皆さん、こんにちは! プロレスリング・ノアの丸藤です! オレはいいモノ調査隊で何度も珍味に挑戦してきた。今回挑戦するのは、そのなかでもかなりレア度が高い代物だ。さあ、選手入場!
いかにも珍味な雰囲気
これは「糠ふぐの子(ふぐの子糠漬け)」。ふぐの卵巣を糠(ぬか)漬けにした珍味だ。
石川県の郷土料理で、「奇跡の食品」「究極の珍味」と紹介されることが多いとか。その理由はわかるかな?
そう、ふぐの内臓には猛毒があるからだ!
ひとまずふぐのマネね。一応ね
皆さんご存じのようにふぐにはものすごい毒があり、なかでも卵巣は最も毒性が強い部位の1つ。青酸カリの500倍もの毒性を持つテトロドトキシンという猛毒が含まれていて、人間の場合たった2〜3mg摂取しただけで死に至るらしい。おー怖い…。
そんな猛毒のある部位をどうやって食べられるようにしているのか? 製法を調べてみた。
まず、ふぐから卵巣を取り出し、約半年間塩漬けに。そして水分が抜けて硬く締まった卵巣を木桶(きおけ)に入れ、米糠、麹(こうじ)、いしる(うるめいわし由来の魚しょう)をていねいに加え漬け込んで2年以上発酵し熟成したら完成。
この間に毒が消えるんだが、なんとそのメカニズムは解明されていない! だから製法を変えることはできないんだとか…。
石川県ふぐ加工協会の検査済みだ
さらに、この製法は石川県でのみ発明されて現代に伝わっているもので、作るには「石川県ふぐ取扱い条例」で規定された、「ふぐ加工に関する資格免許」を取得してないとダメ! そのうえで公的機関の検査を受けたものが安心だ。
どれだけレア度が高い珍味かわかってもらえたと思う。
ハサミでチョキチョキ
さてさて、勉強したところでさっそく食べてみよう! 真空パック状態のものをオープン!
まずはニオイを
ニオイは…かなり好みが分れると思う。しっかり糠のニオイがする。糠と動物性のたんぱく質が合わさった独特な香り。僕の大好物の「へしこ」に通じるような。臭いといえば臭いけど酒飲みにはたまらん感じよ。
まずはちょびっと
こういうやつは絶対しょっぱいからちょいと味見。糠を拭き取って、そのまま食べられるぞ。
ふむ…これは
うん、こりゃオレ大好きなやつだ!
最初は塩漬けの塩の濃さと糠のニオイを感じたけど、よく味わってみるとうま味が濃厚。魚卵というよりもチーズっぽい? フグの旨味が濃縮されているような気がする。ご飯ならほんのひとかけらでお茶わん1杯分くらい食べられそうだし、お酒のおつまみとしては日本酒に合いそうだ!
試食の後、いろいろな食べ方を試してみたのでご紹介しよう!
スライスして盛りつければ立派な居酒屋メニューっぽくなる。レモンがよく合うぞ!
スライスしてみた
これはずぇーったいうまいやつ!!
あえるだけ簡単カルボナーラ
パスタをゆでてお手軽カルボナーラクリームを♪
ほぐしてほぐして
そこにふぐの子を…ほぐしてから〜混ぜ混ぜ♪
ぜいたくに載っけた!
おいしすぎる!
ちょーうめぇ! まじうめぇ! 見た目はタラコパスタっぽいが、味は別物。ふぐだ! ふぐ!
これは一番やってみたかったやつ。ほぐしてお茶漬けに。ちょっと焼いてから載せるのもまたいいらしい。
海苔もいるよね!
見た感じはタラコや明太子(めんたいこ)をほぐしたお茶漬けってところか。
あー、至福! フグだけに…
うめぇ! うますぎる!!
塩気がちょうどよく抜けて上品なお味…何ともいえないクセになる味わいだ。
似てるものがなくて、味の説明が難しかった…。これはぜひみんなも試してみてくれ!
お酒好きな人には最高な一品だし、飲まない人でもパスタやお茶漬け、ほかにもいろいろ活用できると思います。
いやーーーー幻の珍味はかなりの逸品だった!
うまいっ!!
ごちそうさまでした!!
■丸藤正道
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もしよかったら試合に足を運んでみてください。会場で待っています!
プロレスリング・ノア所属のプロレスラー。得意技は不知火、虎王、タイガーフロウジョン。プロレスラーという職業を活かした商品を紹介したり、ときどき世界一〇〇なもののレポートをしています。