突然ですが、「にんじんしりしり」ってご存じですか? 「しりしり」とは、沖縄の方言で繊切りのことで、にんじんの繊切りと卵とツナで炒めた沖縄県の家庭料理を「にんじんしりしり」と言います。そんなにんじんしりしりが簡単に作れそうな、便利なおろし器があると聞き、さっそく購入してみました。
「しりしり」の語源は、すりおろす「すりすり」からきたと言われているそうで、この「しりしり器」を使ってみると、確かにあっという間に繊切りができてしまいました。もちろんにんじんだけでなく、大根やきゅうり、じゃがいもなど、いろいろな野菜をすりおろせます。大根であれば、刺身のつまや大根サラダにできますし、じゃがいもをすりおろしてから炒めれば変わった食感のじゃがいも炒めができます。
ちなみに沖縄在住の友人いわく、しりしり器ですりおろさず、包丁で繊切りにした場合には、「にんじんしりしり」とは言わず、ただの「にんじんの繊切り卵炒め」になるそう。しりしり器があれば、繊切りが苦手なぶきっちょさんでも、炒め物や酢の物、和え物、サラダなどレパートリーも広がり、一気に料理上手な気分になれますよ。
(回遊舎/柏崎招子)