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スーパーの納豆とどう違う?

“お取り寄せ納豆”がウマい! 納豆嫌いの人にも食べてほしい高級納豆10製品実食レビュー

ご当地納豆、食べたことありますか?

みなさん納豆はお好きですか? 好き嫌いが分かれるとは思いますが、国民食ともいえる食べ物で、スーパーにはいつもたくさんの種類の納豆が並んでいますよね。筆者も大好きです。そんな納豆ですが、スーパーに並んでいる以外に「ご当地モノ」があることはご存じでしょうか。

お取り寄せ界で有名な4メーカーの納豆です

お取り寄せ界で有名な4メーカーの納豆です

筆者も以前は、全国に流通している大手メーカーのものばかり食べていたのですが、実は地域に根ざした個性的な中小メーカーもたくさんあるんです。古くから食べられてきた食品なので当然といえば当然ですね。今回はそんな「お取り寄せ」ができる人気の納豆を実食レビュー。もちろんスーパーで買うものよりは高価ですが、それを払ってでもなお食べたい味なんです。納豆嫌いの人にもぜひ知っていただきたいので、ぜひ最後までお付き合いください。

評価の基準は「おかめ納豆」

まずは評価の基準とする納豆をご紹介。全国どこでも購入できるおなじみの「おかめ納豆」です。安いのに結構おいしいですよね。コスパのよさに筆者宅でもよく購入します。

おかめ納豆

内容量:50g×3
豆の大きさ:約8mm(極小粒)
タレ:タレ・からし付き

筆者宅近所のスーパーでは3個入りで常に100円以下という安さ。豆も均一で食べやすく、タレの味はやや薄め。これを基準にしてお取り寄せ納豆を食べ比べてみました。ということで評価はすべて★3つです(5点満点)。

豆の柔らかさ:★★★
豆の味の濃さ:★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★

では、筆者おすすめのお取り寄せ納豆を1つずつご紹介していきましょう。

吟醸納豆ふくふく:50年ぶりに復活した本物のわら納豆

吟醸納豆ふくふくです。とても大きいです

吟醸納豆ふくふくです。とても大きいです

昔ながらの天然のわら納豆にこだわった「吟醸納豆ふくふく」です。最近は高級スーパーでもわらに入った納豆が販売されていますが、それは容器だけで、中身は純粋培養菌で作られた納豆ということが多いのです。しかしこの「吟醸納豆ふくふく」は、わらに住む天然の納豆菌を使って作られています。この伝統的な製法は、50年ぶりに復活させたものなのだとか。筆者も天然の納豆菌で作られた納豆は食べたことなかったのですが、初めて食したときはなかなかの衝撃でした。

わらにくるまれて納豆がどっさりと入っています

わらにくるまれて納豆がどっさりと入っています

内容量:300g
豆の大きさ:約9mm(小粒)
タレ:なし

容量はなんと300g! 標準的なパック納豆が1人前40gと考えると約7人前の容量です。6人家族ならちょうどよいサイズでしょうか? ちなみに、余っても大丈夫。天然わら納豆はなんと半年ぐらいは冷凍保存できるんだそう。

粒は細長い小粒で、しっかりかき混ぜないと混ざらない力強さがあります。糸引きは弱く、豆はとても柔らかいです

まずはわらから取り出したときの香りです。納豆臭さは市販納豆より強めですが、混ぜれば混ぜるほどその香りが甘く香ばしくなってきます。色もかなり濃いめ。そして糸引きが弱いので、箸(はし)を何度も回さなくても食べやすいのが特徴です。大豆を煮て作ったことによる豆の柔らかさや口に含んだときの香り、そして味の濃さに驚かされます。これぞまさに本物の納豆。ぜひ一度ご賞味いただきたいです。タレは付属しておらず、筆者は昆布醤油(しょうゆ)でいただきました。卵を混ぜたり、キムチと混ぜたりするのもよさそうです。

豆の柔らかさ:★★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★
粘り度:★★★

国産ふっくら大粒ミニ2:大粒好きなら食べてほしい柔らか豆!

よく見かける2個入りのパッケージです

よく見かける2個入りのパッケージです

続いては秋田県から、平成26年度の第19回全国納豆鑑評会(桑名市)で最優秀賞を獲得した大粒納豆です。パッケージはいわゆる市販納豆と同じタイプで、1パックに2個入っています。お取り寄せでは8パックで届いたので合計16個。タレ付きです。豆の柔らかさにこだわり大粒豆を使用。芯までじっくりと蒸された豆はふっくらと柔らかくも、食べ応えもしっかり残っているという大粒派にはたまらない納豆です。

内容量:40g×2
豆の大きさ:約15mm(大粒)
タレ:本醸造醤油タレ、本からし付き

大粒です。タレはかつお昆布だしの薄味タレ。糸引きは長く、粘り度もかなりあります

大粒です。タレはかつお昆布だしの薄味タレ。糸引きは長く、粘りもかなりあります

納豆といえば大粒派の筆者にとって、この大粒具合は本当にたまりません。最近スーパーでは小粒のものばかり並んでいますが、大粒納豆は、小粒に比べて大豆そのものの味わいを楽しめるんですよ。 大豆は粒が大きいほど、味が濃いんです。これは粒がすごく柔らかくて、ほかほかごはんとの相性がバッチリ。写真ではタレとからしを入れてみましたが、正直何もかけなくても豆だけの味で食べられます。ごはんもいらないかもしれません。それくらい豆の味がしっかりしていて食べ応えのあるぜいたくな納豆でした。

豆の柔らかさ:★★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★★

続いては長野県の「村田商店」から3種類をセレクト。村田商店は「全国納豆鑑評会」で何度も賞を取っているメーカーです。今回選んだ3種類も受賞履歴があります。

道祖神納豆:粘りと糸引きが強く、甘みのある信州大豆を使用

3個入りのパック納豆です

3個入りのパック納豆です

平成24年度 第18回鑑評会(宇都宮市)にて、農林水産大臣賞を受賞した納豆。信州は大豆の産地として有名なほか、「道祖神(道ばたに石像などで祀られている神様のこと)」が数多くある地としても名高く、そこから名付けられたのがこの「道祖神納豆」です。100%信州産のナカセンナリという甘みの強い品種の大豆を使用。

内容量:納豆40g、タレ4.0g、からし0.8g
豆の大きさ:約13mm(大粒)
タレ:タレからし付き

豆の柔らかさはもちろん、豆の味そのものの味の濃さがしっかり感じられます。大粒なので一度に口に入れたときの満足感がたまりません

大粒納豆で、豆の柔らかさなどは先ほどの「国産ふっくら大粒ミニ2」に似ている感じもするのですが、味の加減とでもいうのでしょうか、口に含んだときの香りと舌触りはこちらのほうがなめらかで甘めに感じます。糸の引きも強く、粘りもかなりあります。ねっとり感が強く、柔らかすぎず適度な弾力もあり、食感がたまりません。付属のタレとからしもおいしいのですが、筆者は岩塩でいただきました。豆の味が締まった感じがするのでおすすめです。

豆の柔らかさ:★★★★
豆の味の濃さ:★★★★★
糸引き具合:★★★★
粘り度:★★★★

古今納豆:経木を使った伝統の製法を再現

三角型の経木にくるまれた納豆です

三角型の経木にくるまれた納豆です

おにぎりのようなパッケージの納豆です。伝統製法にこだわり、経木にくるんで発酵させています。その分手間もかかるため、手作業で作られていることもポイント。こちらは平成10年度 第4回鑑評会(新潟市)にて「総合食料局長賞(小粒)」を受賞しています。

内容量:納豆80g
豆の大きさ:約10mm(小粒)
タレ:なし

豆の味がしっかりあるので、これはタレなしでそのまま食べたい納豆です。炭水化物抜きダイエット中の方にもおすすめ

まず驚きなのが、納得臭さをほとんど感じないこと。これは経木がアンモニア臭を逃がしてくれるから。また、経木の通気性で納豆菌が増殖しやすいため糸引きも長く、軽くかき混ぜてもしっかり粘りを感じられます。パックの納豆に比べてフレッシュ感があるので、タレなどかけずにそのまま食べても豆の味の濃さがありました。

豆の柔らかさ:★★★
豆の味の濃さ:★★★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★★

しっかり小粒納豆:小粒なのに味も食感もしっかり!

コップ型の2パックの納豆です

コップ型の2パックの納豆です

「しっかり小粒納豆」には、長野県梓川(あずさがわ)の伏流水が湧き出る穀倉地帯にある浜農場だけで作られた長野県唯一の小粒品種、「スズロマン」が使用されています。こちらは2回賞を取っており、平成24年度 第18回鑑評会(宇都宮市)で「全農会長賞(小粒)」、平成21年度 第15回鑑評会(京都市)で「厚生労働省からの賞(小粒)」を受賞しています。

内容量:納豆40g×2
豆の大きさ:約10mm(小粒)
タレ:なし

糸引きは長く、粘りのあのドロドロした部分の味わいも楽しめます。だし醤油でいただきました

蓋をあけると表面には、上質な発酵の証である白い菌膜があり、ふわっとした納豆の香りが漂ってきます。小粒ながらも、商品名どおり豆にしっかりと味があり、かみしめたときの食感もしっかり味わえます。小粒でここまで食感がしっかりしている納豆を食べたのは初めてです。正直筆者は小粒の納豆はあまり好きではなかったのですが、これを食べて考えが変わりました。混ぜてからしばらくたっても糸引きがなくならず、ふっくらとしているのも特徴ですね。

豆の柔らかさ:★★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★★★
粘り度:★★★


ラストは秋田県の「二代目福治郎」というメーカーから5種類をご紹介。公式サイトで「日本一高い納豆」とうたわれています。価格競争には加わらず、純国産大豆をはじめとする最高級の素材で最高級の納豆を作り続けています。すべて「古今納豆」と同じ経木発酵で、通常の3倍の時間をかけて熟成させているのが特徴。1種類ずつご紹介しましょう。

大袖振り納豆:かみ応え抜群の大粒納豆

まずは大袖振り納豆からいきましょう

ミシュラン三つ星料理人も御用達という大袖振り納豆です。変わった名前は北海道産の「大袖振り大豆」という品種を使っているから。

容量:30g
豆の大きさ:約18mm(大粒)
タレ:なし

とにかく粒がでかい! 2cm超えの粒もあり、その豆の豊潤な味わいを存分に堪能できます

とにかく粒がでかい! 2cm超えの粒もあり、その豆の豊潤な味わいを存分に堪能できます

開封一番、その大きさに驚きます。今まで食べた大粒納豆に比べると味の濃さ、香り、柔らかさは段違い! 量が30gと少なめですが、超大粒なのでかみ応えがあり、満足感がありました。タレはついていませんが、タレよりも塩が合う! 豆の味の濃さに驚きますよ。

豆の柔らかさ:★★★★★
豆の味の濃さ:★★★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★

光黒納豆:ワインのおつまみに合う!?

光黒納豆

「ひかりぐろ」と読みます。北海道産の黒豆「光黒大豆」を100%使用。女性に人気の納豆なんですが、その理由は食べてわかりました。

光黒納豆

容量:30g
豆の大きさ:約15mm(大粒)
タレ:なし

黒豆の甘い味わいを楽しめる納豆です

黒豆の甘い味わいを楽しめる納豆です

オリーブオイルをかけてワインのおつまみとして楽しむのがおすすめという斬新な納豆です。確かにほかの納豆と比べるとデザート感というか、豆の甘みを強く感じます。しかしよく混ぜて食べると納豆の味という何とも不思議な味わいでした。納豆感があまりなく、チーズと合わせてクラッカーにのせて食べるのもありで、女性に人気というのも納得です。塩+オリーブオイルの組み合わせは絶妙でしたよ。

豆の柔らかさ:★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★
粘り度:★★

鶴の子納豆:最高級のとろけるおいしさ

このお店の代名詞ともいえる高級納豆です

このお店の代名詞ともいえる高級納豆です

「大豆の王様」といわれる最高級大豆、北海道産鶴の子大豆を使い、通常の3倍の発酵時間をかけたこのお店の看板納豆。糖質21.7%という甘さと皮切れのよさが特徴の大豆で、その特徴をまるごと生かした納豆に仕上がっているそう。

鶴の子納豆

容量:30g×2
豆の大きさ:約15mm(大粒)
タレ:なし

粒がでかいのですが、本当に柔らかくて食べやすいです

粒がでかいのですが、本当に柔らかくて食べやすいです

開封して感じるのは、かぐわしい香り。そしてふっくらとした大きな粒の豆。弾力は少なく、口の中でとろけていく感じです。ごはんもタレもいらず、そのまま食べていただきたいです、というかそうしたくなります。あまりかき混ぜずにそのまま豆として食べるのがいいかもしれません。お酒のおつまみとしてもあり。

豆の柔らかさ:★★★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★

鈴丸納豆:ごはんと混ぜるならこれ!

小粒納豆の鈴丸です

小粒納豆の鈴丸です

北海道産の鈴丸大豆を使った小粒の納豆。お店も「ごはんにはこれ!」と推しています。

小粒納豆の鈴丸です

容量:30g
豆の大きさ:約8mm(小粒)
タレ:なし

小粒なんですが、豆の濃さと柔らかさは大粒なみ。これはだし醤油とかをかけて、ごはんにのせて食べたいです

極小粒ともいえそうなほど小さく、ごはんなじみがいいです。大粒シリーズはどれも味が濃く、柔らかさが特徴でしたが、これも小粒ながら味わいがしっかり出ています。大粒は、ごはんにかけるというよりそのまま食べるほうがおすすめな感じがしましたが、この小粒はまさにごはんとの相性バッチリ。あの大粒の味と柔らかさをごはんと一緒に楽しめるよう小粒にしたという感じですね。同じ小粒でも、大量生産のものとは柔らかさが全然違いました。

豆の柔らかさ:★★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★★
粘り度:★★★

秘伝納豆:枝豆を使った「塩」に合う納豆

そして最後は秘伝の味が楽しめるこの納豆

そして最後は秘伝の味が楽しめるこの納豆

ラストは秘伝納豆です。いったい何が秘伝なのかというと、なんとこれ、完熟した枝豆でできた納豆なのです。

秘伝納豆

容量:30g
豆の大きさ:約18mm(大粒)
タレ:なし

食べたときにはまったく枝豆だということに気付きません。しかしほかの納豆に比べてお薫り高く、若干甘みがあり、すっきりとした味わいを感じることができました。とはいっても味が薄いわけではなく、濃厚なコク深さと爽快さが共存しているんです。ごはんにかけるよりそのままいただいてください。タレでなく塩や七味系のスパイスがめちゃくちゃ合います。日本酒や焼酎などのつまみとしても最適です。

豆の柔らかさ:★★★
豆の味の濃さ:★★★★
糸引き具合:★★
粘り度:★★

お取り寄せ納豆はスーパーの納豆とは明らかに違う!

ということで、おすすめのお取り寄せ納豆をご紹介してきましたが、スーパーの納豆と決定的に違うと感じたのは、やはり豆の柔らかさと味の濃さです。
今まで何の疑問も持たずに付属のタレを付けて食べていましたが、お取り寄せ納豆はどれも豆自体の味がしっかりしているので、何も付けずに食べてもおいしいんですよ。

最後にまとめとして、「ごはんに合う」「そのまま食べてもおいしい」「納豆嫌いの人にも食べてほしい」「個人的なおいしさ」のベスト3をそれぞれランク付けしました。

ごはんに合うベスト3 1位 しっかり小粒納豆 2位 吟醸納豆ふくふく 3位 古今納豆

ごはんに合うのはタレに絡む納豆ですね。また粒も小さめのほうがごはんとの混ざり具合もいいのでおすすめです。

そのまま食べてもおいしい納豆 1位 光黒納豆 2位 鶴の子納豆 3位 大袖振り納豆

もはやタレいらずです。そしてあまりかき混ぜず糸引きをさせず、豆そのものを食べる感じですね。これお酒のみの人はつまみとしてもいける納豆です。

納豆嫌いの人にも食べてほしい 1位 古今納豆 2位 光黒納豆 3位 秘伝納豆

すべて経木発酵なので臭みが少ないのと、糸引きがあまり強くなく、ふっくらとした豆の甘さと柔らかさを堪能できる納豆です。光黒納豆はぜひオリーブオイルと岩塩で食べてみてください。納豆の概念が変わりますよ。

最後に個人的においしかった納豆のベスト3を発表して締めたいと思います。

個人的においしかった納豆のベスト3

1位:大袖振り納豆
粒の大きさと柔らかさは大豆の味そのものを楽しめます。味の濃さもドンピシャでした。

2位:古今納豆
量も多く、半分をごはんにかけて、タレで。残りを塩でそのままみたいな食べ方もできますし、豆1つひとつの味のまろやかさが印象に残りました。

3位:しっかり小粒納豆
小粒なのに口の中で豆の存在感があるんですよね。とてもびっくりしました。糸引きも強くあの納豆独特の粘り感もしっかり楽しめます。

お取り寄せ納豆の世界、ぜひ一歩足を踏み入れてみてください!

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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