こんにちは、セブ山です。
先日、こんなツイートがTwitterで話題になっていました。
めんつゆの話題がよくわからないけど、北海道限定のキッコーマンから出てる『めんみ』が鰹節、煮干し、昆布、鯖節、ホタテからとった5種類の出汁の味わい深くて、そうめん食べる時も煮物作る時も格段に美味しくなるから北海道民以外も食べてみて欲しい(都内なら北海道アンテナショップでゲット!) pic.twitter.com/OeUKHtP6Yj
— かえでこ (@kaedeko) March 19, 2018
北海道限定で販売されている「めんみ」というめんつゆが、5種類のだしで味わい深く、北海道民以外もぜひ食べるべきだとおすすめするツイート。
生まれてから今まで、本州でしか暮らしたことがない僕にとって「めんみ」は見たことも聞いたこともない未知の調味料です。
本当に「めんみ」ってそんなにおいしいの?
というわけで今回は「めんみ」がどれほどのポテンシャルを秘めているのか、さまざまな料理に使って検証してみたいと思います!
……とその前に、そもそも「めんみ」は北海道民にとって、どんな位置付けなのでしょうか?
たまたま北海道民の知り合いがいたので、LINEで確認してみました。
その口ぶりから、北海道民にとっては「知っていて当たり前」「家に必ずある調味料」という位置付けのようです。
というか、僕が確認するまで、めんみが「北海道限定」であることをまったく知らなかったご様子。
速攻で送られてきたどデカいめんみの写真と、残量の少なさがそのことを物語っています。
北海道民にとっては、ソウルフードならぬソウル調味料だということがわかったところで、さっそく「めんみ」を味わってみましょう!
まずはめんつゆらしく、そうめんのつけ汁として味わってみます。
薬味は何も入れずに、シンプルに「めんみ」だけで勝負!
チュルルルルル……
「うまい」と「おいちぃ」が合わさったおいしさの表現「うまちぃ〜」が、思わず飛び出てしまいました!
いつも僕が使っている、かつおだしのめんつゆに対して「めんみ」は、かつお節・にぼし・昆布・さば節・ほたての5種類のだしで構成されているので、うまみの奥行きと幅が広い!
この瞬間に、今年の夏のおそうめんは「めんみ」のヘビロテが決定しました!
「だしがすごい」ということは、おそうめんでよくわかったので、それならばその名のとおり「だし」を「巻いて」食べる、だし巻き卵で味わってみたいと思います。
甘いだし巻き卵が好きなので、少しだけ砂糖を入れましたが、基本は「めんみ」のみで味付けしました!
はたして……?
はふっはふっはふっ……
ゲームソフト「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」において、ポケモンの基本エネルギー(PP)を最大値まで回復してくれるアイテム、ピーピーマックス。
そんなピーピーマックスのように「僕の基本エネルギーもMAXまで回復しそうなくらいおいしい!」という意味のおいしさ表現が飛び出ました!
いつものだし巻き卵と違って「まろやかな甘さ」が印象的です!
それでいてだしもしっかりきいているので、ごはんのおかずやお酒のアテに最適です! マジでうまい!
「とにかく5種類のだしがすごい」ということを痛感したので、ここで応用編として、だしが決め手の「煮物」でも味わってみることにしました。
少々みりんは追加しましたが、基本的には「めんみ」のみで味付けしました。
はたして、お味は……?
しゃくしゃくしゃくっ……
「おいしさを音楽界でたとえるなら、アルフィーの高見沢さんレベル。それくらいうまみがすごい!」という意味のおいしさの表現が飛び出ました!
5種類のだしがケンカせずに、煮物の中で仲良く調和しています。とにかく、ひと口かむごとに広がるうまみがすごい!
コクと上品な甘さも醸し出されていて、めんみは「シンプル煮物」にも最適でした!
聞くところによると、しょうゆのように「めんみ」を使うこともあるそうです。
そこで、あえて卵かけごはんで味わってみることにしました。
いい感じに白米と黄身が混ざり合って、黄金の輝きに!
それでは、さっそくひと口……(ぱくっ)
おいしさが極まり「幸福」「幸せ」といった感情が一周回ってしまい「なんで俺は今までこんなうまいもの知らなかったんだ……」という悲しみが前に出てきていました。
おいしさの表現がインフレを起こすと、悲しさを表すようになるんですね。
つまり、それくらいおいしいということです。
おいしさのネタバレをしたら申し訳ないので、めんみ卵かけごはんは、自分の舌でお確かめください!
というわけで、ここまで「めんみ」がいかにおいしいかという検証を行ってまいりましたが、1つの新たな謎が生じました。
それは、北海道限定の「めんみ」と、北海道以外で売られている「めんつゆ」は、結局何が違うのか? という疑問です。
そこで「めんみ」と同じくキッコーマンから出ており、北海道以外の地域で一般的に販売されている「本つゆ(=めんつゆ)」を用意しました。
「めんみ」と比較してみましょう。
めんみは、かつお節・にぼし・昆布・さば節・ほたての5種のだしで構成されているのに対して、北海道以外で一般的に売られているめんつゆ(=本つゆ)は、基本的には「かつお節ベース」です。
「素材の多さ」という違いはありますが、多けりゃいいというわけでもないので、ほかのアプローチからも比べてみます。
器にそれぞれ規定の割合で薄めて入れてみました(「めんみ」は5倍濃縮、「本つゆ」は4倍濃縮)。
右が「めんみ」で、左が「本つゆ」です。
「めんみ」の方が、色が濃い!
よく「麦茶とめんつゆを間違って飲んで吹き出す」という夏あるあるを聞きますが、これくらい濃かったら間違う心配はありませんね。
でも、もしかしたら、北海道では「めんみとアイスコーヒーを間違って飲んで吹き出す」というのが、夏あるあるなのかもしれませんが。
次に、直飲みで比較してみました。
直飲み比較してみて気付いたのですが「めんみ」のほうが、若干塩気が強いように感じました。
それに対して、「めんつゆ」は甘く感じました。それぞれを個別に味見しただけでは気付けませんでしたが、比べてみるとその差がわかります。
それで思い出したのですが「寒い地域のひとは塩分が濃い料理を好む」という話を聞いたことがあります。これは、寒い時期でも体温を維持するために、うんたらかんたら……らしいです。
ここからは完全に僕の憶測なのですが、寒い地域の代表格である北海道では塩気の強いめんつゆが好まれ、自然とめんつゆの生存競争は淘汰(とうた)されていき、最後に北の大地には「めんみ」が残った……というあらすじなのではないでしょうか?
とにかく、「めんみ」と「めんつゆ」を直飲み比較してみたところ、僕は「めんみ」の方がやや塩気を強く感じました。
ただ単に「塩辛い」というわけではなく、海の味が濃いという感じです。
結論から言いますと、どちらも「おいしい」のですが、そのおいしさの種類が違うという感じです。
結局、人間って「食べ慣れた味」がおいしいと感じるわけで、北海道以外の地域で生まれ育った僕にとっては「本つゆ」のほうがおいしいと感じました。
かと言って「めんみ」のほうが劣るかというと、全然そんなことはなく、むしろ「おおっ! 味わったことがない味だ! おいしい!」と感じたわけです。
一言でいうと「めんみ」は、「いろんな旨味が凝縮された複雑な味」です。対して「本つゆ」は、かつお節ベースだということがはっきりわかる「わかりやすい味」です。
そこに優劣はなく、ただ「食べる人の好み」でしかありません。
言葉では説明しきれないのでイラストを描いてみました。
本当に勝手なイメージで恐縮なのですが、つまりこういうことです!
幼馴染み(=食べ慣れた味)も、夏休みだけ都会から遊びに来るいとこ(=食べ慣れていない味)も、どっちもかわいくて、どっちも好きだ! めんみも、めんつゆも、どっちも最高〜〜〜〜!!! というわけです。
「めんみ」と「めんつゆ」はどちらのほうがおいしいかなんて、野暮。
女の子にたとえると、男性にしか伝わらないかもしれないので、一応男の子にたとえたイラストも用意しましたが、蛇足だったでしょうか?
(※北海道出身の方は幼馴染みといとこが入れ替わると思うので、ぜひ本州のめんつゆも試してみてくださいね!)
そんなわけで「めんみ」は非常においしかったです! 星3つ!
未体験でしたら、ぜひあなたも「めんみ」を味わってみてください! おすすめです!
一応、最後に「この検証レポートは、個人の感想です」と付け加えて、締めさせていただきます!
ご清聴ありがとうございました。
いつも笑顔でパワフルな元気印の花丸ライター。仮想通貨FXで失敗した借金が2200万円あるけど、負けないゾ(^^)応援よろしく!
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