ティファール(T-fal)と言えば、“取っ手のとれる〜”でおなじみのフランスのキッチン用品メーカー。電気ケトルをはじめとして家電製品も手がけており、自動調理鍋「クックフォーミー」など、最近は“取っ手がとれる以外の製品”も話題の同社ですが、2017年秋に発売される新ラインアップも便利な製品が目白押しです。そのキーワードは“時短”。その中から、注目の製品をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
ティファールから、2017年秋の新製品群登場! 発表会には、高橋英樹さん・真麻さん父娘も訪れました
近年、特に話題となったティファール製品と言えば、ボタンを押すだけで“ほったらかし料理”ができる自動調理鍋「クックフォーミー」があげられます。その特徴は、1台で「圧力調理」「蒸す」「炒める」「煮込む」の4つができることと、本体にレシピを内蔵していること。フロントに備えるディスプレイにレシピを表示し、その手順にならって誰でも簡単に調理ができるんです(→クックフォーミーの詳細レビューはこちらをチェック!)。
そんなクックフォーミーの新モデル「クックフォーミー エクスプレス」が、2017年10月に発売されることになりました。本体のデザインやサイズ、基本性能は、従来モデルのよさをそのまま引き継いでいます。そのうえで、新しくなったクックフォーミー エクスプレスでは、従来モデルのユーザーから寄せられた意見を元に大きく3つのポイントが改良されました。
新しくなったクックフォーミー エクスプレス。一瞬「前のモデルとどこが変わったの?」と思ってしまいますが、実は細かいところで使いやすくなっています
まず、内蔵レシピ数が大幅増加! 従来は60種類だったのが、クックフォーミー エクスプレスではなんと150種類に増えています。従来モデルのユーザーから「レシピ数が物足りない」という声が多くあったそうで、それに応えたというわけ。なかでも、15分以内で調理できる時短系レシピを136種類も搭載していることに注目。圧力調理がカンタンにできるクックフォーミーならではの“時短の魅力”が強化された形です。仕事と家事を両立するお母さんにはうれしいですよね。
150種類に増えた充実の内蔵レシピ。監修は料理研究家の井上真里恵先生です
2つ目の進化ポイントは、本体フロントに備える操作ダイヤルのデザイン。従来モデルでは丸い突起の形をしていましたが、クックフォーミー エクスプレスでは中心がくぼんで押しやすくなりました。
本体フロントの操作ダイヤル。回しながらOKボタンをグイッと押しやすくなりました
そして最後の進化ポイントは、フタに備えるロック部の形状です。従来は円形でしたが、クックフォーミー エクスプレスでは楕円形に似た形状となったことで指を引っかけやすくなり、少ない力でも開閉しやすくなっています。
ロック部に指を引っかけやすくなり、フタを開けやすくなりました
そのほかの仕様はほぼ変わらずですが、内鍋の取っ手部分と本体背面の水受けのカラーがグレーに変わっています。内鍋は焦げ付かない「セラミックコーティング」で、食材がこびりつきにくいのは従来モデルから引き継いだポイント。スルッと洗えます
続いてご紹介するのは、2017年9月に発売予定の「クリプソ ミニット デュオ」。“普通の鍋”と“圧力鍋”が一体になった2in1タイプの鍋です。圧力鍋を別途揃えなくても、クリプソ ミニット デュオが1台あれば、炒め調理や煮込み調理から加圧調理まで、幅広いレシピをカバーできます。
普通のお鍋としても、圧力鍋としても使える、1台2役のクリプソ ミニット デュオ
特に、使い勝手が簡単であることが魅力。フタに備えた切り替えスイッチで、“普通の鍋モード”と“圧力鍋モード”を簡単に切り替えられるようになっています。さらに、フタには片手で簡単に開閉できるアーチ状のハンドルを備えていて、このハンドルを引き上げるだけでロックを解除でき、さらにそのままフタをラクラク持ち上げられます。
圧力鍋というとフタが重くて扱いが難しそうなので、料理初心者にとってはハードルが高い調理器具ですが、クリプソ ミニット デュオはこのイメージを払拭してくれそうな製品。料理初心者でも、圧力調理による時短調理が簡単にできちゃいます。
とにかく、簡単にロックが解除できて持ち上げられるフタが魅力! 圧力鍋を使うハードルをぐっと下げてくれます
鍋のモードも、フタに備えるセレクターで簡単に切り替え可能
鍋の内側はティファール独自のチタンコーティング加工が施されており、素材がこびりつきにくくなっています
4.2Lモデルと5.2Lモデルをラインアップします。本体の高さは変わらず、内容量にあわせて本体径だけを変更しています
“初心者でも簡単に圧力調理ができる”というポイントで、ティファールではさらに2種類の圧力鍋を9月に発売します。ラインアップは「クリプソ ミニット イージー」と「クリプソ ミニット パーフェクト」。それぞれ以前からある圧力鍋のシリーズですが、新モデルでは本体重量が従来から約30%軽量化されており、より扱いやすくなりました。
軽量化したクリプソ ミニット イージー(写真上)とクリプソ ミニット パーフェクト(写真下)
アーチ状ハンドルのおかげで簡単に開閉できるフタのデザインなどは、上述のクリプソ ミニット デュオと共通です。また、「圧力調整おもり」「安全弁」「パッキング」の3か所から蒸気を排出することで、圧力がかかりすぎるのを防ぐ安全設計も従来から踏襲しています。
スタンダードモデルとして位置づけられるのはクリプソ ミニット イージー。いっぽう、クリプソ ミニット パーフェクトのほうには、鍋内の加圧状況をモニターできるタイマーが付属していて、火加減を調節するタイミングを計ることができます。
クリプソ ミニット パーフェクトはタイマー付きで、加圧状況をモニターできます
いずれも、6Lモデルと4.5Lモデルを用意します。クリプソ ミニット イージーの本体重量は、6Lモデルが2,300g、4.5Lモデルが2,200g。クリプソ ミニット パーフェクトの本体重量は、6Lモデルが2,350g、4.5Lモデルが2,250g
フタのゴムパッキンが裏表どちらでも装着できるようになったのも、地味ながら便利なポイント
そのほか、4つの調理モードを備える圧力鍋のプレミアムモデル「ティファール エクスペリエンス 圧力なべ」も。こちらは百貨店と専門店限定で9月に発売されます
「野菜類」「豆・米穀類」「魚介類」「肉類」の4つに分かれた調理プログラムをセレクトすれば、それぞれの食材にあわせた最適な圧力レベルを適用して自動で加圧調理をしてくれます
ティファールの2017年新製品は、調理家電だけではありません。同社はこれまでにコードレスアイロン“フリームーブ”シリーズを展開してきましたが、9月からはコンパクトモデルの「フリームーブ ミニ」が追加されます。
本製品は、ティファール初の“ミニタイプのコードレスアイロン”として開発されたモデル。本体重量約880gという軽量設計が特徴です。しかし同時に、1分間に最大80gのジェットスチームを噴射できるティファールならではの「パワフルスチーム」機能もしっかり搭載。さらに、アイロンを立てたままスチームを噴射できる「バーチカルスチーム」にも対応しているので、動かしやすいコンパクトな本体のメリットを生かし、ハンガーに衣類をかけたままでスチームを使ったシワ取りが行えます。
重量約880gというコンパクト設計はティファール初!
かけ面加工の種類別に3製品をラインアップしています。写真左から、チタン加工の「フリームーブミニ 5040」、フッ素樹脂加工の「フリームーブミニ 5020」、セラミック加工の「フリームーブミニ 5060」
ティファール製品を手がける株式会社グループセブ ジャパンが開催した新製品発表会には、俳優の高橋英樹さんとフリーアナウンサーの高橋真麻さん父娘がゲストで登場しました。実は真麻さんは、クックフォーミー(従来モデルのほう)のヘビーユーザー。自宅でかなりクックフォーミーを使い込んでその魅力を感じているそうで「クックフォーミーのおかげで時間の使い方が変わって、人生が変わりました。とにかくすごい製品です。私が販売代理店をやりたいくらい」と語っていました。
高橋英樹さんと真麻さん父娘
今回の発表会では、新しくなったクックフォーミー エクスプレスと、2in1鍋のクリプソ ミニット デュオで簡単にできる圧力調理の実演が行われました。「チキンのココナッツカレー」と「スペアリブの煮込み」を作ったのですが、そのあまりの簡単さに、英樹さんは「簡単すぎて、料理をしている感覚がないですね。もうちょっと見せ場があるかと思ったのですが……」とコメント。さらに、できあがった料理を食べて「こんなに簡単に、この本格的な味ができるなんてすごい」と、感動しきりの様子でした。
父娘で楽しく時短調理に挑戦です
こちらが、できあがった料理。「チキンのココナッツカレー」(写真上)と、「スペアリブの煮込み」(写真下)です。普段からよく料理をされるという英樹さんですが、短時間で高クオリティの料理ができることに終始衝撃を受けていました