食べ過ぎは絶対禁物だとわかっていながらも、おいしさのあまり病みつきになってしまう“禁断”と呼ばれる食べ物。“魅惑”とも言い換えることができますが、筆者が最近ハマっているまさに“禁断”“魅惑”の食べ物をご紹介します。
それがこちら…イタリアの食材です。
いわゆる“生ハム”ではありません…
「ラルド」と呼ばれる、イタリアの生ハム。ラルドとは「ラード」のイタリア読みで「lardo」と綴(つづ)り、脂の部分のこと。豚の背脂が付いた肉片に、生ハム同様スパイスを擦り込み、塩と一緒に漬け込んで作られています。最低半年くらいは熟成させるとおいしくなるようで、特に北イタリアで食されている食材です。薄くスライスしてそのまま食べたり、アツアツのジャガイモやパンの上に載せてバターのようにして食したり、時にはパスタに載せたりと、食べ方はさまざま。
イタリアではブロック状に切って料理にも使います
これが通販で手に入ると聞き、手に入れてみたのです。たまに高級食材店でも見掛けますが、冷凍されたものが入手できます。ブロックタイプのものもありますが、家庭では薄く切るのが難しいので、あらかじめスライスされたものが便利です。冷蔵庫から出して放置しておけば自然に溶けるので解凍も特に不要。氷水で解凍するとよりおいしく食べられると説明するショップもあります。
スライスされたラルドがビニールパックに入って売られています
袋から出してみました。白い部分が脂の塊で、見るからに“禁断”! 背徳感がまた食欲をそそるのです…
トーストしたパンの上に載せると、熱ですぐに溶け始めます。味は生ハム同様、スパイスの香りとほどよい塩気。ですがそこに、背脂の濃厚な風味が合わさり、あと1枚あと1枚と止まらなくなってしまいます! 「脂分たっぷりの生ハム」というのが一番適切でしょうか…
筆者はこれを友人宅で初めて食して以来、すっかり虜になってしまい、頻繁に取り寄せています。生ハムともバターともチーズとも違ったおいしさで、ワインとの相性も抜群。話題性もあり、来客時のおもてなしやホームパーティーの手土産にも大評判です。一度紹介してみると夢中になる人も続出中。まさに伝染病のようにハマる人が広がっていく禁断の食材。気になる人はぜひ一度食してみてください。
薄切りのパンでもOKです。ローズマリーの葉を散らしてみたり…ワインが止まらなくなります
レタスを敷いてもおいしいです
日々のムダをとにかく省くことに執念を燃やす母ライター。好きな言葉は「時短・節約・自作」。なのに非生産的な活動にも必死になることも多々。意外にアウトドア、国際派。