ここいいモノ調査隊では時々、プロレスラーの丸藤選手が「世界一●●なもの」に挑戦しているのを見かけます。世界一臭いものや、辛い物、アルコール度数の高いウォッカなどに挑戦しているんですよね。なかでも最も衝撃を受けたレポートは世界一臭い「シュールストレミング」への挑戦。記事なのにその臭さがこちらに伝わってくるような、臨場感がありました。
自分も「衝撃的なものをリアルにレポートしてみたい!」と思い、臭い食べ物のレポートにチャレンジしてみます。今回私が選んだ食材はこちらの「臭豆腐」。
こちらも臭い食べ物としてかなり有名ですよね。豆腐を発酵液につけて作られた、中華料理の食材です。
はい。正直にお伝えしますと、とてつもなく臭い。まだ密封状態のはずなのに、瓶から漏れ出す異臭。購入後、レポートするまでひと晩冷蔵庫に入れておいたのですが、みごとに冷蔵庫の中は臭豆腐の臭いが充満。臭豆腐の汁がなんとなく漏れてしまっているような気がしないでもない。家族からはヒンシュクを買ったのは言うまでもありません。
筆者は都内のマンションに住んでいるですが、未開封の状態でこれなので、これを開封・調理したら近所迷惑になるのでは…という一抹の不安から、臭豆腐を抱えて実家のある静岡の超田舎まで急きょ帰省。万全を期して実家の屋外で開封することにしました。
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調理も屋外で敢行。BBQで使ってたコンロがあってよかった… |
今回は絹豆腐、木綿豆腐、そして臭豆腐で麻婆豆腐を作って食べ比べしてみました。豆腐以外の味にばらつきが起きぬよう、今回は麻婆豆腐の素を使用し、それぞれ作ります。
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とてつもない存在感がある臭豆腐 |
いやぁ、それにしてもこの臭いは強烈です。本当にモノが腐ったようなニオイというか、生ゴミのようなニオイというか。見慣れない食材の色なのか、おいしそうには見えない。そして粘り気が少し出ているような感じもします。本当に腐っているのでは、とさえ思うほどの激臭。
意を決して、いよいよ開封!
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形状は切られた豆腐のようですね… |
未開封の状態でも漏れていた独特の腐敗臭が、ふたを開けた途端にぶわっと広がります…。これ単体ではとても食べられません。
※本場中国でも臭豆腐はそのまま食べるものではなく、お粥に少し入れたり、揚げて味の付いたタレをつけたりして食べるのが一般的だそうです
開封の儀も終えたところですし、麻婆豆腐を作っていきましょう。今回は麻婆豆腐の素があるので調理自体は簡単です。熱して混ぜるだけ。
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すごい色の組み合わせ |
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はい、麻婆臭豆腐の完成です!! |
それぞれの麻婆豆腐を口にしてみた様子を動画に収めてみました。
なんと、なんと、なんとです!
臭豆腐で作った麻婆豆腐、想像以上に食べられます。
確かに臭いはきついし、口に運ぶまでには何度も深呼吸が必要でした。
しかし、豆腐に強い塩気があるからかコクが増しているような感覚。たとえるなら、ブルーチーズを食べるような感覚です。麻婆豆腐に入っている香辛料が上手に臭みを消して、1つの料理として成立している!!
これ、慣れてきたらいろんな料理に入れて、アクセントになりうるのかもしれないです。決して罰ゲーム用の食べ物じゃない!!
日本には確かにないニオイ、食感、色なのかもしれませんし、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、一度お試しいただく価値があるかもしれません。興味をお持ちいただいた方、ぜひ一度お試しあれ。
思った以上においしく麻婆豆腐をいただいた臭豆腐のレポートでした!!
(でももう世界一●●には挑戦したくないのが本音…)