“なるほど”な機能を搭載した家電製品をリリースしているアイリスオーヤマから、2019年9月6日に手軽に焼き調理ができる電子レンジが発売されます。まだ試作機の段階なので、ボタンなどの細かい仕様は変わる可能性はありますが、実際に見てきた詳細を紹介しましょう!
近年、オーブン機能のない電子レンジで圧力調理できるパックやホットサンドが作れるプレートなど、本来の使い方である「食材を温める」以外の調理ができるアイテムが続々と発売されています。そんなニーズに応えるように、アイリスオーヤマは2015年に、専用容器を使うことで焼き物、煮物、蒸し物が簡単に作れる専用容器付き電子レンジ「グリルクックレンジ」を発売。ただ、その手軽さから好評を得たいっぽう、一部の利用者から、焼き物調理の途中で食材をひっくり返すのがめんどうという声も寄せられたといいます。そこで、両面を加熱できる専用容器がセットになった「かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181」を開発。食材を容器に入れ、ボタンを押すだけで作れる自動メニューも搭載されています。
本体サイズは457(幅)×347(奥行)×272(高さ)mmで、庫内容量は18L。消費電力(50Hz/60Hz)は900W/1,200W。市場想定価格は18,800円(税別)となっています
オーブン機能は搭載しないシンプルな電子レンジ。よく利用しそうな「ごはん」「飲み物」「お弁当」は、ボタンひとつであたためられるようになっています。もちろん、手動で設定も可能
「グリルクックレンジ」の庫内はターンテーブル式でしたが、「かんたん両面焼きレンジ」はフラットなタイプになりました
焼き物調理で使用する容器が付属します。シリコン製で、サイズ(本体/フタ)は207(直径)×65(高さ)mm/190(直径)×43(高さ)mm。それほど大きくないので、1〜2人分が作れるといった感じでしょうか
容器の中とフタの裏に、プレートが装備されています。これが焼き物調理をするためのポイント
プレートの裏側にマイクロ波を吸収して発熱する素材を施すことで、電子レンジでありながら焼き物を実現。つまり、上下のプレートで食材を挟み込むことで、食材の両面を同時に加熱するのです
どのくらいの加熱時間で、どれほどの焼き色がつくのかをハンバーグで試してみました。
容器中央にハンバーグのタネをセット。実は、市販のタネなので調理の手間はまったくかかっていません
フタをしたら、準備完了
あとは、電子レンジに容器を入れて……
18品ある自動メニューから「16.ハンバーグ」を選びます。サイズによっては、仕上がりを「弱」「強」で選んだほうがいいそう。ちなみに、今回はタネが大きめだったので「強」を選択しました
運転をスタートさせると、加熱時間が表示されました。7分で焼き上がるようです。なお、仕上がり「強」を選ばなかった場合は、6分30秒で焼き上がるとのこと
フライパンでハンバーグを焼く場合、ひっくり返したり、焦げないかなどを気にしてコンロの前につきっきりとなりますが、「かんたん両面焼きレンジ」なら、電子レンジにまかせて別のことができるのが大きな魅力です。また、フライパンで焼くよりも加熱時間が短くて済むとのこと。牛肉のステーキは約6分、魚の開きは約5分で焼き上がるそうです。
約7分後、ハンバーグが焼き上がりました(下の動画参照)。
やや薄めですが、焼き色がついています
裏面を確かめてみると、こちらにも焼き色が。もう少しこんがりさせたい時は、手動で追加加熱すればいいそうです
焼き上がったハンバーグを盛り付けてみました。ハンバーグやサラダなど、すべていちから作ったものではありませんが、プレートに並べただけで、手作り感のあるひと皿になりました
念のため、ハンバーグを割って中をチェック。きちんと火が通っており、自動メニューはけっこう優秀っぽい
後片付けは、容器を洗うだけ。プレートは2枚とも取り外しできます。
容器はそれほど汚れていませんが、プレートには脂がたっぷり。不要な脂が落ちるように、波型プレートが発売されるといいと思いました
フタの裏のプレートははめ込まれているだけなので、手で簡単に取り外しできます
今回は両面焼きを試しましたが、実は、容器のフタは2段で高さ調整が可能。食材に接触しない高さにセットすれば、片面焼きもできます。
ハンバーグやホットケーキ、ステーキ、焼き魚など、両面を焼く際のフタのはめ方。トーストも焼けるそうなので、トースターがない人にもうってつけです
はめる向きを変えると、フタが高い位置に! これが片面焼きのスタイルです。ハムエッグやピザトースト、餃子などは片面焼きで調理するといいでしょう
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。