子供のころに体験したことや見たもので、今でも鮮明に覚えているシーンはいくつかあると思います。わたくしの場合、3つあります。まず1つめは、開業間もないディズニーランドで迷子になり、途方に暮れていたシーン。2つめは、弟にいじわるをして、とてつもなく強いゲンコツを母からいただいたシーン。そして最後の3つめは、テレビに映る工場で豆腐が作られているシーンです。
最初の2つのエピソードは後日別の場所で披露するとして…。豆腐が作られるあのシーン、大豆から豆乳を作り、いつの間にか固まって豆腐になっていて、大量の水の中に大きな豆腐が! それを熟練の職人がパックの大きさに切りそろえていくあのシーン。いつまでも忘れることなく脳裏に焼き付いています。
というわけで、いつかはやりたいと思っていた、豆腐作りに挑戦してみました。「檜 豆腐作り器」という手作り用の商品を見つけたので、今回はちょっと本格的に、檜(ヒノキ)の木枠を使った豆腐作りです。
こちらの商品には、檜で作った木枠にくわえて、にがり1袋(24丁分)、呉れこし布、仕上げ布が入っていました。
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にがりと仕上げ布もセット |
本当は大豆から作ってみたかったのですが、我が家のミキサーが故障していることが判明。不本意ではありますが、豆乳から豆腐を作ってみました。
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大豆から豆乳を作る時は呉れこし布でおからと豆乳を作ります |
豆乳から作る場合は、豆乳を70℃くらいまで温めて、にがりを入れる。固まってきたら仕上げ布を敷いた木枠に入れ、布で包んで重りを乗せて水分を抜けば完成です。
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温めた豆乳ににがりを投入 |
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ものの数分で固まってきます |
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仕上げ布を敷いた木枠に豆腐の元を投入 |
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重りを乗せて、水分を抜きます |
作る順序も行程も簡単です。早く、夢にまで見たあのシーン。豆腐をいっぱいの水の中で泳がせたい!
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そうです! これを夢見てきたのです! |
はい、仕上げ布をめくりましょう。早く見たいんです。仕上げ布、オープン!!!
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え…アレ??? |
イメージしていた豆腐と違ーーーーう! 何かボロボロな感じ(涙)でも豆腐には何の罪もありません。重しが足りなかったのかな? と思いますが、原因は不明です。とりあえず、できた豆腐を切ってみました。
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あまり美しくはないですよね… |
1回で約2丁分の豆腐ができあがります。見た目はボロボロですが、食べてみたところ、味は確かにおいしい。大豆の味というか、まさに豆腐。懐かしくやさしい、手作りの味がします。鰹節と醤油をかけて、しょうがをのせていただきました。ごまペーストや梅ペーストなんかを入れて、味付き豆腐を作ってみても楽しそうですね。
ただ…なんでしょう、この敗北感。味はおいしかったのですが、もっとなめらかな豆腐をイメージしていたので、少しショックです。コレはリベンジしないわけにはいきません。木枠で作る豆腐がうまくいくよう、再チャレンジ決定です!! 今回の工程のどこが悪かったのか、ご存じの方は教えてください…。