以前何かのテレビ番組で「お米を研ぐ時はぬるま湯を使う」と発言している方を見て、びっくりしたことがあります。さらには「お米は洗うのだから洗剤を使う」と言う方まで登場する始末。さすがにこれはネタだろうと思いますが、お米はちゃんとお水で洗わないとおいしくないですよ。
ところで、最近はご飯をおいしく炊いてくれる炊飯器が多数登場し、人気を集めています。そのため、ご飯がおいしいかどうかは、炊飯前の下準備、つまりお米選びと研ぎ方にかかっています。また、洗米用のグッズも各社からいろんなものが登場していますね。筆者はずっと、炊飯器の釜でお米を洗っていたのですが、やはり手が冷たい(でもお湯で洗ってはだめですよ)のが現実。何とか、手をぬらさずにきれいにお米が研げて、しかもご飯がおいしくなるものはないかと、探してきたのが今回ご紹介するいいモノです。
「銀しゃり名人」は、手をぬらすことなく、ムラなく手早くお米が研げ、さらにふっくらおいしいご飯が炊きあがるという米研ぎ器です。1〜5合までのお米が研げるので、一般家庭で使うにはちょうどいい大きさですよ。ネットでの評判もよく、どれほどの効果があるのか楽しみです。
なお、カラーリングは3種類で、筆者が購入した茄子紺のほかに、深紅と笹色があります。それでは、実際に使ってみましょう。
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箱の中にはボウル(左)とザル(右)が入っていました |
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ボウルの底面にはすべり止め加工が施されています |
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ボウルのほうに突起があり、そこにザルのくぼみ部分をかぶせます |
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ボウルの突起がザルを支えるような仕組みになっており、軽い力でザルが回転します |
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まずはお米を入れて、水を投入 |
水の量はお米が2cmかぶる程度が最適。後でご説明しますが、最初の水はできる限りおいしい水を使いましょう
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持ち手をつまんでザルを回転させるだけ。手がぬれることなくお米が研げます |
何度か揺すったらザルを上げて、ボウルに残った水を捨てます。これを数回繰り返すだけ。真ん中と周りに配された出っ張り(フィン)が、うまくお米を対流させて研ぐことができます。また、ザルの穴が絶妙な大きさで、小さな割れ米をキッチリと除去してくれますよ。これがムラなく炊きあがるためのポイント。
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軽くザルを回転させただけですが、ボウルにはお米の表面についたヌカや割れたお米が落ちます。これをきれいに落とさないとご飯の味が悪くなります |
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水を入れ替えて2〜3回お米を研いだら、お米を炊飯器に入れて炊きます |
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おいしそうなふっくらご飯が炊き上がりました♪ |
お米に過度のストレスをかけず、肌ぬかだけを落とす構造になっているため、おいしいご飯が炊けるんだそう。さて、味わいの変化が気になりますよね。劇的に何かが大きく変わったわけではありませんが、お米をかみしめると、不純物が少なく、お米の味わいがストレートに楽しめるように炊き上がっていると感じました。なんとなくおいしくなったように感じます。劇的な味の違いは感じられませんでしたが、「銀しゃり名人」を使えば、お米を研ぐという行為が今までよりも格段に楽になりました。こちらは、間違いありません!
さて、後でご説明するとしていたお米を研ぐ水のことをお話しましょう。最初に使う水は「出会い水」といって、お米をおいしく炊くためにもっとも重要な水といわれています。お米を研ぐ前に、軽くお米をすすぐのは、お米の表面についたヌカやほこり、ゴミを取り除くことが目的なので、ここではお米を軽くかきまぜるだけで大丈夫です。というのは、お米は水にぬれるとすぐに水を吸収しはじめます。最初の水で時間をかけてお米を研ぐと、ヌカやほこりで汚れた水がお米にどんどん吸い込まれていくというわけです。逆に最初にできるだけおいしい水を使い、軽くすすぐだけであればお米は汚れの少ないおいしい水を吸収できますよ。
どんな水がおいしいかは個人の判断ですが、筆者は水道水よりは浄水器の水やミネラルウォーターのほうがおいしく感じます。そのため普段から、最初の水は特殊な石でろ過した水やミネラルウォーターを愛用しています。みなさんも一度お試しあれ。