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年末年始の売れ筋製品「オーブンレンジ」。その最新トレンドを解説

気がつけば、12月ももう半ば。家電市場では冬のボーナス商戦がスタートしており、年末年始にかけて、新たな家電製品の購入を考えている方も少なくないだろう。毎年、この時期になると必ず売れてくる家電製品はいくつかあるが、今回はその中でも、ここ数年進化のめざましい「オーブンレンジ」について、その最新トレンドを「価格.comトレンドサーチ」のデータを基に解説してみたい。

年末年始にかけて盛り上がる「オーブンレンジ」市場。パナソニック、東芝、シャープの3社が三つ巴の人気

図1:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーのアクセス数推移(過去2年間)

図1:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーのアクセス数推移(過去2年間)

図1は、過去2年間における「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーのアクセス数(閲覧者数)推移を示したものだ。これを見るとわかるように、本カテゴリーは、毎年、年末年始にかけて人気がピークを迎える。寒い冬の時期は暖かいものが恋しくなるが、それに合わせるように、食品を暖める電子レンジやオーブンレンジも買い換え時を迎えるのである。

図2:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス数推移(過去2年間)

図2:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス数推移(過去2年間)

そんな「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーであるが、価格.com上でのメーカー別の人気を示したのが図2だ。主要メーカーの中でも、パナソニック、東芝、シャープの3メーカーが三つ巴のような形で首位を争っており、その下に日立、さらに、新興ブランドともいえるアイリスオーヤマが続くという展開だ。ここ数年、家電業界はさまざまな淘汰や変動が続いているが、少なくとも本カテゴリーにおいては、伝統的な国内家電メーカーがまだまだ元気な状態を保ち続けていると言ってよさそうだ。

図3:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品のアクセス数推移(過去6か月)

そんな伝統的な国内メーカーが強い「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーであるが、2017年の12月時点で人気の製品は図3の通りとなっている。直近では、東芝の「石窯ドーム ER-PD7」と「東芝 石窯ドーム ER-RD7」が大きく人気を伸ばしているが、この2モデルはそれぞれ2016年発売、2017年発売の、新旧モデル。2万円台で購入できるお手頃な価格ながら、スチーム調理にも対応する機能性の高さが魅力だ。これに続く第3位につけているのは、同じく東芝の上位モデル「石窯ドーム ER-RD3000」。300℃の高温出力が可能なオーブン機能を持ち、2段調理も行える高機能製品ながら、こちらも5万円台というお手頃さで人気を得ている。

東芝「石窯ドーム ER-PD7」

東芝「石窯ドーム ER-PD7」

これら東芝勢に対して、4位にはシャープの「RE-SS10B」が、5位にはパナソニックの「3つ星 ビストロ NE-BS1400」がつけるという展開は、若干の順位変化はあるもののここしばらくは変わっていない。シャープ「RE-SS10B」については、2014年発売の型落ちモデルで、2万円台半ばのお買い得感の強さでロングセラーとなっている製品であるが、注目なのは5位につけているパナソニック「3つ星 ビストロ NE-BS1400」の存在だ。本製品は、上にあげた製品とは一線を画したハイエンドモデルとなっており、販売価格も10万円をゆうに超える高価格帯モデルだ(図4)。でありながらも、売れ筋ランキングの上位には常に顔を出している常連であり、ユーザーからの評価も非常に高い。実際、「3つ星 ビストロ」シリーズのハイエンドモデルは、価格.comが毎年行っている「価格.comプロダクトアワード」でも、2016年、2017年と、2年連続で、調理家電部門の大賞に輝いており、すでにおなじみとなった感のある人気製品なのだ。

図4:「電子レンジ・オーブンレンジ」カテゴリーにおける売れ筋ランキングベスト5製品の最安価格推移(過去6か月)

2年連続・プロダクトアワード大賞受賞! 高くても満足の「3つ星 ビストロ」シリーズの魅力とは?

パナソニック「3つ星 ビストロ NE-BS1400」

パナソニック「3つ星 ビストロ NE-BS1400」

図5:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルの売れ筋ランキング推移(過去6か月)

図5:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルの売れ筋ランキング推移(過去6か月)

では、なぜ、パナソニックの「3つ星 ビストロ」シリーズはここまで人気があるのだろうか。図5は、「3つ星 ビストロ」シリーズの主要3モデルの売れ筋ランキング推移を示したものだが、なかでも「NE-BS1400」と「NE-BS804」の2モデルに人気が集中していることがわかる。東芝やシャープの場合、製品ラインアップの中堅に当たるモデルのほうが人気なのだが、パナソニックの「3つ星 ビストロ」シリーズの場合は、中〜上位モデルに人気が集中しているというのが面白いところだ。

図6:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルの最安価格推移(過去6か月)

図6:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルの最安価格推移(過去6か月)

図6は、「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルの最安価格推移を示したものだが、もっとも人気のハイエンドモデル「NE-BS1400」の最安価格は、売り出し時には15万円前後であったものが、この半年で5万円近く下がり、今では10万円前後の価格になっている。3割ほど下げた格好だが、オーブンレンジ製品の中ではかなり高い部類で、匹敵するのは、シャープの「ヘルシオ AX-XW400」くらいなもの。いっぽう、そのふたつ下のモデルである「NE-BS804」については、7万円前後から5.5万円程度まで価格が下がっているが、同価格帯の東芝「石窯ドーム ER-RD3000」に比べると5,000円ほど高い。いずれにしても、パナソニック「3つ星 ビストロ」シリーズは、相場から見ても全体的に高めの価格をつけており、「高価なシリーズ」というイメージは強い。

図7:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルのユーザー満足度推移(過去6か月)

図7:「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルのユーザー満足度推移(過去6か月)

しかしながら、購入したユーザーからの評価が高いのも「3つ星 ビストロ」シリーズの特徴だ。図7は、「3つ星 ビストロ」シリーズ 3モデルのユーザー満足度の推移を示したものだが、上位モデルの「NE-BS1400」と、そのひとつ下の「NE-BS904」のいずれもが、5点満点の評価を得ている(「NE-BS904」のレビュワーは現状1名のみ)。特に、高価格帯の「NE-BS1400」がここまで高い満足度を得ているのは、ちょっとした驚きだ。昨年モデルである「NE-BS1300」も現時点で4.84という高評価を得ており、この2モデルが2年連続で「価格.comプロダクトアワード」で大賞に選出されたわけだが、これはかなりの快挙と言っていいだろう。

図8:「3つ星 ビストロ NE-BS1400」のユーザーレビュー(2017年12月13日時点)

図8:「3つ星 ビストロ NE-BS1400」のユーザーレビュー(2017年12月13日時点)

図8のように、かなりの高評価を得ている「3つ星 ビストロ NE-BS1400」であるが、前モデルの「NE-BS1300」とともに、その製品レビューをつぶさに読んでいくと、特に、オーブンやグリルを使った焼き調理の出来のよさを評価する声が多い。

冷凍餃子、ピザは本当に美味しく焼けます。茹で玉子も簡単。ハンバーグは、火の通を気にせずお任せできます。通常レシピで作ったとんかつも、出来立ては感動レベル。(NE-BS1300)

まず、お魚がこんなに美味しくやける事に、主人共々感動!皮はパリッ、中はふっくらです。脱臭ボタンを押せば匂いも取ってくれます。(NE-BS1300)

数年前に買った初めてのビストロ。今回で二度目です。しかし違います。格段にその進歩。温度センサーの高度化でしょうか、同じ秋刀魚の塩焼きでも、焼き具合の絶妙さに歓喜。カキフライもぐぐっと美味しい。トーストも美味しい。ビストロ君ありがとう、満足です。(NE-BS1400)

また、操作系も洗練されており、液晶タッチパネルを使った豊富な調理メニューが便利との声も多い。

簡単操作のタッチパネルが楽しくてとても便利です。茹で機能で野菜を料理しましたが、野菜本来の風味が引き出され美味しいです。塩サバも両面焼きで裏返す必要がなく皮がパリッとジューシーに焼けました。これまでの料理の味を上回っています。なにより嬉しいのは料理にかける時間の短縮です。鍋等を使う頻度が減るので洗い物に手がかからず楽です。(NE-BS1300)

機能では、タッチ式メニューによる選択肢の提示が良いですね。タッチ式メニューによる選択肢は、たとえばゆで卵作ろうとしてメニュー操作していて、同じページに温泉卵があるので急遽温泉卵を作る とかです。(NE-BS1400)

前の機種に比較してセンサーが良くなったのか、加熱のムラは今のところないです。
今日はカレイの煮物を作ってみましたが、吹きこぼれ・時間を気にせずにできるのが良いです。やはり、最上級品にして正解でした。(NE-BS1400)

本機は、ハイエンドモデルだけあって、新搭載の高精細・64眼スピードセンサーによって、食材の重量や表面温度をしっかり計測することで、焼きムラ、暖めムラをなくし、完成度の高い調理を実現している。また、大画面カラー液晶タッチパネルを使った操作もしやすく、機能は豊富ながらも、迷うことなく簡単に使えるという点も好評のようだ。時短メニューやレシピも多数搭載しており、「値段も張りますが、10年使うことを考えればこの選択もありかなぁ。使いやすさを考えればおすすめです」といったように、毎日長く使うものだから、少しくらいの値段の高さは気にならない、というユーザーが多い。

このように、最近のオーブンレンジ市場では、高機能・高性能かつ使い勝手のいい製品が好まれる傾向がある。ここ数年で、レンジ、オーブン、スチーム、グリルといった機能を組み合わせた自動調理機能が、各社の製品で多く搭載されるようになり、ユーザーは、ほぼ機械任せで美味しい料理を調理できるようになってきた。その分、主婦にとっては、家事の負担が減り、料理のバリエーションも増える。食事の準備は毎日のことだけに、多少の出費をともなっても、高機能・高性能の製品を購入したほうがメリットも感じやすく、満足度も高くなるということなのだ。

この年末年始にオーブンレンジを買い換えようと考えている方も多いと思うが、ぜひこうしたトレンドを踏まえたうえで、納得のいく買い物をしてほしいと思う。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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