レビュー

Qobuz対応で実は高コスパ! サウンドバーユーザーがヤマハAVアンプと1か月暮らしてみたら

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普段はサウンドバーを愛用する筆者が、ヤマハのAVアンプ「RX-V6A」、Polk Audioのブックシェルフ型スピーカー「MXT20」&イネーブルドスピーカー「MXT90」と1か月暮らしてみた

普段はサウンドバーを愛用する筆者が、ヤマハのAVアンプ「RX-V6A」、Polk Audioのブックシェルフ型スピーカー「MXT20」&イネーブルドスピーカー「MXT90」と1か月暮らしてみた

サウンドバーとともに暮らす日々は、正直なところかなり満足度が高い。テレビの下にすっきり収まり、リモコンひとつで手軽に広がりあるサウンドを楽しめるからだ。映画も音楽も、「これで十分」と思わせるほどの手軽さとコストパフォーマンスがある。しかし、人間の欲求とは不思議なもので、ある程度満足すると「もう少し空間的な広がりがほしい」「もう少し細かい音のニュアンスを聴き取りたい」という思いが芽生えてくる。

そこで今回は、思い切ってAVアンプ+スピーカー環境に足を踏み入れることにした。用意したのはヤマハのAVアンプ「RX-V6A」、そしてPolk Audioのブックシェルフスピーカー「MXT20」とイネーブルドスピーカー「MXT90」。この組み合わせで「もしサウンドバーからステップアップしたら、1か月後の日常はどう変わるのか」を検証してみることにした。

今回試したAVアンプとスピーカーの「2.0.2」システムの接続イメージ。使い勝手自体はサウンドバーとほぼ同じ。初期投資コストは高めだが、スピーカーは故障リスクが低い。時代に合わせてAVアンプだけを買い替えればサウンドバーより長く使えるはずだ

今回試したAVアンプとスピーカーの「2.0.2」システムの接続イメージ。使い勝手自体はサウンドバーとほぼ同じ。初期投資コストは高めだが、スピーカーは故障リスクが低い。時代に合わせてAVアンプだけを買い替えればサウンドバーより長く使えるはずだ

AVアンプにヤマハ「RX-V6A」を選んだワケ

今回、AVアンプにヤマハの「RX-V6A」を選んだ理由はいくつかあるが、端的にまとめると次のとおり。

(1)Dolby Atmosに対応したAVアンプであること
(2)ハイレゾ音楽のサブスクサービス「Qobuz(コバズ)」のダイレクト再生に対応していること
(3)ステップアップしやすい、こなれた市場価格であること

「RX-V6A」は7ch分のパワーアンプを内蔵したAVアンプ。本体サイズは435(幅)×171(高さ)×377(奥行)mm、重量が9.8kg

「RX-V6A」は7ch分のパワーアンプを内蔵したAVアンプ。本体サイズは435(幅)×171(高さ)×377(奥行)mm、重量が9.8kg

Dolby Atmos対応AVアンプならばバーチャルで音場の拡張もできる

愛用するサウンドバーからステップアップするなら、やはりDolby Atmos対応は外せない。しかしリビングのスペースの都合上、視聴ポイントの周囲や天井にスピーカーを置くのは正直厳しい。そこで「RX-V6A」が備える「Dolby Atmos with Height Virtualizer」(以下、「Height Virtualizer」)に注目した。2ch分のスピーカーで高さ方向の音響効果を追加して「2.0.2」相当の効果を期待できるからだ。

もっとも、「RX-V6A」はAVアンプであるため、天井反射型のイネーブルドスピーカーを追加する方法も選べる。しかし「Height Virtualizer」をオンにしたままイネーブルドスピーカーを鳴らすことはできず、リアルなオーバーヘッド(トップ)スピーカーとバーチャル再現が共存しない仕様になっている。リアルとバーチャルを足し合わせて「2.0.4」にする――という遊び方はかなわないわけだ。そこで今回は「イネーブルドスピーカーを生かす2.0.2」と「Height Virtualizerでバーチャル再現する2.0.2」を切り替えながら試すことにした。

「Dolby Atmos with Height Virtualizer」のイメージ図。天井に近い場所に設置するオーバーヘッドスピーカー(やトップスピーカー)なしでも、仮想的に音が降ってくるように音場を拡張するのが、このバーチャライザーの役割だ

「Dolby Atmos with Height Virtualizer」のイメージ図。天井に近い場所に設置するオーバーヘッドスピーカー(やトップスピーカー)なしでも、仮想的に音が降ってくるように音場を拡張するのが、このバーチャライザーの役割だ

ハイレゾ対応のサブスク音楽ストリーミング「Qobuz」対応

Qobuz(コバズ)は2008年にフランスで始まったハイレゾ音楽のサブスクサービスで、CD品質を上回る1億曲以上のライブラリをPCやスマホ、ネットワークオーディオ機器などから利用できる。海外ではメジャーな存在だが、日本では「もうすぐ始まる」と言われながらなかなかローンチにいたらなかった。

それが2024年秋、大手ハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」と統合したあと、ついに正式に国内提供が始まった。ヤマハはこの動きにいち早く対応し、「RX-V6A」を含むAVアンプやネットワークレシーバーなどでQobuzを楽しめるファームウェアを公開している。ちょうどAVアンプを導入しようと考えていた筆者にとっては、高音質サウンドを試す絶好のタイミングだった。

Qobuzの料金体系。1アカウントのソロなら、年間一括払いで15,360円(月額換算で1,280円)と、ほかの音楽サブスクと同等の金額

Qobuzの料金体系。1アカウントのソロなら、年間一括払いで15,360円(月額換算で1,280円)と、ほかの音楽サブスクと同等の金額

多機能でも価格はこなれている

ヤマハからはAVアンプの新製品がしばらくリリースされていないこともあり、価格が非常にこなれている。写真はDolby AtmosとQobuzのストリーミングに対応したヤマハのAVアンプ。そのうちの最安の製品が「RX-V6A」だ。今回借用したアンプとスピーカーをすべて購入しても10万円以下に収まる

ヤマハからはAVアンプの新製品がしばらくリリースされていないこともあり、価格が非常にこなれている。写真はDolby AtmosとQobuzのストリーミングに対応したヤマハのAVアンプ。そのうちの最安の製品が「RX-V6A」だ。今回借用したアンプとスピーカーをすべて購入しても10万円以下に収まる

このように多機能でありながら、2025年2月4日時点での価格.com最安値は47,000円。ブックシェルフ型スピーカー「MXT20」(同28,530円)、イネーブルドスピーカー「MXT90」(同19,188円)と合わせると10万円弱となるが、サウンドバーの上級機と同等。フォノイコライザー内蔵でアナログレコードにも対応しているうえ、今後スピーカーを追加して本格的なホームシアターに発展できることを考えると、コスパは悪くない。

HDMI入出力は4K/120Hz信号に対応するなど、機能的に見ても最新機種にそう劣らない。HDMI出力は当然eARC/ARC対応なので、テレビとHDMIケーブルでつないでおけば、テレビのリモコンだけで音量調整や電源のオンオフなどを操作できる

HDMI入出力は4K/120Hz信号に対応するなど、機能的に見ても最新機種にそう劣らない。HDMI出力は当然eARC/ARC対応なので、テレビとHDMIケーブルでつないでおけば、テレビのリモコンだけで音量調整や電源のオンオフなどを操作できる

イネーブルドスピーカーを使うと上方向の音がしっかり届く

下がブックシェルフ型スピーカー「MXT20」。その上にあるイネーブルドスピーカーが「MXT90」。両モデルとも幅が191mmのため、重ねても正面から見ると1本のスピーカーのよう

下がブックシェルフ型スピーカー「MXT20」。その上にあるイネーブルドスピーカーが「MXT90」。両モデルとも幅が191mmのため、重ねても正面から見ると1本のスピーカーのよう

AVアンプの導入は配線などで難しそうに思われがちだが、実際にやってみると意外にハードルは高くない。筆者宅では、テレビ台の左右に置いたスピーカースタンドにブックシェルフ型スピーカー「MXT20」を設置し、その上にイネーブルドスピーカー「MXT90」を重ねた。あとはAVアンプの対応するスピーカー端子とスピーカーをスピーカーケーブルでつないで、テレビとHDMI(eARC)接続を行うだけ。これで基本的なセットアップは完了である。「RX-V6A」を起動したあとは、スマホ(筆者はタブレットを使用)にインストールした「MusicCast」アプリからネットワークに接続する。

イネーブルドスピーカーとは、天井に近い場所に設置するオーバーヘッド(トップ)スピーカーの代わりとして機能するスピーカーのこと。上向きに音を出して、反射を利用することで上から音が出ているように感じさせる。写真はDolbyによる「4.1.2」システムのイメージ。今回のシステムにサブウーハーとサラウンドL/Rスピーカーを足したものだ

イネーブルドスピーカーとは、天井に近い場所に設置するオーバーヘッド(トップ)スピーカーの代わりとして機能するスピーカーのこと。上向きに音を出して、反射を利用することで上から音が出ているように感じさせる。写真はDolbyによる「4.1.2」システムのイメージ。今回のシステムにサブウーハーとサラウンドL/Rスピーカーを足したものだ

続いて、各スピーカーの音量や距離などを調整する際に役立つのがヤマハ独自の自動音場補正「YPAO-R.S.C」だ。従来の「YPAO(Yamaha Parametric room Acoustic Optimizer)」を高精度化したもので、R.S.CとはReflected Sound Controlの略。初期反射音を含めた部屋の特性を積極的に補正してくれる。やり方は簡単で、付属のマイクを視聴ポジションに置き、画面の指示にしたがってテストトーンを計測すればよい。基本的なレベル合わせや距離補正はわずか数分で完了する。

「YPAO-R.S.C」の動作イメージ図。左のマイクを使って計測を行い、左右不均等の部屋の環境などを積極的に補正するもの。多くのプリメインアンプにはない便利な機能だ

「YPAO-R.S.C」の動作イメージ図。左のマイクを使って計測を行い、左右不均等の部屋の環境などを積極的に補正するもの。多くのプリメインアンプにはない便利な機能だ

「YPAO- R.S.C」の計測風景。視聴する場所にマイクを置いて、スピーカーから発するテストトーンを計測する。リビングのソファの上に三脚を置き、耳の高さに計測用のマイクが来るようにしている

「YPAO- R.S.C」の計測風景。視聴する場所にマイクを置いて、スピーカーから発するテストトーンを計測する。リビングのソファの上に三脚を置き、耳の高さに計測用のマイクが来るようにしている

準備ができたら、さっそくNetflixでDolby Atmos対応のアニメ映画「BLUE GIANT」を再生。ジャズをテーマとする本作は、バーやホール、スタジオなどさまざまな音空間を堪能できる。「RX-V6A」とイネーブルドスピーカーによる「2.0.2」で見ると、ホーンセクションやドラムの立ち上がりが明らかに立体的だ。特にホールの空気感が生々しく、音が視線の高さより上へ抜けていくような広がりがある。拙宅のリビングは決して広くはないが、それでも映画館のような高揚感が味わえるのは、物理的に音が頭上方向から返ってくる効果が大きいのだろう。

ヤマハのAVアンプといえば、長年培ってきた独自の音場創生技術「シネマDSP」も魅力である。「RX-V6A」では「サウンドプログラム」として多彩な音場モードが用意されており、たとえば実在のホールをモデリングした「Hall in Munich」やジャズクラブ風の「Village Vanguard」、視聴コンテンツに合わせた「Sports」「Drama」などから好みを選べる。これはアプリでも切り替え可能で、さらに音場の広さや響き具合を細かく調整できるのが面白い。

MusicCastアプリのサウンドプログラム。「サウンドプログラムを編集」から、音場の広さやリバーブの効果を調整できる

MusicCastアプリのサウンドプログラム。「サウンドプログラムを編集」から、音場の広さやリバーブの効果を調整できる

さまざまなコンテンツを楽しんだ結果、個人的にはDolby Atmos作品を「Straight」で聴いたうえで、作品によって好みのモードを選ぶとより迫力が増すと感じた。

筆者のお気に入りが、ライブ映像を「Standard」で音場広めにする設定。頭上を含めて音に包まれた感覚が強く、映像への没入感が高かった。ホラー、サスペンス系などでは「Action Game」が面白い。効果音がいい意味で派手になり、ちょっとした音にもびくっとしてしまった。

バーチャルな「2.0.2」では音が空間全体を包む

続けてイネーブルドスピーカーを外し、再度「YPAO-R.S.C」で補正したうえで「音声設定」メニューの「バーチャルスピーカー」から「Dolby SP Virtual」(Height Virtualizer)機能をオンにした。なお、「Height Virtualizer」とシネマDSPは同時に使えないため、設定は「Straight」にしている。

「Dolby SP Virtual」をオンにする。そのうえでDolby Atmos音声を入力すると、自動で高さ方向の音が生成される

「Dolby SP Virtual」をオンにする。そのうえでDolby Atmos音声を入力すると、自動で高さ方向の音が生成される

再び「BLUE GIANT」をかけてみると、イネーブルドスピーカーのように頭上へダイレクトに音が落ちてくる感じは薄れるが、空間全体が音に満たされるような包囲感が強くなる。劇中でサックスが高らかにソロを吹き上げるシーンでは、音が天井から降ってくるというより、周囲にふわっと広がっていくイメージだ。

たとえば、演奏に合わせて観客が手拍子を打ち始める場面では、左右スピーカーを超えて背面や上方にも響きが回り込むように感じられ、作品世界への没入感が一段と高まる。リスニングポジションをややずらしても包囲感が極端には失われず、ソファの端に座っていてもそこそこの立体感を維持できるのは「Height Virtualizer」の大きなメリットだ。

ほかのDolby Atmos対応の映画やドラマでも試してみた結果、どちらが好みかは部屋の条件や個人の好みによるところが大きいと感じた。筆者の主観では、「上方向からの定位を明確に味わいたいならイネーブルドスピーカー」「空間全体の広がりを楽しみたいなら『Height Virtualizer』」という棲み分けが合っているように思う。

いずれにせよ、筆者が使っているサウンドバー(DTS Virtual:X対応)と比較すると、左右のステレオイメージが鮮明で、楽器の定位や分離感は圧倒的に上回る。設定を切り替えながら遊ぶ楽しさも含め、「RX-V6A」はステップアップ先として大いにアリだと確信した。

Qobuzは音に敏感な中高生も納得の「いい音」

Qobuzはオーディオ愛好家の間で注目されている音楽ストリーミングサービス。その理由は、オーディオ機器との親和性が高いから。「RX-V6A」のようなQobuz対応製品であれば、アプリから直接ハイレゾを含む音源を再生可能なのだ

Qobuzはオーディオ愛好家の間で注目されている音楽ストリーミングサービス。その理由は、オーディオ機器との親和性が高いから。「RX-V6A」のようなQobuz対応製品であれば、アプリから直接ハイレゾを含む音源を再生可能なのだ

筆者宅ではサウンドバーをテレビ視聴だけでなく音楽再生にも使っていた。特に高校生と中学生の娘がAmazon Musicをストリーミングで流し、ほぼ毎日欠かさず「そこそこいい音」を楽しんでいたのである。2人は3歳からピアノを習い、現在は音楽系の部活に所属していることもあって音に対してややシビアだ。そこでQobuzを導入したらどう感じるのか、今回一緒に試してみることにした。音楽試聴時はイネーブルドスピーカーを外し、ブックシェルフスピーカーのみの2chに「Straight」デコード設定(音場を広げるなどの処理をしない)というシンプルな構成としている。

まず、軽音楽部でギターとベースを弾く高校生の娘が選んだのはMrs. GREEN APPLEの「ライラック」(96kHz/24bit)。イントロのギターリフが響いた瞬間、「全然違う。音がきれい」と言う。詳しく尋ねると、「音がみっちり詰まっているのにすっきりしていて聴きやすい」とのことだ。実際、一聴しただけで情報量の多さがわかる。楽器のアタックは素早く、ボーカルの抜けもよい。まさにハイレゾ音源を再生している感触がある。

MusicCastアプリからQobuzアカウントにログインし、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」を再生した。曲はプレイリストからたどったり、検索したりと便利に探せる

MusicCastアプリからQobuzアカウントにログインし、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」を再生した。曲はプレイリストからたどったり、検索したりと便利に探せる

続いて、CD品質(44.1kHz/16bit)のこっちのけんと「はいよろこんで」を聴いてみる。普段から聴いている曲だが、Aメロ後半の掛け声やコーラスに娘たちが気づき、「こんな声が入っていたのか」と驚いていた。ボーカルに意識を奪われがちなところでも、ベースラインと重なるコーラスや掛け声が立体的に感じられ、曲全体のリズムを支えていることがよくわかる。筆者が注目したのは音の消え際で、次の音が重なっても最後までしっかり聴こえる。その分離感が心地よく、多層的なアレンジを存分に楽しめる

さらに、サイトウ・キネン・オーケストラ/沖澤のどか(指揮)による「ブラームス:交響曲第1番・第1楽章」(96kHz/24bit)も試したところ、クラリネットを演奏する中学生の娘が「木管楽器の響きがふっくらとしていてやさしい」と感想を述べた。弦楽器も同様に芯があり、高域の細やかな表現も曖昧にならない。

用意されたプレイリストが海外の楽曲中心で、邦楽を探しにくかった点は気になったが、検索精度が高く聴きたい曲を見つけられずにイライラすることはなかった。邦楽のプレイリストも日本でユーザーが増えれば改善されるはずで、時間とともに解消されるように思う。

それ以上に、ネットのストリーミング再生でここまでの音質が実現することに驚いたし、Qobuzが単にハイレゾを配信するだけでなく、オーディオ的観点から最適化を図っている証しだと感じた。AVアンプやネットワークオーディオ機器との連携機能も多く、サウンドバーからステップアップする際に音楽のサブスクもQobuzへ乗り換えるのは有力な選択肢と言えるだろう。

【まとめ】AVアンプ+スピーカーは映像体験も音楽体験も想像以上の満足度だった

1か月あまりにわたってヤマハ「RX-V6A」を中心としたAVシステムで過ごした結果、その満足度はサウンドバーを大きく超えていた。ブックシェルフ型スピーカーを主体とするシンプルな「2.0.2」構成でも、Dolby AtmosやシネマDSPが持つ真価を十分に感じられたからだ。映画を見る頻度が格段に増えただけでなく、Qobuzを取り入れた音楽リスニングも好評で、娘たちも完全に虜になっている。

サウンドバーからのステップアップにはいくつか方法があるが、その筆頭に「AVアンプ+スピーカー」構成をあげたい。今回の体験を通じて、リビングを中心としたスモールなAV環境にもまだまだ多くの可能性が眠っていることを再認識したからだ。

確かに配線や初期設定など、サウンドバーよりも手間はかかる。だが、その先に待っている映像・音楽体験の深みは何ものにも代えがたい。もし購入を迷っているなら、一度踏み出してみる価値は十分にあるはずだ。

草野晃輔
Writer
草野晃輔
本業はHR系専門サイトの統括責任者。そのかたわらで、過去にPC誌の編集記者、ITアナリスト、オーディオビジュアル雑誌&Webの編集者として培った経験を生かしてライター活動も行う。ヘッドホン、イヤホンのようなガジェット系から、PCオーディオ、ピュアオーディオ、ビジュアル系機器までデジタル、アナログ問わず幅広くフォローする。
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柿沼良輔(編集部)
Editor
柿沼良輔(編集部)
AV専門誌「HiVi」の編集長を経て、カカクコムに入社。近年のAVで重要なのは高度な映像と音によるイマーシブ感(没入感)だと考えて、「4.1.6」スピーカーの自宅サラウンドシステムで日々音楽と映画に没頭している。フロントスピーカーだけはマルチアンプ派。
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