レビュー

第1弾が即完売した松本人志のソース「マッチャン ウマミリッチソース」を食のプロがジャッジ!

2023年9月8日に予約を開始した、ダウンタウンの松本人志さん初の食プロジェクト「Macchan UMAMI rich sauce(マッチャン ウマミリッチソース)」が、受付開始から4日間で予約完売するほど売れています。

2023年10月1日から第2弾が販売中!

2023年10月1日から第2弾が販売中!

2023年は、YouTuberのHIKAKINさん監修「みそきん」も完売続出で話題になりましたが、本製品でも気になるのは「マッチャン ウマミリッチソース」のおいしさ。はたして“ウマミリッチ”だという味は本当なのか、そして一般的なソースとはどう違うのか。それらを確かめるべく、実食レビューとともに紹介します。

実際には写真のような形で、パンフレットなども付いてきます

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2023/08/10 15:00

番組の企画から生まれた万能旨味ソース

「マッチャン ウマミリッチソース」は、BSよしもとの番組「お茶とおっさん」にゲストとして登場(2023年3月11日放送回)した“ヨーロッパの和牛王”こと大矢健治さんの「松本ソースを作りたい」のひと言から始まったプロジェクトです。

大矢さんは、ヨーロッパに日本産和牛を広めた立役者のひとり。同氏が各国のシェフや食関係者たちと話をしてきたなかで、いちばん聞かれたことが「和牛や日本産の食材に合うソースって何?」という質問だったそう。そこで考えたのが、オールジャパンの万能旨味ソース。世界共通の野菜である玉ネギをベースに、マヨネーズやケチャップのように個性がありつつ調和の取れた味わいを目指したのだそう。

本製品のプレスリリースより

本製品のプレスリリースより

販売元は、ショッピングモール「楽天市場」のショップ・オブ・ザ・イヤーにおける上位常連「タマチャンショップ」が担当。そして、松本さん60歳の誕生日である2023年9月8日に第1弾の予約販売が決定しました。先行予約が開始されると、「楽天市場」や「Amazon.co.jp」
など各ECサイトではソース・調味料カテゴリで、売上1位を総なめ。結果、4日で初回生産分が完売しました。

てりやきよりも洋風ながら和を感じる新感覚ソース

ここからは「マッチャン ウマミリッチソース」の味わいに迫っていきます。まずは原材料などをチェックしつつ、そのままテイスティングへ。

パッケージの裏面を確認すると、ソテーオニオン、醤油、糖類、酢、昆布エキス、しいたけ粉末、塩などで構成されています。いっぽうで、トマトやフルーツ類は入っていません。

原材料から和風ベースで作りたいという意図が感じられます

原材料から和風ベースで作りたいという意図が感じられます

そして「マッチャン ウマミリッチソース」を小皿にたらし、まずはひと口。テクスチャーはとろみがあり、水気が多めのサラダなどにかけてもしっかり絡みそう。色は深めのブラウン。トマトを使っていないからか、赤さはそこまでなく、炒めた玉ネギのメイラード反応による褐色や醤油の存在を感じます。

水気の多い食材にも使えないと万能ソースとは言えませんから、ポテッとしたテクスチャーは重要なポイントです

水気の多い食材にも使えないと万能ソースとは言えませんから、ポテッとしたテクスチャーは重要なポイントです

そして味わいは、和風の旨味をふくよかに感じる甘じょっぱさというのが第一印象。ダシのような旨味はやわらかくマイルドな感じで、これは魚介を使っていないからかもしれません。

具体的に言えば、「三大旨味成分」と呼ばれるうちの、昆布に多く含まれる「グルタミン酸」と、干ししいたけに多い「グアニル酸」によるものであり、カツオ節に多い「イノシン酸」ではない感じの旨味です。ソテーオニオンが多いので、てりやきよりは洋風感があるものの、和風の面影もある新感覚ソースと言えるでしょう。

主となる野菜は玉ネギなのですが、すりおろしリンゴのようなザラザラ感があります

主となる野菜は玉ネギなのですが、すりおろしリンゴのようなザラザラ感があります

また、トマトやフルーツを使っていないためか、甘みはあっても酸味はおだやかです。なお、旨味は豊かでまろやか、かつ、やさしい方向性ではあるものの、塩味はきいているのでソースとしての濃さは十分。これは、普通の中濃ソースと比べるとよくわかります。

一般的な中濃ソースとも比べてみました

一般的な中濃ソースとも比べてみました

「マッチャン ウマミリッチソース」は中濃ソースと味の濃さはほぼ同じですが、前者はカドがなく、どっしりとした旨味で包み込むイメージ。後者はフルーティーな酸味やスパイシーさがあって、洋風でピシッとシャープな味わい。「マッチャン ウマミリッチソース」のほうが素材に寄り添う印象で、肉・魚・野菜と幅広く合う気がします。

いろいろな料理に付けたりかけたりしまくってみた!

ということで、ここからはいろいろな料理と「マッチャン ウマミリッチソース」を合わせます。まずは、ファストフードでおなじみのチキンナゲットから。唐揚げやフライドチキンはそのまま食べるのでもいいけど、チキンナゲットにはソースをディップしたいという人は多いはず。筆者もそうです。

唐揚げやフライドチキンよりもパサッとしていて、スパイス感のおとなしいチキンナゲットには、ソースをディップしたい派です

唐揚げやフライドチキンよりもパサッとしていて、スパイス感のおとなしいチキンナゲットには、ソースをディップしたい派です

ディップし食べてみると、新感覚のBBQソース的な印象。本家のBBQソースよりは酸味やスパイシーさがおとなしめに感じますが、「マッチャン ウマミリッチソース」は旨味が前面に出ているので物足りなさは皆無。ナゲットとの相性も十分あります。

違和感はまったくなし。テクスチャーがポッテリしていて、よくなじむのも好印象

違和感はまったくなし。テクスチャーがポッテリしていて、よくなじむのも好印象

「マッチャン ウマミリッチソース」はマヨネーズと合わせるのもおすすめだそうで、そのレシピも試しました。まずは同量のマヨネーズと混ぜ、ドレッシング代わりにサラダにかけて、味わいます。

「マッチャン ウマミリッチソース」にマヨネーズをプラス。混ぜてサラダにかけます

「マッチャン ウマミリッチソース」にマヨネーズをプラス。混ぜてサラダにかけます

あ! 和風の香ばしいコクにマヨネーズが合わさったこの味は、どこか胡麻ドレッシングのニュアンスも。ケチャップ×マヨネーズによるオーロラソースよりも、胡麻ドレッシングのほうが近い気がします。これは「マッチャン ウマミリッチソース」の味付けが醤油ベースだからかもしれません。

これもアリ! ポテトサラダやマカロニサラダの味付けにも使えると思います

これもアリ! ポテトサラダやマカロニサラダの味付けにも使えると思います

揚げ物にもソースが欲しくなります。ということで次は、エビフライ、コロッケ、白身魚フライにかけて食べてみました。

ソースをかけたくなる洋食惣菜の代表格と言えば、フライでしょう

ソースをかけたくなる洋食惣菜の代表格と言えば、フライでしょう

おおー、これもイイですね。素材本来の味が生かされつつ、ソースの旨味で補強されるニュアンス。きっと、トンカツやチキンカツといった肉の揚げ物にも合うと思います。

なお、付け合わせのブロッコリーにもぴったりでした。野菜の場合、ふろふき大根や粉ふきいもといった和食にもよく合うと思います

なお、付け合わせのブロッコリーにもぴったりでした。野菜の場合、ふろふき大根や粉ふきいもといった和食にもよく合うと思います

ラストは肉。ビーフステーキです。「マッチャン ウマミリッチソース」は玉ネギがベースのメインなので、これは合うこと間違いないと思いましたが、実際はどうでしょうか。

部位は赤身のランプ肉を。あえて塩胡椒などの下味は付けずに焼き上げました

部位は赤身のランプ肉を。あえて塩胡椒などの下味は付けずに焼き上げました

わ〜これはすばらしい!

“ヨーロッパの和牛王”こと大矢さんが開発陣にいることもあって、ビーフステーキと「マッチャン ウマミリッチソース」の相性は今回イチかもしれないと思いました。何と言うか、味を補強するために欲しい最適解が、まさに差し出されたような感じ。「これこれ! こういう味が欲しかったんだよね」と思うようなナイスマッチングです。

このベストなコンビネーションは、ハンバーグにも絶対合うこと間違いありません!

このベストなコンビネーションは、ハンバーグにも絶対合うこと間違いありません!

よくある和風のステーキソースよりもやや洋風で、大根おろしではなく玉ネギの質感でザラザラのテクスチャーを醸し出しているのもお見事。これはぜひお試しあれ。

【まとめ】すべらない味! 食卓が“オモシロクナ〜ル”

今回のレビューを振り返ると、準備して、味わって、撮影して、という一連の流れの間、ずっと楽しかったです。きっと筆者自身、終始笑顔だったことでしょう。何でも、ロゴデザインには「お笑いで笑顔にしてきた松本人志が食でも美味しさで食卓を照らす太陽のような存在に」という想いが込められているのだとか。そのコンセプトにまんまとハマッた筆者がそこにはいました。

パーティーにもぜひ。思わず笑顔あふれるおいしさです

パーティーにもぜひ。思わず笑顔あふれるおいしさです

“すべらないおいしさ”で食卓が“オモシロクナ〜ル”こと必至の「マッチャン ウマミリッチソース」。しばらくは大人気が続くでしょうが、もし買えるチャンスがあればぜひゲットして使ってほしい逸品です。

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2023/08/10 15:00
中山秀明
Writer
中山秀明
グルメ、ファッション、カルチャー、ライフスタイルを得意とする編集プロダクションを経て独立し、フードアナリストの資格を取得。内食・外食のトレンドやカルチャーに詳しく、深掘りレビューやインタビューなどを得意とし、さまざまな雑誌やウェブメディアをメインに、編集と撮影を伴う取材執筆を行っている。酒類や調理家電、タバコ関連にも強い。時折、テレビ番組や大手企業サイトに食の有識者として企画協力することも。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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