Astell&KernハイレゾDAP全機種一斉レビュー！SP1000/SE100/SR15/AK70MKII/KANNの特徴を徹底解説

2018年8月17日19:45 公開

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エントリーライン「AK70 MKII」

「AK70MKII」は、コンパクトなボディサイズが特徴のベストセラーモデル「AK70」をベースに、音質面での強化を図ったモデル。ヘッドホンアンプ部に「A&ultima SP1000」の設計思想を踏襲させ、高出力化を果しながらも低歪・高S/Nを実現したほか、Cirrus Logic社製DAC「CS4398」をデュアル搭載化することで、基礎的なクオリティ向上も推し進めている。

それでいて、オリジナルと大差ない約62.8（幅）×約96.8（高さ）×約15.2（奥行）mmという扱いやすいミニマムサイズを保持しているのは大変ありがたい。メイン機としてはもちろん、手軽なサブ機としてもオススメできる、すぐれたパッケージングを持つ製品だ。

本体上部にあるヘッドホン出力は、3.5mmアンバランス/2.5mm4極バランスの2系統に対応。ヘッドホンアンプ部に「A&ultima SP1000」の設計思想を取り入れ、さらなる高音質化を狙っている

音質的にも、なかなかのクオリティレベルを持ち合わせている。ベストマッチはやはりイヤホンとなるが、ヘッドホンアンプの駆動力が向上しているためポータブル系のヘッドホンであれば十分に魅力的なサウンドを楽しむことができる。

音色傾向としては、丁寧な表現の小気味いいサウンドといったイメージで、女性ボーカル、男性ボーカルともにしっかりとした厚みを持つ心地よい響きの歌声を聴かせてくれる。帯域バランスもよくメリハリもしっかりしているので、屋外のハイレゾ試聴はこれで充分なのでは、と思わせる説得力がある。何度聴き直しても、完成度の高さに感心する製品だ。

■AK70MKIIの主な仕様
DAC：Cirrus Logic CS4398×2
リニアPCM：24bit/192kHz（ダウンコンバートで32bit/384kHzまで対応）
DSD：DSD64（PCM変換）
内蔵メモリー：64GB
外部メモリー：microSDカードスロット×1（最大400GBまで対応）
連続再生時間：約10時間（FLAC/96kHz/24bit）
本体サイズ：62.8（幅）×96.8（高さ）×15.2（奥行）mm
重量：約150g