プレイショットで子どもに撮らせた結果、特におもしろかったのが動画でした。小学3年生ともなると、遊園地でもほとんどのアトラクションが保護者同伴なしで乗車できるので、撮影が許可されている乗り物に1人で乗っていろいろ撮影してきてもらいました。
プレイショットを持って立ち乗りゴンドラに! いざ出陣! 地上60メートルの世界へ、行ってらっしゃ〜い
映像とともに音声を収めることもできる動画には、子どもが見た世界とともに、“独り言”がバッチリ収められており、子どもがドキドキワクワクする心情やテンションの高さまでもが記録されていました。まるで、テレビの人気番組「はじめてのおつかい」シリーズのように、子どもだけの世界を覗き見した感じで、とっても興味深くなかなか楽しいものになっていました! アクションカメラ的要素をより楽しむなら、写真よりも断然動画がおもしろいです!
正直、ナレーションは頼まなかったので、子どもなりに工夫した楽しい実況付きの動画が収められていたのにはビックリし、感心してしまいました。普段からおしゃべりなお子さんや、仲良しのお友達同士などはまた特におもしろいかもしれませんね(笑)。
太陽が沈みかけた“夕刻バージョン”も、ちゃんとキレイに撮ってきましたよ。やるな〜(笑)。
プレイショットには、「防水ケース」「自転車取り付け用マウント」「粘着式マウント」の3種類のアクションカメラらしい付属品が同梱されています。防水ケースは2メートルまでの水深に30分間対応できるので、水中での撮影も可能。季節柄海やプールで試すことができず残念ですが、試しに遊園地の噴水系のアトラクションや水遊び用の池で使用してみました。
防水ケースを装着してプレイショットを水からガード。カバーとしてふだん使いするのももちろんOK
以下の動画は、防水ケースを装着して水しぶきの中を猛ダッシュしてもらった映像。激しい水しぶきを浴びたり、水中に沈めたりしてもケース内に水が浸水することなくその様子がバッチリ収められており、夏の行楽には大活躍してくれそう。
自転車用マウントは、プレイショットをハンドルに固定させるためのもの。粘着式マウントは、粘着テープで平らな面にプレイショットを固定して、ハンズフリーでの動画の撮影を可能にするもので、よりアクションカメラらしい使い方が可能になりますが、騒音や揺れを記録してしまったり、安全上も注意が必要だったりするので、気軽に使用するという意味では少し難易度が高くなります。
自転車用のマウントを装着してハンドルに取り付けることができます。小型の子ども用自転車では自転車の振動や騒音を拾いやすいので、撮影にはちょっと工夫が必要かも
粘着テープで取り付けるタイプのマウント。ヘルメット上に取り付けてみたものの、意外に目立つので「ちょっと勇気が必要」(小3男児談)
プレイショットには、撮影用のモードの他に「アルバム」と「ゲーム」モードがあります。アルバムモードは子どもにもわかりやすいメニュー表示で、撮影した写真や動画をその場でチェックしたり、不要なファイルを削除したりすることが可能ですが、いずれもの操作も非常に簡単です。
「アルバム」画面。プレイショットにはスピーカーも内蔵しており、音声とともにムービーの再生も可能
ゲームモードは3種類のゲームを内蔵。障害物を除けながらコインなどを集める系のいずれもシンプルなゲームですが、時間潰しに始めると大人でも意外に夢中になってしまうものばかりです。
ウェイクボードで障害物を避けながらコインを集めるゲーム「スーパーボーダー」。他に2種類のゲームが遊べます
大人にも子どもにも言えることだが、アクションカメラの価値というのは、撮りたい対象やテーマ次第。したがって、プレイショットでどんな楽しみ方や遊び方ができるかというのは子どもの好奇心にかかっていると思います。ただし、子どもというのは大人以上に好奇心旺盛。きっかけさえ与えてあげれば、すぐに大人が想像つかないような独自の楽しみ方を見つけてくるものだなと、プレイショットを持たせてみて改めて感じました。まさに子どもというのは“遊びの天才”。子ども向けのアクションカメラは、ただ“機械”を与えるというのではなく、“機会”を与えるものだと思います。
とはいえ、大人に比べて注意力散漫で失敗をしてしまいがちな子どもに大人向けの高価な機材を与えるのはやはりリスクも大きいです。しかし、その部分をハード的にフォローしてくれるのもプレイショットの魅力。少々手荒に扱っても壊れないため子ども本位に扱わせることができ、子どもにとっても伸び伸びとストレスなく遊べる点が最大のメリットかもしれません。
欲を言えば、アクションカメラっぽいハンズフリー撮影がもっと簡単に楽しめるような装備品がもう少し欲しいところ。例えばベルトやバンドで身体に取り付けられるような付属品があればより活用シーンが広がり、さらに親の想像を超えたユニークな記録を残してくれそうです(笑)。
雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。