冬場は、大根やしょうが、りんごなど、何かとすりおろす機会が多いですよね。ただ、誰でも一度は、おろし金で指までおろしてしまった経験があるのではないでしょうか。私も例に漏れず指を怪我したことがあり、いつもこわごわ使っています……。
特に小さな食材をおろす際は怖いですよね
そんなおろし金の常識を覆すアイテムを見つけました。
株式会社トミタの「トミタ式おろし金2」。サイズは50(幅)×163(高さ)×10(奥行)mm
「トミタ式おろし金2」は、新潟県燕三条で金属プレス加工を専門とする株式会社トミタの製品。オールステンレス製で、カラーはシルバーとブラックの2種類(写真はシルバー)があります。いちばんの特徴は何と言っても、“刃がない”こと。
刃はなく、代わりに穴の開いた突起が配されています
一般的なおろし金のような鋭い刃が付いておらず、試しに手で触ってみてもまったく痛くありません!
真っ先に気になるのが、刃がなくてどうやっておろすの? というところ。交差するように配置された穴の開いた突起が、刃の役割を果たしてくれるとのことですが……本当にちゃんとすりおろせるのかどうか、試してみましょう。
「トミタ式おろし金2」のサイズとしては、一度にたくさんすりおろすというよりは、卓上で少量の食材をおろすのに最適だと思います。なので今回は、私がよく食卓でちょっとすりおろしたいなと思う食材をいくつか試してみました。
まず、刃がないのにちゃんとすりおろせたことにびっくり!
特にりんごなどのフルーツや長芋はスムーズで、仕上がりが滑らかでいっそうおいしく感じました。
また、にんにくのような小さな食材は、刃があるおろし金では指を怪我しそうで怖かったのですが、安心して最後までおろせました。
焼肉のタレに、フレッシュなにんにくをさっとすりおろして入れられます
コンパクトで持ちやすく、カーブしている形状のおかげで、食材をおろしながらそのままお皿やコップなどに投入しやすいのも助かりました。
しょうがとりんごをおろし金から直接コップにインして、ジンジャーアップルドリンクに。はちみつ(マヌカハニー)と一緒にお湯に溶かすか、紅茶に入れるとおいしいです♪
ほとんどの食材は問題なくおろせましたが、ひとつだけ、大根は思っていたよりも力が必要でした。あまりたくさんは一気にすりおろせないと思います。
また、仕上がりは滑らかで水分多めの大根おろしになります。ここは食感で好みが分かれそうな気がしました。ザクザクした食感を楽しみたいときや、大量に大根おろしを作りたいときは、通常の刃のあるおろし金を使ったほうがいいと思います。
一般的な大根おろしとは異なる滑らかな仕上がり
いろいろな食材をすりおろしてみて感じた点ですが、刃があるおろし金と、刃がない「トミタ式おろし金2」の決定的な違いは、やはりおろした食材の食感です。
刃があるおろし金だと、ある程度繊維質を感じるザクザク感のある食感に仕上がりますよね。いっぽう「トミタ式」では、大根に限らず、よくも悪くもとても滑らかな食感に仕上がります。また、風味もキープしながらおろせるのか、刃のあるおろし金でおろしたときよりもフレッシュ感を楽しめました。
そのため、お料理の内容や食材によって、普通のおろし金と使い分けるのがいいと思います。
さて、安心してすりおろせることに加えて、少しでも家事の手間を省きたい主婦としては、お手入れが簡単にできることにも感激しました。刃があるおろし金の場合、食材の繊維が刃に入り込んで、なかなか取れないですよね。しかし「トミタ式おろし金2」なら食材が詰まることなく、水で流すだけでさっと落ちてストレスなし!
さらに、手で触っても痛くないということは、スポンジも引っ掛からないということ。しっかりこすり洗いできるので衛生的に使えます。食洗機でも洗えますよ♪
お手入れがラクなので、おろし金を使うハードルが下がり、手軽に使えるようになりました。
フック穴付きで引っ掛け収納もできます
コンパクトサイズなので、引き出し収納でもかさばらず保管しやすいです
刃がないおろし金「トミタ式おろし金2」を実際に使ってみて、とても画期的だと感じました。とにかく安全性とお手入れのしやすさが感動ものです。長く愛用したいと思えるデザイン性も気に入りました。
卓上で違和感なく使えるのがうれしい
お値段は公式通販サイトで5,135円(税込)と、正直それなりにしますが、日本製(新潟県燕三条製)かつステンレス素材で耐久性抜群なので、長く使えると思います。
卓上サイズであることと、食材によっては相性の良し悪しもあることから、おろし金をこれ1つにしぼるのは難しいと感じましたが、卓上用として持っているととても便利。お手入れがしやすいので、おろし金をひんぱんに使えるようになりましたよ!