レビュー

「コースづくりが楽しかった!」小学1年生が「レゴ スーパーマリオ」を全力で遊んでみた


2020年7月10日、レゴとスーパーマリオがコラボレーションした「レゴ スーパーマリオ」の日本先行発売が始まりました。対象年齢は6歳以上。ということで、小学1年生(6歳)になった息子と一緒に「レゴ マリオ と ぼうけんのはじまり 〜 スターターセット」を全力で遊んでみました。ファミコン世代の筆者と令和の小学1年生、どちらがレゴ スーパーマリオに夢中になれるかな?

レゴ マリオをくみたてよう!

レゴ スーパーマリオがわが家にやってきた!

レゴ スーパーマリオがわが家にやってきた!

今回発売されたスターターセットには、231個の大小さまざまなブロックが同梱されています。これらを組み立てて、「スーパーマリオ」でおなじみのゴールポールやハテナブロックを再現し、自由にコースを作って遊びます。その姿はまるで、リアルな「スーパーマリオメーカー」と言えるかもしれません。

そして、何と言っても重要になってくるのが、スターターセットに付属する「レゴ マリオ」。このレゴ マリオ、想像以上に多機能で“未来のおもちゃ”を感じさせるものでした。

ブロックのピース数は合計231個。組み立てる順番にしたがって、(1)〜(5)の番号に袋わけされています。実際にすべて組み立てましたが、それほど難しくない印象です

レゴ マリオを稼働させるには、別売りの単4形乾電池2本が必要。乾電池は、レゴ マリオの背中にあるケースを開けて装着します。ケースの中央には、Bluetooth接続スイッチと電源スイッチも見えます

単4形乾電池2本を入れた後は、(1)の袋を開けて、帽子とオーバーオールの形をしたブロックをそれぞれ装着します

これで、レゴ マリオの完成!

これで、レゴ マリオの完成!

レゴ マリオの大きさは7cmほど。目、口、お腹には液晶ディスプレイを、背中にはスピーカーを装備しています。さらに、底面(両足の間)にカラーセンサーがあり、何色のブロックを踏んだのかを認識して、レゴ マリオの表情などが変わる仕組み。これがとてもおもしろい!

具体的に言うと、赤のブロックであれば「炎」(「アワワワー!」というサウンドアクション付き)、緑のブロックであれば「フィールド」、青のブロックであれば「水中」のアイコンが液晶ディスプレイに表示されます。小学1年生にとって、「ブロックの色で反応が変わる」というのは、まさに魔法をかけているような感覚なのでは。

レゴ マリオの底面には、カラーセンサーが搭載されています。ブロックを踏むことで、各カラーにあったアクションを楽しめます

画像左から「炎」(赤のブロック)、「フィールド」(緑のブロック)、「水中」(青のブロック)

画像左から「炎」(赤のブロック)、「フィールド」(緑のブロック)、「水中」(青のブロック)

土管やハテナブロック、クリボー、クッパJr.など、一部のブロックには、カラーバーコードが貼られています。レゴ マリオがこの上に乗る(=踏みつける)と、「チャリーン」と音がして、お腹の液晶ディスプレイにコインが表示されるなど、さまざまなアクションを楽しめます

通信機能では、レゴ マリオは、専用アプリ(iOS/Android)をインストールしたスマートフォン/タブレットとのBluetooth接続に対応しています。

ペアリングはとても簡単。スマートフォン/タブレットでアプリを起動すると「レゴ マリオと接続しよう」と表示されるので、レゴ マリオの背面にあるBluetooth接続スイッチを1回押すだけ。1〜2秒ほどでペアリングが完了するので、小学1年生でも迷うことなく操作できました。

専用アプリを起動すると、レゴ スーパーマリオのフィールドが表示されるので、ここをタップして進みます。ちなみにBGMは、おなじみのあの音楽(「スーパーマリオブラザーズ」の「1-1」)をマリンバでアレンジしたようなアンビエントバージョン。この音楽を聞きながらブロックを組み立てるだけでも、気分がかなり高まります

ペアリングは、背面のBluetooth接続スイッチを押すだけと簡単。これによって、コース内で獲得したコインの数や倒した敵の数などを、アプリ上で確認できるようになります

スターターキットには、紙の取扱説明書は入っておらず、アプリ上の手順を見ながら、組み立てていきます。具体的な遊び方も、アプリ上の動画で確認できるので、すぐに理解できました

実際に組み立ててみると、このアプリがとてもわかりやすい! 3D表示に対応し、ブロックが360度回転に対応するほか、ピンチイン/アウトによる縮小/拡大も可能です。小さな子どもでも、直感的に操作できます

クリボーをたおそう!

本格的なコース作りの前に、アプリの手順にしたがって、(2)の袋からクリボーだけを組み立ててみることに。レゴ マリオがクリボーの頭を踏むと、「ポコッ」という音がして、胸の液晶ディスプレイにコインのマークが出現。おなじみの「チャリーン」という音がします。

コースをつくってみよう!

実際にコースを作ってみます。

まずは、(2)の袋にあるブロックを使って、すべてのコースのスタート地点となる土管と、ゴール地点となる旗を作ります。土管と旗にはそれぞれ、カラーバーコードが貼られています。土管を踏んでスタート(=「レゴ マリオが土管から登場」の意味)、旗のある場所を踏んでゴール(=「ポールにつかまる」の意味)という仕組みです。

さらに、スタートとゴールともに、レゴ マリオの動きとアプリが連動するのもポイント。土管を踏むと「レッツゴー!」、旗のある場所を踏むと「ゴール!」と、リアルタイムでアプリ上に表示されます。

なお、ゴールすると、そのコースで稼いだコインの枚数をアプリ上で確認できます。レゴ スーパーマリオは、「自由にコースを作り、コイン(=スコア)を何枚稼げるのか?」というのが基本的なルール。お友だちと交互に作って、遊びあってみるといいかもしれませんね。

次に、(3)と(4)の袋を開けて、コースをいろどるパーツを組み立てていきます。最初に作ったのは、回転する足場と雲の足場の2つ。回転する足場にレゴ マリオを乗せると、クッパ城の音楽(「スーパーマリオブラザーズ」の「8-4」)が鳴り始め、なんだか緊張感が。いっぽう、雲の足場にレゴ マリオを乗せてユラユラと動かすと、コインが増えていきます。

続いて、ハテナブロックもできあがり。ハテナブロックを上から踏みつけると、レゴ マリオの胸の液晶ディスプレイがクルクルと回転し、スーパーキノコやスターなどのアイテムがランダムで出現。スターの場合は、あの「スターをとって無敵になった状態のBGM」が流れます。ところで、「ハテナブロックを踏む」ので、「ハテナブロックを下から突き上げる」というゲームの動作とは逆になりますね。

ハテナブロックや雲の足場などが完成。ここまでくると、スーパーマリオの世界にかなり近づいてきたかも

ハテナブロックや雲の足場などが完成。ここまでくると、スーパーマリオの世界にかなり近づいてきたかも

最後に、(5)の袋を開けて、クッパJr.との戦いを表現したパートを組み立てます。この個所が最もピース数が多く、時間がかかった気がします。

ここには、「スーパーマリオブラザーズ」でいう「8-3」あたりの城壁をイメージさせるようなブロックや、「8-4」にある「炎の池」のようなブロックなどがあり、これらを組み合わせることで、スターターキットのコースがひと通り完成します。

クッパJr.など、最後のパーツが完成しました!

クッパJr.など、最後のパーツが完成しました!

まだまだ広がるレゴ スーパーマリオの世界

レゴ スーパーマリオのユニークなところは、今回ご紹介したスターターセットを中心に、さまざまな別売りのエクスパンションセット(拡張セット)が用意されていること。

エクスパンションセットの例。画像左上から「けっせんクッパ城! チャレンジ」と「とりで こうりゃく チャレンジ」、左下から「キノピオ と 宝さがし」と「サンボ の さばく チャレンジ」

それぞれ、キノピオやヨッシー、クッパやノコノコ、パックンフラワーなど、スターターセットにいなかった、おなじみのキャラクターが登場するので、自分だけのレゴ スーパーマリオの世界をさらに広げられます。また、ファイアマリオやビルダーマリオ、ネコマリオ、プロペラマリオといったパワーアップ パックを使えば、レゴ マリオの新たなアクションも楽しめます。

現在発表されているラインアップは以下の通りです。

・「けっせんクッパ城! チャレンジ」(対象年齢8歳以上)
・「とりで こうりゃく チャレンジ」(対象年齢8歳以上)
・「キノピオ と 宝さがし」(対象年齢8歳以上)
・「ドッスン の ドキドキ チャレンジ」(対象年齢8歳以上)
・「バサバサ と キングテレサ の やしき チャレンジ」(対象年齢8歳以上)
・「パックンフラワー の バランス チャレンジ」(対象年齢7歳以上)
・「マグナムキラー の ぐるぐる チャレンジ」(対象年齢7歳以上)
・「サンボ の さばく チャレンジ」(対象年齢7歳以上)
・「バッタン の マグマ チャレンジ」(対象年齢6歳以上)
・「ヨッシー と マリオハウス」(対象年齢6歳以上)
・「ファイアマリオ パワーアップ パック」(対象年齢6歳以上)
・「ビルダーマリオ パワーアップ パック」(対象年齢6歳以上)
・「ネコマリオ パワーアップ パック」(対象年齢6歳以上)
・「プロペラマリオ パワーアップ パック」(対象年齢6歳以上)
・「キャラクター パック」(対象年齢6歳以上)

「うおー! 次はこれがほしい!」

「うおー! 次はこれがほしい!」

さらに、うれしい最新情報も入ってきました。なんと、海外版の「ファミコン」である「Nintendo Entertainment System」(NES)をモチーフにしたレゴセット「LEGO Nintendo Entertainment System」が8月1日に国内で発売されることに!

このレゴセットでは、「NES」の細かいディティールがレゴブロックで再現されるほか、同じくブロックでできたゲームカセットを入れて、レトロなテレビのハンドルを回すと、マリオが画面上を動く仕組みとなっています。

また、今回のスターターキットに付属していたレゴ マリオとも連動。テレビの上にあるブロックアクション読み取ると、レゴ マリオが反応し、ゲームのBGMにのせて、効果音などを聞かせてくれます。

対象年齢が18歳以上でピース数が2646個と、完全に「大人向けのレゴ」となっていますが、レゴ スーパーマリオとあわせて、親子2世代で楽しめそうです。

大人向けのレゴとして発表された、LEGO Nintendo Entertainment System。海外版のファミコンであるNESがモチーフとなっています

これだけでも十分にすごいのですが……でもどうしても、ひと言だけ言わせてください。もちろんNESも魅力的なのですが、日本国内向けにぜひ、ファミコンバージョンも登場してほしい! 白とえんじ色のレゴファミコン。この手で組み立てて遊んでみたい……と、勝手に妄想してしまいます。

小学1年生にインタビュー

最後に、今回遊んだレゴ スーパーマリオの感想について、小学1年生の息子にインタビューしてみました。6歳児によるリアルな声をお届けします。

最初から最後まで、大人の手を借りず、ひとりで組み立てられた! アプリの手順を見れば、おおよそ30分ですべてのコースを作れると思います

――レゴ スーパーマリオはどうだった?

たのしかった。クッパJr.をたおすところとか、コースをつくるところとか。クッパJr.のこうらをたたいたら、コインがいっぱい出てきたね。コースをつくるのはたのしかったけど、ちょっとつかれちゃった。

――ブロックを組み立てるのは難しかった?

らくしょう! でも、クッパJr.のおしろみたいなやつは、ちょっとむずかしかった。

――レゴ マリオの表情でいちばん好きなのは?

あかいブロックに置いて、アワワワー!って言って、バッテンのかおになるところ。

――レゴ スーパーマリオのことは、お友だちに話したの?

お友だちに「レゴ スーパーマリオって知ってる?」って聞いたら、ちょっと知ってた。だから、「買ったんだよ」って言ったら、「えー!」ってビックリされた。

――拡張オプションは欲しい?

ほしくなっちゃった! だってもっと、すごそうだから。クッパがいいなぁ。はやく、8歳になってクッパをあそびたい(※「けっせんクッパ城! チャレンジ」の対象年齢は8歳以上)

――貴重なお話ありがとうございました。

さて、大人の目線から見ると、なんと言っても「組み立てやすさ」「遊びやすさ」が大きなポイントかと思いました。前述のように、アプリを使えば、ブロックが3D表示され、子どもでも迷うことなく、組み立てられます。さらに、動画も用意されているので、大人が口頭で遊び方を教える手間もありません。動画を見せるだけで、すぐに遊び方を理解してくれます。

ものすごく簡単に言うと、このレゴ スーパーマリオ。スタート地点となる土管と、ゴール地点となる旗だけ決められており、あとはすべて、子どもの創造性にゆだねられます。そこで起こる冒険やストーリーはすべて子どもまかせ。「ねぇ見て!」と言われるたびに変化していくコースを眺めるのも、大人にとっての楽しみかもしれません。

TM & (C) 2020 Nintendo. (C)2020 The LEGO Group.

松田真理(編集部)

松田真理(編集部)

デジタル製品全般からホビーやカップ麺・スナック菓子まで、オールジャンルをカバーする編集部員。大のプロレス好き。読み方は、まつだ・しんり。

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