いいモノ調査隊
サバ水揚げ高日本一・茨城発

“サバ専用ブレンド”の日本酒「サバデシュ」ってどんな味!?

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筆者はアルコール飲料なら、ひと通りなんでもいただいておりますが、特に好きなのがビールと日本酒。ビールはだいたい決まった銘柄しか飲まないのですが、日本酒はいわゆる地酒が大好きで、あちこちの日本酒を飲み比べております。そんな中、ユニークな日本酒が発売されたと知って購入してみました。

こちらです。1800ml、720ml、300mlの3タイプ

こちらです。1800ml、720ml、300mlの3タイプ

きっかけは「鯖サミット」

今回ご紹介するのは茨城県水戸市に酒蔵を置く、吉久保酒造株式会社の「サバデシュ (SABA de SHU)」。なんとも変わった銘柄ですが、実はサバをよりおいしく楽しめるようにと造られた日本酒。同社によれば「〆鯖、焼鯖、鯖煮とサバざまな、鯖料理と供にお楽しみ下さい」とのこと。というのも、実は茨城県はサバの水揚げ高日本一を誇るサバの県。

サバデシュの開発に至ったきっかけは、2017年11月に千葉県銚子市で催された「鯖サミット」。そのサミットで、同社を代表する日本酒銘柄「一品」に浸したサバの干物を焼いたものを酒と一緒に出したところ大好評に。茨城県のPRも兼ねて、なんとかサバをおいしく食べられる日本酒を作れないかと考えたのが開発の理由。社長自らが、サバにあたるのではないかと思われるほどの試食と試飲を繰り返した結果生まれたのが、このサバデシュというわけ。

なんともシュールな感じのラベル

なんともシュールな感じのラベル

「鯖専用日本酒」といわれても、味の想像がつかないですね〜

「鯖専用日本酒」といわれても、味の想像がつかないですね〜

お酒は透明の無色。とりあえず飲んでみましょう!

お酒は無色透明。とりあえず飲んでみましょう!

「鯖の脂を洗い流す味わい」とはこれいかに!?

吉久保酒造のサイトによれば「多種の日本酒のブレンドにより、酸度、アミノ酸が高く、サバの旨味をより楽しむ事ができ、また鯖の脂を洗い流す味わいに仕上げました」とあります。サバを使った料理は濃いめの味つけのものが多いので、味の濃さに負けない濃醇で辛口の酒でないと合わないよなあ〜、などと想像しつつ、まずは酒のつまみなしでひと口いただいてみました。甘口、辛口でいえば、想像どおりの辛口です。また、辛口といってもさっぱりした口当たりではなく、どちらかといえば濃醇なタイプの味わいです。この味わいなら味の濃いサバ料理に合いそうです。ブレンドによって酸度とアミノ酸を高く仕上げているそうなので、そのあたりがしっかりと表現されていると思います。

なお、お酒の甘辛や濃醇・淡麗といった味わいの目安になる数値として、酸度、日本酒度、アミノ酸度があります。酸度は、酸味や旨味をもたらす乳酸やコハク酸などの有機酸の量を表した数値で、酸度が高くなるほどより濃醇に、低いほど淡麗に感じます。日本酒度は、水の比重をゼロ(±0)としたときに、酒の比重はいくらなのかを数値化したもので、糖分を中心とするエキス分が多いほど重くなりマイナスに(甘口に)、エキス分が少ないほど軽くなりプラスに(辛口に)なります。日本酒のコクや旨味のもとになるアミノ酸の量を相対的に表すのがアミノ酸度。一般的に数値が高いほど濃く、低いとスッキリとした味わいに感じます。ちなみにサバデシュはブレンド酒のため、このあたりの数値が表記されておらず、実際の数値は確認できませんでした。

酸度と日本酒度の関係をまとめるとこんな感じ

酸度と日本酒度の関係をまとめるとこんな感じ

サバ料理3品と一緒にいただいてみます

それでは、今度はサバ料理と一緒にいただいてみましょう。今回用意したのは、コンビニで購入したサバの塩焼きとサバの味噌(みそ)煮、それにスーパーで購入したしめサバの3種類。個人的には福岡名物のごまサバが大好物なのですが、生で食べられる新鮮なサバが簡単に入手できそうにないのであきらめました。

【1】サバの塩焼き

サバの身と脂の旨味がストレートに味わえるのが焼きサバ。サバデシュがサバの脂を洗い流すという表現がまさにピッタリの印象です。正直にいうと、お酒だけでの味わいは筆者好みではなかったのですが(筆者の好みは今回のお酒とは真逆の、やや甘口で淡麗スッキリ系の日本酒なので……)、サバと一緒だと悪くありません。


【2】サバの味噌煮

サバの脂と濃厚なダシが味わえるサバの味噌煮。濃厚な味わいもしっかりと受け止めてくれる感じがして、サバの味噌煮のほうがサバデシュによりマッチするように思いました。サバの味噌煮の旨味の余韻を残しつつ、そこに芳醇な日本酒がすっとかぶさって複雑な味わいを形成し、さっと洗い流すという感じでしょうか。


【3】しめサバ

甘みと酸味が強めのしめサバ。こちらも悪くありませんが、購入したしめサバは甘みと酸味が強すぎるためかサバデシュの芳醇さとちょっとぶつかり合っているようにも感じます。あくまでも個人的な感想ですが、今回購入したしめサバに関しては、もう少しスッキリした味わいの日本酒のほうが合うように思いました。


筆者の場合、サバの塩焼きやサバの味噌煮は日本酒と一緒というよりは、ごはん(またはビール)と一緒に食べることが多いので、鯖専用日本酒というコンセプトはとてもユニークだと感じました。サバ以外の料理では試していませんが、脂分が多くて味わいが濃いめの料理なら合うかもしれませんね。サバ料理のお供としてはもちろん、さまざまな酒のつまみとサバデシュの相性を楽しむのもよさそうです♪

同酒造の「一品」も逸品♪

最後に吉久保酒造が誇る日本酒の逸品もご紹介しておきましょう。吉久保酒造は国内はもとより世界的にさまざまなコンテストで上位入賞している酒造会社なのです。日本酒では「一品」という銘柄で、普通酒から大吟醸酒まで豊富にラインアップされていますが、中でも国内外のコンテストに出品するために造ったという一本が鑑評会出品用大吟醸「嚼梅(しゃくばい)」。麻袋にもろみを入れ、圧力をかけず滴り落ちる雫酒を集めた無加圧の酒で、まさに蔵人が酒造りの技を最大限に生かし醸した逸品です。

パッケージやラベルも豪華ですね。キレのいいすっきりした味わいの中に、華やかな香りと米の旨みが楽しめます。さすがにその味わいは上質です!!

わたる

わたる

主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。

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