レビュー

新型ヴェゼル ハイブリッドRS “速”試乗&燃費/マイナーチェンジでハイブリッドのフィーリングが向上!

新型ヴェゼルの総合評価

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」のイメージ

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」のイメージ

ヴェゼルは、日本国内で扱いやすいコンパクトSUVで、リアシートを含めた居住性や荷物の積載性にすぐれている。さらに、ミニバン的な要素を兼ね備えているので、実用性の高さが際立つ。これに、機能豊富な安全装備であるHondaSENSINGが装着されて安心感が加わっていることから、堅調な売れ行きを示している。

ヴェゼルの場合、ハイブリッドモデルは動力性能の向上も視野に入れて開発されているので、燃費値はノーマルエンジンの110〜127%程度にとどまっている。今回のマイナーチェンジでハイブリッドの走行フィールは改善されている。だが、ハイブリッドとノーマルエンジンの両方を試乗してみて、もし動力性能や静粛性の差にメリットを感じないようであれば、割安なノーマルエンジンを選ぶという手もありだろう。

総合評価:★★★★☆(4点)

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」の採点結果

運転のしやすさ(取りまわし性/視界):★★★★☆(4点)
内装(質感/スイッチの操作性とメーターの視認性):★★★★☆(4点)
居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の使い勝手):★★★★★(5点)
走行性能(動力性能/走行安定性):★★★☆☆(3点)
乗り心地:★★★☆☆(3点)
安全&快適装備:★★★★☆(4点)
価格:★★★☆☆(3点)
総合評価:★★★★☆(4点)

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」実燃費テスト

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」の走行イメージ

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」の走行イメージ

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」のテールロゴ

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド RS」のテールロゴ

今回、ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」(グレードはRS)の実燃費テストを編集部員Sが実施したので、その結果をお伝えしたい。

実燃費テストの走行パターンは、「市街地」「郊外路」「高速道路」の3種類でそれぞれ計測。走行ルートは、「市街地」が新宿から八王子までの渋滞の激しい約30kmのルート。「郊外路」は、八王子から高尾山を過ぎ、相模湖から道志みちに入って奥相模湖付近から折り返す、信号が少なく快走路からワインディングまで変化に富む約50kmのルート。「高速道路」は、相模湖ICから新宿までの約60kmのルートとなる。

燃費テストを実施したのは、2018年02月19日の午後。当日の天気は晴れ、テスト開始時の新宿の気温は、8℃だ。

なお、ヴェゼルハイブリッドRSには、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」と3つの走行モードが搭載されているが、今回は「ノーマル」モードを使用した。ちなみに、ヴェゼルハイブリッドRSのJC08モード燃費は「25.6km/L」だ。

ホンダ 新型ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/市街地編

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」市街地における実燃費結果:「19.1km/L」

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」市街地における実燃費結果:「19.1km/L」

ヴェゼルハイブリッドに搭載されているハイブリッドシステム「i-DCD」は、「フィットハイブリッド」などと同じものだ。i-DCDは、トヨタが「プリウス」や「アクア」などに搭載している「THS」に対抗するために開発されたハイブリッドシステムで、THSと同様にEV走行が可能なほか、巡航時の燃費のよさや7速DCTとの組み合わせによるダイレクトな走行感覚などが特徴となっている。

テストの起点となる新宿は大渋滞で、市街地ルートの中間地点となる調布まで混雑が続いた。i-DCDはEV走行が可能とはいえ、仕組み上、トヨタ「THS」のように幅広いレンジでEV走行ができるわけではない。とくに発進時は、0〜10km/hあたりまではEV走行となるが、スピードを上げるとすぐにエンジンがかかってしまい、ストップ&ゴーが多い渋滞などではハイブリッドの利点となるEV走行があまり生かせない。市街地における実燃費結果は、「19.1km/L」となった。

ホンダ 新型ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/郊外路編

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」郊外路における実燃費結果:「22.8km/L」

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」郊外路における実燃費結果:「22.8km/L」

ヴェゼルハイブリッドの郊外路編では、信号の少ない平坦路のみでの実燃費は「25km/L」となった。前述のとおり、i-DCDは一定のスピードで走る状況ではEV走行となることが多いために、燃費には好条件となる。郊外路編ではワインディングも含まれるために、結果としては平坦路からやや下がったものの、JC08モード燃費に近い「22.8km/L」という好結果となった。

ホンダ 新型ヴェゼルハイブリッド 実燃費テスト/高速道路編

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」高速道路における実燃費結果:「23.5km/L」

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」高速道路における実燃費結果:「23.5km/L」

高速道路編は、中央道、相模湖インターチェンジから小仏トンネルを登り、八王子まで下って首都高速で都心部まで移動するというルートだ。相模湖から小仏トンネルまでの登り数キロは若干渋滞したものの、それ以外では渋滞もなく快適な走行となった。

郊外路と同様に、高速道路も80km/hでの一定走行が多かったこともあり、実燃費は「23.5km/L」という結果となった。

ホンダ 新型ヴェゼルハイブリッドの実燃費結果

ホンダ 新型「ヴェゼルハイブリッド」総合実燃費:22.2km/L

市街地の実燃費:19.1km/L
郊外路の実燃費:22.8km/L
高速道路の実燃費:23.5km/L
カタログ燃費(JC08モード):25.6km/L

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渡辺陽一郎
Writer
渡辺陽一郎
「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト
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桜庭智之(編集部)
Editor
桜庭智之(編集部)
自動車専門メディアで編集者として10年間勤務した後「価格.comマガジン」へ。これまで、国産を中心とした数百の新型車に試乗しており、自動車のほかカーナビやドラレコ、タイヤなどのカー用品関連も担当する。
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