ショットバーなどでウイスキーやブランデーのロックをいただく時に使われる、大きくて透明な氷。専門の製氷業者から購入しているようです。残念ながら自宅の冷凍庫では、白っぽく濁った氷しかできません。この濁り部分は、空気や塩素、ミネラルなどの不純物で、氷を透明にするには、こうした成分を氷の中に閉じ込めないようゆっくりと時間をかけて凍らせなければなりません。自宅で作るのが難しいのは、こうした理由があるからです。しかし、先日、「ご家庭の冷凍庫で簡単に作れる」とうたうすてきなグッズを発見。さっそく購入し、自宅でできばえをチェックしました。
「氷さく」は断熱材が入った外容器と貯水容器、丸い氷にかたどる部品の3点セット。外容器の断熱材の形状に工夫があり、上から徐々に水が氷結する設計になっています。断熱材の効果で氷結はゆっくりと下にすすみ、その間に濁りの原因となる成分が落ちていくという仕組みです。つまり、ゆっくりと時間をかけて大きめの氷を作り、透明な部分だけを丸い氷として取り出そうというアイデアです。
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左から断熱材が入った外容器、貯水容器、丸い氷をかたどるための部品。上のスポンジは、うまくいかない時に外容器に巻く補助マット |
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まずは貯水容器に水を入れて、丸い氷をかたどる部品を中に沈めます |
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貯水容器を外容器にセットし、冷凍庫に入れて待つだけ |
今回は万全を期すために、濁りが少なくなるといわれる沸騰させた水道水を使用。氷ができるまで、8〜12時間くらいとのことなので、夜にセットしてお昼にとりだしてみました。若干の濁りが氷の中に残ってしまいましたが、初めてにしては上出来でしょう。今後は冷凍庫の温度設定や、付属の補助マットを使うなどもうひと工夫してみます。
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さっそく、オンザロックでスコッチをいただいてみました |
空気や不純物が少ない透明な氷は溶けにくいだけでなく、見た目もキレイで涼しげです。また、「氷さく」では、中にフルーツや花びらなどが入った氷を作ることもできます。多めに作ってタッパーに入れておけばいつでも使えるので、ちょっと気取ってお酒を楽しみたい、なんて時に便利ですよ。