かつての駄菓子屋には、チープな玩具類が数多く並べられ、小学生の遊びトレンド発信地的な役割を長らく担っていたわけですが、70〜80年代に小学校時代を過ごした世代からすると、ここでご紹介するソフトグライダーは、かなり琴線に触れるのではないかと想像する次第です。
駄菓子屋の定番だったのは、ツバメ玩具製作所の「ソフトグライダー」シリーズ。
手投げ式とゴムとばし式の2種類がお馴染みでした。薄いスチロール製のボディ、主翼、尾翼を組み合わせるだけ、というシンプルな構造。とはいえ、これが面白いくらいによく飛ぶのです。
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パッケージの中身です | 主翼・尾翼を組み合わせて完成です |
手投げ式には機首にプラスチック製のプロペラが付けられて、飛ばすと風でクルクル回ります(回るだけで、推力にはなりません)。一方のゴム飛ばし式は、パチンコの要領で機体を勢いよく飛ばし、宙返りを楽しんだりできるのが特徴。
どちらも空き地や公園で、時間を忘れて楽しんだもの。主翼を少しねじったりするだけで飛び方が変わったりするのも面白く、あれこれ試しては直し……を繰り返して、ついには好みの飛び方に辿り着き、一人悦に入ったりしておりました。
大人になった今、改めて触ってみると、じわじわテンションが上がってきますよ。飛びモノは、やはり熱いです。