お料理好きな主婦たちの間ではずいぶん前から圧倒的に支持されているバターをご存知でしょうか。今回ご紹介する商品は“幻のバター”と称される魅惑の逸品です。子供たちを中心に長年親しまれている乳飲料のカルピス。そのカルピスの製造過程で生まれたバターがこちらの商品。1963年に発売されて以来、一流フランス料理店の多くのトップシェフからも絶賛されています。
そんなこちらの商品を以前から筆者も周知していましたが、一般の製品に比べると“特選”と名の付くとおり、やはり割高。主婦感覚では少々お高くて高級志向の商品と思っていましたが、一度試して以来、納得でした。
こちらの商品と一般のバターとの大きな違いは、カルピスを作る工程で牛乳から乳脂肪を分離する際に生成される脂肪分から作られていること。カルピス用の乳を使っているため、通常のバターに比べると色も白いです。30本分のカルピスから作られる量はわずかに450グラム(業務用バター1個分、家庭用バターの2個分ちょっと程度)というため、稀少価値の高さから商品価格も必然的に高くなってしまいます。
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カルピスの製造過程で出る乳脂肪分が原料とのことで、その白さは一目瞭然! |
風味の特徴は、まずはその口溶けのよさ。また、あっさりとサラッとした味わいで、脂っこさが少なく、クリームソース系の料理によく合い、塩分の雑味も少ないので、とても上品な味に仕上がります。ソースが決め手と言われるフレンチ料理のシェフたちから重宝されている理由もよくわかります。
そのほかバターと言えばパンですが、トーストとの相性も抜群。口に広がるカルピスの爽やかな酸味と、脂っこさは控えめながらしっかりとしたコクが、シンプルに焼き立てのパンの味を引き立ててくれます。バター、卵、牛乳でこってりしすぎなフレンチトーストも、カルピスバターを使えばあっさりと食べられます。
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まずはシンプルにトーストでその違いを味わうのがベスト。雑味と脂っこさがないのに、深いコクが素材の風味を引き立ててくれます |
フレンチシェフやお料理好きの主婦たちに絶大な人気を誇る、ちょっと特別なバター。毎朝のトーストに添えるだけでもちょっとした幸せ気分が味わえます。
日々のムダをとにかく省くことに執念を燃やす母ライター。好きな言葉は「時短・節約・自作」。なのに非生産的な活動にも必死になることも多々。意外にアウトドア、国際派。