価格.comマガジン編集部員に今年買っていちばんよかった(ベストバイ)モノを聞いてみました。年末年始のお買い物の参考になれば幸いです。今回は「AV家電」「カメラ」「ゲーム」カテゴリーの製品を紹介します。
買った人:岡田 太
この夏、ずっとやりたいと思いつつ後回しにしてきた自宅のリノベーションをついに敢行。その一環で、LDKスペースの天井にダクトレールを設置しました。このレール、主には照明を取り付けるためのものですが、ほかにもプロジェクターやシーリングファンを付けたり、植物を吊るしたりと、さまざまな活用法があるんですよね。で、せっかくなら、と手始めにスピーカーを据え付けることにしました。
耐荷重(と予算)の問題もあり、製品の選択肢はそう多くはありませんでしたが、最終的にチョイスしたのが、BoseのBluetoothスピーカー「SoundLink Revolve II」です。主張しすぎないコンパクトなサイズ感や、一体成形による継ぎ目のないミニマルデザインもさることながら、いちばんの決め手になったのは、360度全方位に音を届ける無指向性スピーカーであること。周りに遮蔽物のない天井にこれを設置すれば、部屋全体へ、より効果的にサウンドが広がることになります。
別途用意したブラケット(固定用の金具)を使って、いざ取り付け。スマホを使って音楽を再生してみると、さすがはBoseと言うべきでしょう。定評のある重低音が部屋全体に心地よく響きわたります。がっつり集中して音の隅々まで聴き込むというより、なんとな〜くBGM的に音楽を流すという使い方をしていますが、ボリュームを絞っても中音・高音だけが変に耳につくことなく、低音の存在感をしっかり感じられていいバランス。常にクリアで厚みのある音質を味わえます。そして何より、そうした豊かなサウンドが頭の上から降りそそいでくる感覚がサイコー! 導入以来、いつもの家でのリラックスタイムが、カフェでくつろいでいるかのような贅沢な時間に変わりました。
本機は本来モノラルですが、もう1台揃えてリンクさせればステレオサウンドが楽しめるとのことで、目下、追加購入を検討中です。
買った人:有田 俊
外出時に音楽が手放せないワタクシ。できるだけリーズナブルに、でも快適なミュージックライフを満喫したいということで、出会ったのが今年購入したソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-CH720N」。
先代のワイヤレスイヤホンがお亡くなりになり、つなぎとして激安ワイヤレスヘッドホンを購入してみたんですが、「安かろう、悪かろう」を地でいくようなクオリティ。リラックスしたくて音楽を聴くのに、ストレスばかりが増していくという負の連鎖に終止符を打つべく、「WH-CH720N」を購入した次第です。
結論から言って、大正解! 本体そのものが軽く、イヤーパットのクッション部分もほどよい柔らかさで快適。装着時の、「パフッ」という空気が抜ける感覚が気持ちいいです。それはつまり、耳を完全にヘッドホンが覆ってくれるということの証左。フィット感が抜群なのです。
サウンドも非常にクリアで、それまでのイヤホン、ヘッドホンでは聞き取れなかった小さな音もしっかり拾ってくれて、音の粒が立っている感じ。「あ、こんなところでギターを刻んでたんだ」「このシンセの音、気持ちいい!」など、これまで何度も聴いていた楽曲でも新たな発見が続々。新鮮な気持ちで楽しめたのは感動的でした。
ノイズキャンセリングの効果も抜群で、没入感もばっちりです。外出時に使用しても、外音はほぼ聞こえません。音漏れの心配もなし。
マイクも搭載しているので、リモート会議時にも活躍します。特に我が家は小さい子がいるので、リビングで騒いでいる声が時折仕事部屋にも届いてきます。あんまり騒がしくて、パソコンの音声が聞き取りにくいときもあったのですが、「WH-CH720N」のノイズキャンセリング機能があれば、外音をシャットアウトして、会議音声だけをダイレクトに聞くことができます。騒がしいオフィスや出先でのオンライン会議にも、活用できますね。
そんなわけでプライベートでも仕事でも、大活躍の「WH-CH720N」です。
買った人:真柄利行
「X100VI」は、富士フイルムの高級コンパクトデジタルカメラ「X100シリーズ」約4年ぶりの新モデルとして2024年3月に登場しました。有効約4020万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センターやボディ内5軸手ブレ補正などを搭載し、前モデルから性能が大幅に進化しています。製品発表の時点で「35mmスナップシューターの決定版」だと感じ、発売日に手に入れました。
実際に使ってみると、画質、携帯性、操作性のバランスが非常によく、とにかく撮影していて楽しいカメラです。焦点距離35mm相当(35mm判換算)の少し広い画角はあまり得意ではないのですが、このカメラを使って35mmの楽しさが少しずつわかってきたように感じています。レンズシャッターなのでシャッター音が非常に小さく、スナップ写真を撮っていてストレスが少ないのもよい点ですね。
被写体やシーンなどで目的を持ってスナップ写真を撮る場合に持ち出すほか、旅行用のカメラとしても活用しています。これまでいろいろなカメラを購入・使用してきましたが、コンパクトデジタルカメラとして「X100VI」の完成度は“最高峰”と言ってよいと思います。実際ユーザーの評価は非常に高く、「価格.comプロダクトアワード2024」では「カメラ・カメラ周辺機器部門」のデジタルカメラにおいて金賞を受賞しています。人気の高さから受注停止状態が続いていますが、カメラ好き・写真好きなら待ってでも購入したい逸品だと思います。
買った人:中村真由美
ここ数年でアイドルにハマってしまい、1年ほど前からライブや舞台に行くようになりました。すぐに飽きるかもしれないので、双眼鏡はレンタルを選択。選び方がわからないため、アリーナクラスは倍率7倍以上、ドームクラスは倍率10倍以上というネットで見つけた情報を頼りに、倍率10倍で手ブレ補正機能(防振)付きモデルをレンタルしていました。
最初に借りたのは、ケンコー「VCスマート 10×30WP」。比較した双眼鏡より少しレンタル料が安かったので選んだものの、ちょっと本体サイズが大きかったので、2回目以降はニコン「10×25 STABILIZED」 にチェンジ。でも、計5回レンタルしたときに気づいたんです。「レンタル料で買えちゃわない?!」と。すでに30,000円近くレンタルで使った状況。次の現場(2日後)が決まっているので迷っている時間はありません。何回も借りたニコン「10×25 STABILIZED」 でいいやと思ったのですが、発売日が2020年と古く在庫が少ないのか到着までに3日以上かかるショップが多く、ライブに間に合いません。なので、10,000円ほど予算オーバーですが、最新モデル「STABILIZED 10x25 S」を買いました。
使用時のサイズは117(幅)×56(奥行)×103(高さ)mm。手ぶれ補正機能付きでこのサイズなら十分コンパクト
でも、新しいほうを買ってよかった! なぜなら、電池がCR2リチウム電池からアルカリ単3形電池になったのでどこでも購入しやすくなったから。あと、手ぶれ補正機能が自動オフになるまでの時間が約10分から約60分に延びたのがいい。従来モデルは、再び双眼鏡を構えたときに手ぶれ補正機能が自動オフになっていてロスすることが多かったのですが、新モデルではいつでも自担がブレずに見れました。手ぶれ補正機能をオンにして使えるトータル時間が約3.5時間から約12時間と長くなったので、オンにしたままでも安心。まだ、東京ガーデンシアター(バルコニー2)とバンテリンドーム ナゴヤ(1階スタンド前列)でしか使っていませんが、メンステでも表情がよく見え、バクステでは「捕まえられるかも!」という錯覚を起こしたほどなので概ね満足しています。
「STABILIZED 10x25 S」の重量は405g。アルカリ単3形電池を2本セットして使うので、トータルの重量は451g。ペンライトなどを持つため双眼鏡は片手で構えることになりますが、ずっと片手持ちは正直しんどいです。でも、これ以上倍率が低いのはいやだし、手ぶれ補正機能も必須でほしいので仕方ない
ちなみに、時間がなくて慌てて購入したので、冷静になったいま、倍率12倍の「STABILIZED 12x25 S」のほうを買えばよかったかもと思っています。倍率は高いのに本体サイズが若干小さく、重量も10g軽く、それでいて価格.comの最安価格で比べると価格はそれほど変わらない(2024年12月27日時点)。絶対、こっちのがよくない? ちゃんとスペックを見比べて検討すべきだったと反省しています(後に、友達にドームは12倍だよ! と言われました……)。
買った人:水川悠士
PS5の「Apex Legends」というゲームにハマりだして、はや2年。このゲームはバトロワ系オンライン対戦FPSゲームで、プレイヤーのスキルレベルを表すランクというシステムがあるんです。下から順番にルーキー、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤ、マスター、プレデターと8つのティアが用意されていて、さらにティアごとに1〜4のグループに分けられます。各マッチで好成績を収めるとポイントが付与され、そのポイントに応じてランクは上がっていきます。ルーキー2→ルーキー1→ブロンズ4→ブロンズ3という具合です。
ゲーム開始時からダイヤ(上から3番目に強いティア)を目指してがんばっていたのですが、何をどうがんばってもプラチナ4にしか到達できませんでした。42歳という年齢も影響しているのかもしれません。どれだけがんばっても上手にならない私は、ついに自分のスキル不足ではなく、コントローラーに原因があるかもしれないと考えました。そう、FPSプレイヤーが陥りがちな他責思考というやつです。
そこでたどり着いたのが、SIEの「DualSense Edge」というコントローラーです。背面ボタンを搭載し、R2/L2トリガーの反応の深さ(ストローク)も調整可能。また、左スティックと右スティックが自分で交換できるようになっています。
さらに、スティックの感度やデッドゾーン、トリガーのデッドゾーンも自分好みに調節できます。これを買ってダイヤにいけなかったらもう辞めよう。そんな想いで思い切って購入しました。
正直なところ買って大満足です。背面ボタンのおかげで、右手の親指をずっと右スティックに置いておけるようになりましたし、R2/L2トリガーのストロークを浅くすることで操作感が向上。自分に合った感度とデッドゾーンを探るのも楽しく、以前よりゲームへの熱中度が高くなりました。
そして、ランクの結果はというと……。プラチナ1までいけました! ダイヤまで後ちょっとまで迫ったこともありましたが、時間が足りず断念。それでも、プラチナ4の沼から脱出できたのは非常にうれしかったです。すべては「Dualsense Edge」のおかげ! とまではいかないでしょうが、今では手離せないガジェットのひとつになりました。正直、FPS以外のゲームでも大活躍なので、別ジャンルのゲームを遊ぶ人にもおすすめです。あと、来年は必ずダイヤに到達します!
買った人:柴田崇志
知人宅で遊んだのをきっかけにPS4でオンラインゲームを始めました。最初は簡易メッセージでやり取りしてたんですが、やはり連携などに難がありこちらを購入。
ワイヤレスは充電や電池切れが面倒、かつ安い製品でよいという理由からこれを選んだのですが、使ってみた感想として有線タイプなのでコントローラーへの着脱が楽な点が便利でした。
ワイヤレスのヘッドセットも仕事用に持っていたんですが、うまくつながらないときに対処しにくいんですよね。何が悪いかわかりにくくて。その点これならケーブルがちゃんとつながっているか、音量を下げすぎていないか、くらいなので簡単です。
音質もゲームに使うには十分。さらに効果音などがテレビのスピーカーで聴いていたときとはまったく違って、ゲームの没入感が増しました。マイクの感度は悪くないんですが、アーム部分がやわらかい樹脂製(?)なので、だんだんと下がっていってしまう事はあります。が、価格.com最安価格2,000円台と安いので許容です。