焼き上がりのタイミングにも、予熱完了と同じく緑色のランプが点灯しビープ音が鳴る。焼き加減の設定「3」で焼き上がるまでにかかった時間は2分弱と、なかなか早い。プレートカバーを開くと、こんがりきつね色に焼けたワッフルが現れた

完成したワッフルの生地の厚みは、ほぼ均等と言える。流し込み口からせり上がった生地があるのできれいな円形ではないが、気になるようならカットすればいい。食感は、筆者所有の一般的なワッフルメーカーよりもフワフワな感じがした

バターやシロップなどを乗せてプレーンに近い状態で味わうのもありだが、ぜひトライしてみてほしいのが焼き加減を変えることによるアレンジだ。生地の材料は同じでも焼き具合で食感が違ってくるので、その食感にあったメニューを考えるのも楽しい。筆者がベスト! と感じた食べ方を紹介しよう。

5段階で設定できる焼き加減は数字が大きくなるほど温度が高くなり、焼き時間も30秒〜1分ほど長くなるため生地の焦げ色も濃くなって表面のカリカリ感も増す

焼き加減「1」:表面も内側もやわらかくフニャフニャしており、モチモチ感がある。低温で焼き上げるためか、牛乳、たまご、バターといった風味が強く感じられたので、素材の味を生かして甘酸っぱいシャーベットを添えてみた。サッパリとしてワッフルの風味がより引き立つ!

焼き加減「2」:生地の表面が「1」よりも少し硬くなり、最中のような食感に。生地が冷めると少しパサパサとしてどら焼きのような感じになったため、チーズとブルーベリージャムをサンドしてみた。「1」と比べると食材の風味が少なかったので、バターや牛乳の味わいをクリームチーズでプラスしたのはよかったようだ

焼き加減「3」:中間の設定である「3」はケーキのスポンジのようだったので、イチゴのショートケーキをイメージしたものを作ってみた

焼き加減「4」:表面のカリカリ度はアップしたが、中はけっこうフワフワだ。香ばしさがプラスされたので、バニラアイスとチョコ、粉砂糖で甘みをプラスするといい塩梅に! 大人のスイーツな感じ

焼き加減「5」:もっとも高温で焼き上げる「5」は、表面のサクッと感だけでなく中も少し硬くなっていた。ハードめなので、シロップなど水分の多いものをトッピングするものあり。アップルコンポートを乗せて少ししっとりさせてみたところ、アップルパイ風のスイーツを楽しめた

流し込む以外の調理方法もあり!

材料を変えたり、チョコチップやチーズを生地に混ぜたりしていろいろなワッフルを楽しめるが、生地を流し込む手法とは違う作り方もある。液状ではなく、パンを作る時のように捏ねた生地をプレートに挟んで焼いてもいい。いわゆる、ベルギーワッフルの一種である「リエージュ風」が作れるのだ。

ドライイーストを用いた生地を発酵させ、丸めた状態でプレートに乗せてプレスする

ドライイーストを用いた生地を発酵させ、丸めた状態でプレートに乗せてプレスする

生地を挟んだ後はプレートを縦にして加熱するため、生地がずり落ちないか心配していたが問題なし!

生地を流し込むタイプと異なり、プレートのサイズよりも小さなワッフルが作れるのもうれしいポイント。流し入れるのには向かない大きめの具材も、この調理方法なら対応できそうだ

上で紹介した方法を応用して、ごはんで作ってみた。好きな具材をごはんに混ぜ、しょうゆで味付けしてプレス。焼きおにぎりの平たい版という感じだ。餅を使った「モッフル」も作れそう!

まとめ

何よりも気に入ったのは“機動力”のよさ。縦置きスタイルで場所を取らず、キッチンカウンターに常設しておいてもじゃまにならないだけでなく、近くにあると“使ってみよう”という気持ちになるので使用頻度もアップする。横置きのワッフルメーカーよりも、生地の流し込みがラクなのも魅力。もちろん、仕上がりが非常にいいため“また食べたくなる”のも本音だ(笑)。筆者所有のワッフルメーカーよりも、WAF-V100Jで焼いたワッフルはふわふわ! 5段階ある焼き加減を調整して、いろいろな風味や食感を楽しめるのもくせになる。

ただし、プレートは交換できないためホットサンドやカップケーキといった多様な調理はできない。しかし、生地を流し込むだけでなく、捏ねた生地やごはん、食パンをプレスしたりアイデア次第で“楽しめる度”はいくらでも広がる。サッと使える機動力のよさを生かして、いろんなワッフル作りに挑戦してみて!

プレートは取り外しできないので、お手入れは布やキッチンペーパーで拭き取るのみ

プレートは取り外しできないので、お手入れは布やキッチンペーパーで拭き取るのが基本となる

神野恵美
Writer
神野恵美
雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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