今回は、一風変わったジグソーパズルをご紹介。その名も「枯山水ジグソーパズル」。今年2015年の東京おもちゃショーで「ハイターゲット・トイ部門 優秀賞」を獲得した新しいジグソーパズルです。何が新しいってこのジグソーパズル、完成した後は、フレームなどに入れて壁に飾るのではなく、平面に置いて楽しむことが目的なのです。つまりパズル完成以降が本番ってわけです。どういうことなのか、実際に見ていきましょう。
そうです。このジグソーパズルは、パズルで枯山水の庭を再現し、その上に本物の石を並べて、プチ枯山水を楽しんでしまおうというものなのです。
枯山水といえば、水をいっさい使わずに砂と石だけで山水風景を表現する、室町時代から始まった庭園様式です。真っ白な砂の上に砂紋と呼ばれる線がひかれ、その上に大小様々な石を置き、静寂の中にある侘び寂びを楽しむのですが、このジグソーパズルでは、パズル部分で白砂や砂紋が表現されており、そこに本物の石を並べて、自分だけの枯山水を作ることができるのです。
内容物は108ピースのジグソーパズル。合計16個の天然石、苔をイメージしたマットが入っています。さっそくマイ枯山水を作っていきましょう。
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まずは108ピースのパズル作り。一面白砂の背景なので、なかなか難しい! 筆者は40分ほどかかりました |
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ジグソーパズル完成です。丸い砂紋と波のような砂紋が特徴的です |
パズルが完成しました。普通ならフレームなどに入れるのですが、今回はそのまま使って枯山水を作りたいと思います。ジグソーパズルが外れやすいので、気になる方はジグソーパズル専用の接着剤を使って、固めておくとよいです。では、ここに石を乗せていくのですが、このキットには大小合計16個の天然石が付属しています。これなかなか重さがあるのでちょっとびっくり。1個ずつ見ていきましょう。
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@モノクロ天然石×3個 A白川砂×5個 B伊勢砂利×5個 Cブラウン天然石×3個 |
合計16個の石ですが、大きさを演出するならモノクロ天然石とブラウン天然石です。筆者の購入したキットのモノクロ天然石は平べったいものが多かったので、横に置いて使うように配置しました。ブラウン天然石は味わいがありますが、あまり目立った位置に置かないようにしてみます。小さな伊勢砂利や白川砂は単独で置いてもいいのですが、巨石と並べて置いてみたり、縦にして立体感を出してみたりするといいかもしれません。
キットには9×9センチの苔マットも入っています。パズルの上に石を配置する際に、この苔マットを任意の大きさに切り取り、下に敷くことで、さらに雰囲気が出ます。円や丸いカーブをつけて切り取ると、よりそれっぽくなりますよ。ここらへんはセンスが問われますね。
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苔マットは任意に切り取って使います。苔マットの上に石を配置してみました |
ピースの表面はざらついた質感で、砂の模様にぴったりです。ほかの石も同じように配置していきます。
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完成です。パッケージのような配置で作ってみました |
さて実際に石を配置してみると、これがなかなかいい雰囲気になります。先程はパズルだった平面に砂紋などの石を置くことで情緒的になりますし、石の置く位置や大きさなどによって感じががらりと変わります。これは作る人のセンスが明確に出ますね! そして100%の正解というのがないので、毎日配置を変えたり、気分に合わせて石を置いてみたりと、平面的なパズルの上で立体的な楽しみを見つけ出せますよ。
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石を縦におくと、また雰囲気が変わります |
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時にはふざけてみたり… |
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ストーンヘンジなんて作ってみたり… |
キットに入っている天然石はどれ1つとして同じものがないので、まったく同じ庭ができるということがありません。購入した人それぞれのマイ枯山水が表現できるというわけです。パズルを作っている時も集中力が高まりますが、石を配置している時も自然に集中して並べている自分がいました。完成した枯山水を見ていると、心なしか気分が落ち着くような感じがして、リラックス効果もあるジグソーパズルだと思いますよ!
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