焼き肉屋さんでの私の注文パターンは、「まずはカルビとロース、う〜ん、あとはタン塩かな」で始まります。たいていここらへんのメニューを注文して、味も問題ないから定番化していますが、「そこって、牛のどこの部位?」と聞かれると、正確には答えられません。タンは「舌」とわかりますが、カルビってどこのこと? ロースって? となります。
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実は、「カルビ」も「ロース」も正確には部位名ではなく、メニュー名なんですって。「カルビ」とは、韓国語で「バラ肉」のこと。牛のアバラ部分の肉を指しますが、日本の焼き肉屋さんのメニューにある「カルビ」は部位の名前ではなくメニュー名なので、必ずしもアバラ肉ではありません。
一方「ロース」は、「肩およびモモ肉を除いた背中側の部位」とのことで、一般的には「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」の4つの部位を指しますが、「ロース」もメニュー名なので、本来はロース部位ではない、「ランプ」などのモモ肉も使われてきたとか。
それが、2010年ごろ、消費者庁から「お客さんにもよくわかるようなメニュー表示にしなさい」との指導があり、具体的な部位名をメニューに載せる焼き肉屋さんが増えました。それと並行して、牛の一頭買いをウリにしたお店が登場して、人気が集まり、牛のいろいろな部位を提供するお店が増えたとのことです。
さて、そこで、焼き肉屋さんで役に立つのが、メガハウスの「放課後の怪談シリーズ 理科室の模型復元パズル ウシ模型」。
牛1頭が37個のパーツに分かれていて、バラバラの全37パーツを組むとウシの模型になるというパズルです。37個のパーツは、外側の部分、脚、骨などの骨格パーツ、肉パーツ、ホルモンパーツの3つのグループに分かれています。
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バラバラ… |
便利なのが、たとえば肉パーツなら「カタロース」「ランプ+イチボ」「ソトバラ」…、ホルモンパーツなら「ハラミ」「センマイ」「ハチノス」…と部位の名前が、各パーツに書いてあること。組み立てると、「ほほ〜、ここが肩ロースなのね」とか、「マルチョウとシマチョウの位置の違いがわかった」となります。
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各パーツに部位が刻印されています |
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完成するとこんな感じ |
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ちなみに裏側は頭蓋骨丸見え |
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焼き肉を食べながら見れば、勉強にもなっちゃう |
元々は理科室にある人体模型をモチーフとしたホラーチックなおもちゃなのですが、発売元のメガハウスが「外出先にも持っていきやすい手のひらサイズ! 焼き肉屋さんで実際にパズルを見ながら注文してみよう」と勧めているように、焼き肉屋さんでこれを組み立てながら注文したら、盛り上がること間違いなし!
自分が食べているお肉やホルモンが、牛のどこらへんかがわかると、普段、なにげなく食べているのとは、またひと味違う味わいです。パズルとしても難易度がなかなか高いので、これは買ってみる価値が大いにありそうです。