みなさん、包丁の刃って普段研いでいますか?
こまめに研いだほうがいいんだろうとは思うものの……
正直、いちいち研ぐのは面倒くさいし、ちゃんと研げてるんだが研げてないんだかよくわからないし……。
結局、年に一度研げばいいくらいで、包丁も、切れてるんだか切れてないんだかな状態で使い続けています。
そこで、わざわざ研がなくても、いつまでもシャープな切れ味を保ってくれる包丁を見つけてきました。
ティファールの「エバーシャープ」!
こんな感じの、立てて収納できる便利なケース付きの包丁なんですが
ケースから包丁を引き抜くと……
ここにセラミックの砥石が組み込まれています
ケースに包丁を出し入れするたびに、この砥石が勝手に刃を研いでくれるのです!
この包丁専用に、砥石が最適な角度で刃に当たるように調整されているため、面倒なメンテナンスなしで切れ味をキープできるようです。
見た目では、研げてるのかどうかよくわからないですけど
それでは、この砥石付きケースの実力がどんなもんなのか検証してみたいと思います。
まず、おろしたての状態でトマトを切ると……
スパッと気持ちよく真っ二つに。
この段階で「普段使ってるウチの包丁は……」と落ち込むくらい切れ味のいい包丁です。
その後も、ごぼうや
かぼちゃ
冷凍うどんなどなど……
硬めの、刃に負担がかかりそうな食材を中心にズバズバ切りまくり、10日ほど使ってみました。検証のため、この間はケースに出し入れしていません。
いい感じに使用感が出てきましたね
再びトマトを切ってみましょう。
スパッ!
……まあ、普通に切れますね。
ただ若干、トマトの切り口が荒れているようにも見えます。ちょっとだけ切れ味が落ちたということなんでしょうか?
それでは、切れ味がまた戻ってくるのか? ケースに出し入れしてみましょう。
スッ……
シャキーン!
刃を研ぐため、砥石が包丁を挟み込むような形状になっており、ケースに刃を差し込むのには若干手間取りますが、出し入れに力は必要ありません。
砥石に、金属っぽい跡がついています。ちゃんと研げたということかな?
見た目ではよくわかりません
さて切れ味は……
スパッ
当然、こちらもよく切れます。しかし、ケースに出し入れする前と後でトマトの断面を比べると……。
やっぱり、研ぐ前に切ったトマトは断面が荒れていますね
体感的な切れ味としては大差なかったものの、ケースに出し入れすることで確実に切れ味が回復しているようです。
もっと長く使い続けていけば、この差はドンドン開いていくはず!
「エバーシャープ」なら、毎回ケースに入れればそもそも切れ味が落ちないということになります
とにかく面倒なことなく、普段使いでケースに出し入れするだけで切れ味をキープしてくれるというのは助かります。
ひとつ気になる点があるとすれば、普通に包丁を研いだ場合は、削れた金属粉が出てくるため一度水洗いしないといけませんが、「エバーシャープ」には特にそういった注意書きはありませんでした。ケースに出し入れする際にほんの少しずつ研げる程度だからでしょうか。
まあ普通、包丁を使う前に水をかけると思うので、そのくらいで問題ないということなんだと思います。(2022年3月11日追記)
包丁のメンテナンスなんてしたことがないという人や、ボクみたいなズボラな人にこそ最適。春から新生活が始まる人にもよさそうです!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。