レビュー

「スタバ」がワンタッチで飲める! 1台3役の新コーヒーメーカー「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」

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1台で3つの異なるコーヒーの抽出方法は日本初! そんなスゴ技を持ったコーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ カフェ」がデビューしました。

2025年9月2日に発売されたネスレ日本「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ カフェ」(希望小売価格は税込22,000円)。カラーは「クラシックホワイト」(写真)と「ミッドナイトブラック」がラインアップされています

2025年9月2日に発売されたネスレ日本「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ カフェ」(希望小売価格は税込22,000円)。カラーは「クラシックホワイト」(写真)と「ミッドナイトブラック」がラインアップされています

同モデルを手掛けるのは、おなじみのネスレ日本。コーヒーメーカーの新モデルとして「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」と、その専用の紙製コーヒーポッドが7銘柄デビューしました。また、コーヒーメーカーと連携する専用アプリ「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ アプリ」もローンチしました。

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ アプリ」では、コーヒーの抽出量や温度などがカスタマイズできます

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ アプリ」では、コーヒーの抽出量や温度などがカスタマイズできます

本稿では、主にコーヒーマシンと専用紙製コーヒーポッドにフォーカスし、独自の機能面や味わいなどをレビューします。

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ワンボタンの淹れ分けを実現する秘密はセンサーにあり!

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」が誇る大きな新奇性は、独自の「スマート抽出」機能にあります。1台で、ドリップスタイル、アメリカーノスタイル、高圧エスプレッソと3種類の異なる抽出を日本で初めて実現しました(同社調べ。日本で販売している家庭用コーヒーメーカーにおいて。2025年6月末時点)。

コーヒーマシンと同時にデビューしたコーヒーポッド全7銘柄は、1箱12個入り。3種類の抽出に対応しており、味わいの強さや量などがポッドごとに設定されています

コーヒーマシンと同時にデビューしたコーヒーポッド全7銘柄は、1箱12個入り。3種類の抽出に対応しており、味わいの強さや量などがポッドごとに設定されています

では、どのように「スマート抽出」を可能にするのでしょうか。その秘密は、コーヒーポッド上面のフィルムにあります。

フィルムに薄く描かれている、グレーの模様がポイント。よく見ると、ポッドごとに柄が異なります

フィルムに薄く描かれている、グレーの模様がポイント。よく見ると、ポッドごとに柄が異なります

この模様をコーヒーマシン内のセンサーが読み取ることで、各抽出方法を判別しているというわけですね。これは、ネスレネスプレッソ社の「ヴァーチュオシステム」における、カプセルのバーコード読み取り機能に近い仕様だと言えます。

ネスプレッソのコーヒーマシン「ヴァーチュオ」シリーズ用カプセル。端に描かれたバーコードを本体が読み取ることで、細かな淹れ分けを実現します

ネスプレッソのコーヒーマシン「ヴァーチュオ」シリーズ用カプセル。端に描かれたバーコードを本体が読み取ることで、細かな淹れ分けを実現します

今回の「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」は専用コーヒーポッドもまた新奇性が高く、特筆すべき点は先述したフィルム上の模様以外にもあります。それがこちらも日本初となる「ホームコンポスト」対応であること。

「ホームコンポスト」とは、生ゴミを自宅の庭や畑などで土に還し、家庭菜園の堆肥などに活用すること(または、その容器)。小・中学校時代、焼却炉近くの大きな緑色のコンポストに、当番で生ゴミを廃棄した経験がある人もいるでしょう(筆者はそのドンピシャ世代)。

専用コーヒーポッドは、紙と生分解できるセルロースフィルムを採用したことで、環境への配慮を実現

専用コーヒーポッドは、紙と生分解できるセルロースフィルムを採用したことで、環境への配慮を実現

シンプル設計のボディに賢い機能を凝縮!

ここからは、実際に使いながら深掘りしていきます。

コーヒーマシン本体のサイズは約154(幅)×342(奥行)×301(高さ)mmで、重量は約3.5kg。A4コピー用紙と比較すると、奥行と高さは少々オーバーするものの、スリムなフォルムでコンパクトな印象です。

210×297mmのA4コピー用紙と比較。なお、給水タンク容量は1Lで、消費電力は1,460Wです

210×297mmのA4コピー用紙と比較。なお、給水タンク容量は1Lで、消費電力は1,460Wです

コーヒーの抽出はワンボタンで操作できるため、シンプルで簡単。まずは、タンクに水を入れ、コーヒーを淹れるカップやグラスのサイズに、トレイの高さを合わせます。

トレイは2段階で調整でき、もちろん着脱も可能。写真のように分解し、丸洗いもできます

トレイは2段階で調整でき、もちろん着脱も可能。写真のように分解し、丸洗いもできます

次は本体奥側の側面にある、丸い電源ボタンを押してオン。前面の抽出ボタン(丸いロゴ)が緑色に点滅してから約5秒経つと点灯。これでスタンバイ完了です。

そして、天面のスライダーを操作し、コーヒーポッドを入れるシャッターを開口。ポッドのラベルを正面に向けて入れ、再びスライダー操作でシャッターを閉じます。あとは、抽出ボタンを押せばコーヒーが注がれます。

写真手前のスリットがコーヒーポッドを入れるシャッター。その上の、人差し指で触っている部分がスライダーです

写真手前のスリットがコーヒーポッドを入れるシャッター。その上の、人差し指で触っている部分がスライダーです

確かにハンドドリップ風のニュアンスが楽しめる!

1杯目は、ドリップスタイルで抽出する「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ドリップスタイル アロマブレンド」でテイスティングしました。

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ドリップスタイル アロマブレンド 12個入り」(税込954円)

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ドリップスタイル アロマブレンド 12個入り」(税込954円)

ドリップスタイルは、圧力を最低限まで抑え、ていねいに時間をかけることで、プロのバリスタがハンドドリップで淹れたような一杯を楽しめる抽出法。ちなみに対応しているコーヒーポッドは、現時点ではこの「ドリップスタイル アロマブレンド」のみです。

ていねいに時間をかけることが特徴ではあるものの、待たされるような感覚はありません。一般的なコーヒーマシンで淹れるときと同様の所作で、抽出音も想定内の大きさです

ていねいに時間をかけることが特徴ではあるものの、待たされるような感覚はありません。一般的なコーヒーマシンで淹れるときと同様の所作で、抽出音も想定内の大きさです

「ドリップスタイル アロマブレンド」の印象は、やさしいコクと爽やかな酸味がマッチした味わい。ローストのレベルは中浅煎りで、十分な香ばしさと、キレのあるすっきりしたテイストです。

柑橘を思わせる、ライトな酸味が絶妙。豆の魅力をじっくりと引き出したような、スムースな口当たりやふくよかな香りは、確かにハンドドリップ風のニュアンスです

柑橘を思わせる、ライトな酸味が絶妙。豆の魅力をじっくりと引き出したような、スムースな口当たりやふくよかな香りは、確かにハンドドリップ風のニュアンスです

全7銘柄あるコーヒーポッドの全体像も紹介しておきましょう。

ドリップスタイルは1種類、アメリカーノは4種類、エスプレッソは2種類がラインアップ。ドリップスタイルとアメリカーノは200mL、エスプレッソは「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ルンゴ」が120mL、「同 スターバックス エスプレッソ ロースト」は25mLの量です。

専用ドリップポッドのラインアップ一覧

専用ドリップポッドのラインアップ一覧

税込価格は、「スターバックス」の名を冠した4銘柄が各1,272円。それ以外の3銘柄が各954円です。

2杯目は、「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ アメリカーノ ライトブレンド 12個入り」(税込954円)をテイスティング。パッケージの表記は「Mild」ですが、日本での呼称は「ライトブレンド」となります

2杯目は、「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ アメリカーノ ライトブレンド 12個入り」(税込954円)をテイスティング。パッケージの表記は「Mild」ですが、日本での呼称は「ライトブレンド」となります

アメリカーノの抽出法は、エスプレッソに熱湯を注いで完成させるというもの。そのため本機でも、まずエスプレッソが注がれた後に数秒ストップし、そこから熱湯を注ぐレシピとなります。

写真はアメリカーノ抽出の後半。エスプレッソに、お湯を注いで200mLに仕上げていきます

写真はアメリカーノ抽出の後半。エスプレッソに、お湯を注いで200mLに仕上げていきます

「アメリカーノ ライトブレンド」の味は、ベリー系の果実味をほんのり感じる、ボディはライトなまろやかコーヒー。先ほどの「ドリップスタイル アロマブレンド」よりも輪郭がはっきりしていて、しっかりした味ながら、全体的にはすっきり軽めのテイストです。

こちらのクレマ(コーヒー表面の泡)も豊か

こちらのクレマ(コーヒー表面の泡)も豊か

「スターバックス」モデルはどんな味?

なお、アメリカーノの中でも唯一、注がれる熱湯が少量のコーヒーポッドがあります。それが、「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ スターバックス アイス アメリカーノ」。氷を入れたグラスに注ぐアイスコーヒーなので、足すお湯も少ないわけです。

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ スターバックス アイス アメリカーノ 12個入り」(税込1,272円)

「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ スターバックス アイス アメリカーノ 12個入り」(税込1,272円)

本商品を飲む際に用意する氷の量は110g。つまり、エスプレッソとお湯は合計90mLが注がれるということです。

米国シアトル発祥の、世界的な最大手コーヒーチェーン「スターバックス」のコーヒーポッド。アイスコーヒー用なので、しっかり濃いめの味わいで、香りも芳醇です

米国シアトル発祥の、世界的な最大手コーヒーチェーン「スターバックス」のコーヒーポッド。アイスコーヒー用なので、しっかり濃いめの味わいで、香りも芳醇です

味わいは、氷をたっぷり入れても負けない、力強いコクとアロマティックな香ばしさが特徴。「たまにはカフェラテも飲みたい」という人は、氷を減らして冷たいミルクと合わせるのもアリです。

深煎り豆の豊かなボディ感や芯のある風味を引き立てた、ストロングなテイスト。余韻はキリッとしつこくなくて、さすがの「スターバックス」ブランドといったところです

深煎り豆の豊かなボディ感や芯のある風味を引き立てた、ストロングなテイスト。余韻はキリッとしつこくなくて、さすがの「スターバックス」ブランドといったところです

本機のエスプレッソは、最大15気圧のパワーで濃厚な味わいを叶える抽出。カフェラテのベースにもなる、凝縮感あふれる濃厚な味わいが特徴です。コーヒーポッドは「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ルンゴ」と「同 スターバックス エスプレッソ ロースト」が揃っています。

本稿では「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ スターバックス エスプレッソ ロースト 12個入り」(税込1,272円)をテイスティング

本稿では「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ スターバックス エスプレッソ ロースト 12個入り」(税込1,272円)をテイスティング

先述したとおり、エスプレッソの抽出量はほかと比べて少なめ。ちなみに、圧力で抽出するエスプレッソはそもそもが少量ですが、一般的なシングルサイズは30mLや1オンス(約28.35mL)なので、本コーヒーポッドの抽出量25mLは、平均より少なめと言えます。

通常のグラスを使うと少なく見えますが、エスプレッソはこれがデフォルト

通常のグラスを使うと少なく見えますが、エスプレッソはこれがデフォルト

なお、いっぽうで「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ ルンゴ」は120mLと多めですが、「ルンゴ」とはイタリア語で「ロング」のことを指し、通常の約2倍量で抽出するエスプレッソのことを言います。

なので、120mLのルンゴはかなり多めと言えるんですが、「ドルチェ グスト」や「ネスプレッソ」の既存商品にあるルンゴは110mLや120mL。これは筆者の推察ですが、コーヒーマシンとの親和性や飲みやすさを考慮した結果、同社のルンゴは多めに設定されているのだと思います。

香りからして、たくましいアロマ。これぞエスプレッソ!

香りからして、たくましいアロマ。これぞエスプレッソ!

味は、ギュッと引き締まったマッチョなボディと、豊かなビター感の中に光る密やかな甘みが魅力的。余韻も長めで、キャラメルを思わせる甘香ばしさも絶品です。

お好みで、ミルクと合わせてカフェラテにするのも◎

お好みで、ミルクと合わせてカフェラテにするのも◎

「スターバックス エスプレッソ ロースト」と「ルンゴ」で飲み比べも試しましたが、クイッと飲むなら前者。チビチビダラダラ飲みで楽しむなら後者です。また、ミルクで割る際は、カフェラテが好きな人は前者。カフェオレ(ドリップコーヒーをミルクで割るフレンチスタイル)が好きな人は後者がおすすめです。

なお、今回の「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」に合わせ、「ネスカフェ ドルチェ グスト ミルクフォーマー」も同時に発売されました。こちらは、ボタンひとつで4種類のミルクレシピを簡単に作れるマシンです。ミルクレシピが好きな人は、こちらもご検討を。

「ネスカフェ ドルチェ グスト ミルクフォーマー」(税込9,900円)。ホットフォームミルク、エアリーフォームミルク、ホットミルク、コールドフォームミルクの4種類が作れます

「ネスカフェ ドルチェ グスト ミルクフォーマー」(税込9,900円)。ホットフォームミルク、エアリーフォームミルク、ホットミルク、コールドフォームミルクの4種類が作れます

【まとめ】多用途で使えてエコな新時代のコーヒーマシン!

今回、7銘柄中4種類のコーヒーポッドを「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ カフェ」で試してみましたが、改めて、既存モデルからの劇的な進化を感じました。より本格的な味わいを1台で多彩に楽しめるうえに、サステナブル性も考慮した、新時代のコーヒーマシンだと思います。

本機をおすすめしたい人は、季節や気分に応じて、さまざまなコーヒーを楽しみたい人や、コーヒーの好みが異なるパートナーや家族と一緒に住んでいる人など。そして、「ホームコンポスト」を持っている、あるいは環境に配慮したモノを優先したい人にも当然イチオシです。

抽出後のコーヒーポッドは、真下のコンテナに自動排出される仕様。手入れも簡単です

抽出後のコーヒーポッドは、真下のコンテナに自動排出される仕様。手入れも簡単です

より簡単に本格的なコーヒーを淹れたい人にはもちろん、カプセルやポッド式のコーヒーマシンを愛用している人には、力強い選択肢が登場したと言えるでしょう。数か月後には、温かいコーヒーが恋しい季節も到来します。新規購入や買い替えを検討する際は、ぜひ本稿を参考にしてみてください。

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2025/04/07 07:00
中山秀明
Writer
中山秀明
グルメ、ファッション、カルチャー、ライフスタイルを得意とする編集プロダクションを経て独立し、フードアナリストの資格を取得。内食・外食のトレンドやカルチャーに詳しく、深掘りレビューやインタビューなどを得意とし、さまざまな雑誌やウェブメディアをメインに、編集と撮影を伴う取材執筆を行っている。酒類や調理家電、タバコ関連にも強い。時折、テレビ番組や大手企業サイトに食の有識者として企画協力することも。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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