体調管理に効果があると考えて、毎日ヨーグルトを食べている方も多いかと思います。ヨーグルトは、牛やヤギの乳を乳酸菌や酵母で発酵させた食べ物で、世界各地に存在しいろいろな名称で呼ばれています。そんな中、日本でも話題になったヨーグルトといえば、「カスピ海ヨーグルト」。京都大学の家森教授が、ヨーロッパ東部のコーカサス地方(カスピ海と黒海に囲まれたエリア)から持ち帰った種から日本国中に広まったといわれています。この地域が長寿で知られていること、20〜30度という温度で作れるので特殊な器具が必要ないこと、酸味が少なくおだやかな味わいであることなどから、一気に人気が高まりました。
筆者も子どもの頃からヨーグルトは大好き。そこで、「カスピ海ヨーグルト 手づくり用種菌セット」を購入し自宅でヨーグルト作りに挑戦してみました。
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中には2袋の種菌と作り方を記した説明書 |
カスピ海ヨーグルトの特長は、先ほどもいった20〜30度という温度で作れること。他のヨーグルトでは30〜45度で発酵させるため、ヒーターなどの器具が必要でしたが、今回は牛乳と購入した種菌があればOKです。
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用意するものは牛乳500ml、種菌1袋、熱湯消毒したきれいなフタ付きのビン |
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ビンに牛乳を注ぎ、種菌を入れてよくかき混ぜるだけ。なお牛乳は冷蔵庫から取り出して室温に戻しておくこと |
熱湯で消毒したビンに牛乳と種菌を入れてよく混ぜれば、あとはひたすら待つだけです。気温によって異なりますが、24〜72時間が完成の目安とのこと。
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30時間後に取り出してみました。初めてにも関わらずいい感じで仕上がりました |
なお、完成したヨーグルトの容器中央の一部を種ヨーグルトとしてとっておきましょう。種ヨーグルト(牛乳500mlの場合は大さじスプーン3杯)に牛乳を注いでよく混ぜれば、6〜48時間で再びヨーグルトができあがります。
朝方に作ったのですが、翌日のお昼ぐらいに取り出すといい感じで固まっておりました。普段食べているヨーグルトよりも粘り気があって、とろ〜りとした感じです。きつい酸味や、気になるようなにおいはなく、非常に食べやすいです。自宅で作るヨーグルト、なかなかのお味で、すっかりはまっております。みなさんもいかがでしょう。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。