シャンパンというお酒の種類は聞いたことがあるかと思います。中でも、世界で最初に作られたシャンパンとされるのが、かの有名な「ドン ペリニヨン」です。
巷では「ドンペリ」なんて言われていますが、正式にはドン・ペリニヨン(仏;Dom Pérignon)という名前で、ドン・ピエール・ペリニヨン僧侶が最初に作ったことからその名がつけられたとか。なかなかおもしろいですね。
一般庶民の筆者はこれまでの人生で目の当たりにしたことも口にしたこともありませんでした。どんな味なの? これ飲んだらブルジョアの仲間入りできるの? 違いが分かる男になれるの? というか、そもそも違いは分かるの? ということで、ドンペリとスパークリングワインの飲み比べをしてみました。(発泡性のワインがすべてシャンパンだと思っていたのですが、そういうわけではないというのも今回の調査で判明いたしました)
購入したドンペリはこちらの「ドンペリニヨン ヴィンテージ2005」
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ドンペリのラベルです。重厚感がありますね |
今回飲み比べをするのは、こちらのドンペリと、近所の輸入食品店で購入した4本のスパークリングワイン。
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すべて発泡性ワインです |
こちらの合計5本のワインのなかで、どれがドンペリなのか。目隠しをして当てられるか仲間と飲んでみました! さっそく開封の儀。ポンッ! といい音が鳴ります。みんな、ドンペリはまだ口にしたことがなかったようで、早く飲みたい衝動に駆られていました。
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コルクにもドンペリのマークが |
最初にチャレンジした友人は目隠しをして、準備が整うのを待ちます。
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待ちきれない様子 |
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「おー!これはおいしいな。」という声。(えっ、そうなんだ…) |
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「あれ、これは味が薄いような」(えぇぇ!! そうなの、当ててくれよ) |
ひととおり飲んで、彼は何を選んだのか!? 続いて、もう1名の友人がチャレンジ。
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「これは普通。おいしいといえばおいしい」 |
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「んー、樽の香りがする!」(そうです、そうですよ!) |
彼の味覚、嗅覚はどれをドンペリと選ぶのか!?
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「何これ、味があまりしない」(うそー!いいお酒なんですよ) |
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「あー! これじゃない? これおいしい、飲みやすい!」(ホントですか…) |
ドンペリを選ぶんですよ! おいしく感じるモノとは限らないんですよ!! さぁ、彼女はどれをドンペリだと思うのか。
…ということで、お待たせいたしました。6人が飲み比べにチャレンジしたのですが、ドンペリを当てられたのは…「たった1人」。
筆者も飲み比べしてみたのですが、おいしいと感じたのはドンペリじゃありませんでした…。ドンペリの味は毎年穫れるワインのできや、樽で熟成される年月によって変わってくるとのこと。
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ラベルにもドンペリの解説 |
ひとしきり飲み比べた後に、ドンペリについて調べて情報をインプットしてから、飲んでみました。確かにいわれてみれば、飲んだ後に鼻から樽の香りが抜けたような香りが。そして口の中で泡が踊るように感じます! どれがドンペリか認識したうえで飲んだドンペリは非常においしく感じました。なんとミーハーというか、ラベル負けしているというか、分かりやすい五感をしているのでしょうか。
ちなみにシャンパンについて少々うんちくを。シャンパンは先程も書いたように、17世紀の末にドン・ピエール・ペリニヨンという僧侶が初めて作った瓶内で二次発酵させることでできた発泡性のワインだそうです。
しかも現在シャンパンと名乗れるのは下の条件を満たしているものだけ。
・シャンパーニュ地方で作られている
・定められたぶどうの品種を栽培したものである
・伝統的な製造法によって作られている
・シャンパンに関する法律で規定された条件を満たしている
上記条件をすべて満たしたもののみが、シャンパンと名乗ることを許されるんだそうです。それ以外はスパークリングワインと呼ばれています。なかなか、興味深い歴史に触れることができました。
パーティや記念日など、特別な時には1本だけドンペリを買って乾杯。なんていうのもいいかもしれませんね。みなさんも、「利きドンペリ」で自分の舌を試してみては?