「ところてん」といえば、涼やかな見た目とつるつるしたのどごしから、夏の甘味として有名ですが、一部の界隈ではダイエットおやつとして1年中親しまれていますね。
つるつるヘルシーな和の甘味「ところてん」
では皆さん、「ところてん」の作り方ってご存じですか?
ところてんは、見た目は寒天やこんにゃくに似ていますが、「天草(てんぐさ)」というところてん独自の材料でできています。また、ところてんの特徴であるあの細長ーい形状は、大きなブロック状に仕上げたところてんを、専用の器具に入れて編み目から押し出すことで作られています。
え? どうしてところてんの作り方について長々と説明しているのかって?
今回は、編集部の中でもズボラキャラが定着しているわたくし調査隊員Kが、無謀にも自宅で和の甘味「ところてん」作りに挑戦するという企画だからですよ…!(心配)ところてんを自宅で作り、小腹が空いたときに食べれば、きっとダイエットにもなるだろうと思うのです。ズボラですが、ところてんを作ることでダイエットまでできたとしたら…かなりスゴイことですよね!?
今まで「土鍋でプリン」や「水信玄餅」など、ちょっと珍しいスイーツにズボラ力で挑戦してきた隊員Kですが、「ところてん」は専門店が存在するような、何かちょっと職人感を漂わせているので正直ちょっと尻込みしています。本当にうまくできるんでしょうか…。
というか、ところてんの材料や道具って、個人でもそろえられるんでしょうか。
そろえられた…!
なんと、自宅にいながらすべてそろえられました。すごいぞインターネット! しかも結構リーズナブルでした。購入する商品やお店にもよると思いますが、天草(50g)が500円くらい、「天突き」と呼ばれるところてんを細長く成型する器具が1,500円くらい。
というわけで、材料もそろってしまったからもう逃げられない。
いざ、やってみましょう、ところてん作り…。ドキドキ。
材料は何とたった3種類。天草以外は、お水とお酢だけです。
天草を軽くお水で洗ったら、お酢を加えたたっぷりのお水で40分コトコト
こし布を使ってしっかりこします。1回ズボラを発揮してキッチンペーパーで代用しようとしたら、見事に失敗しましたのでご報告しておきますね
こんな感じになりました
食感に悪影響があるかもな〜と思ったので、表面の泡を竹串で少しつぶしておきます
この状態になったら、あとは粗熱をとって冷蔵庫で冷やすだけ。ドキドキしますね〜。
できあがりました
プルプル、フニフニ。まごうことなきところてんです
さて。ここまできたら最後の試練が待ち構えていますよ。天突き棒で突き出す作業です。これにより、おなじみの麺のような形状になるんですね。
最後の試練、天突き
失敗したくないので、あらかじめ天突きの内側の寸法を測って…
それよりちょっと小さめにところてんブロックを切り分けます
ちなみに使っているシートは、以前別の記事でご紹介した「レイエ まな板に汚れがつかないシート」ですよ〜。模様がちょうど横1cm×縦5mm幅に並んでいるので、切り分ける際のいい目安になりました。
おお! ジャストサイズです。ひと手間って大事ね
ではでは、いきます…
ふん
ぬっ!
できた〜! 無事にできてよかった〜(涙)ここで失敗していたら、天草を追加購入しなくてはならないところでしたよ…。
動画も撮ってみました
いろいろとレビューを確認して「ところてんを切る刃の部分がしっかり鋭い」「天突き用の棒が細すぎず、力が均等に伝わりやすい」とされている天突きを購入したおかげで、大きな失敗もなくところてんを突くことができました。よかったよかった。
というわけで、できたてのところてんをさっそくいただきます! 隊員Kは生まれも育ちも関東ですが、祖母の影響かところてんの食べ方は関西派。黒蜜ときなこで甘くしていただきま〜す。
自分で作った苦労のおかげか、いつも買って食べる市販のところてんよりおいしい…!
勝利の味です
隊員Kはズボラ・不器用・準備不足という三重苦を背負いながら作ったので終始おっかなびっくりでしたが、それでもおいしいところてんができました。きっと、皆さまならもっと手軽においしくところてんを味わっていただけると思います。
隊員Kのズボラ的注意ポイントとしては、
1.蒸発を防ぐため鍋にフタをするので、吹きこぼれに要注意
2.こし布を使うときにヤケドしないよう注意。手袋をするとちょっとマシかも
3.木の天突きを使う場合、先に内側へ水をつける(乾いた木だとところてんが引っかかって崩れる)
って感じですかね。
この記事を読んで興味を持ったなら、レッツトライでございます!
隊員Kでした〜!