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10年ぶりのリニューアル! 圧力調理や無水調理ができるパナソニックの電気圧力鍋


パナソニックが、近年人気の電気圧力鍋の新モデル「SR-MP300」(市場想定価3万円前後)を発表。2019年7月1日発売予定の本製品をメディア向けセミナーで見てきました!

1.7気圧の圧力調理と栄養素たっぷりの無水調理を1台で!

鍋内の圧力を高めることで沸点が100℃以上になる圧力鍋は、高温で加熱することができるため、普通の鍋よりも短い時間で調理できるのが特徴。加熱が短くて済むということは、食材の栄養素がキープでき、光熱費も抑えられます。しかし、加圧し過ぎ、減圧不足などが原因で爆発したという事故もあり、圧力鍋は怖いと思っている人も多いもの。そんな不安を抱かずに済むのが、電気式の圧力鍋です。食材を入れてスタートボタンを押せば、圧力調整や火加減は圧力鍋におまかせ! ティファール「Cook4me」象印「EL-MB30」など、電気圧力鍋が続々とリリースされており、電気圧力鍋の市場は拡大し続けているのだそう。今回、パナソニックが新モデル「SR-MP300」を発表しましたが、実は、同社は1977年から電気圧力鍋を発売しています。とはいえ、前モデルがリリースされたのは2009年のこと。約10年ぶりに発売されることとなった新モデルは、これまでとは見た目も機能も大きく改良されました。

2009年に発売された前モデル「SR-P37」。サイズは31.5(幅)×27(奥行)×29.6(高さ)cmで、満水容量3.7L(調理容量2.4L)

新モデル「SR-MP300」は黒を基調としたシックな仕上がり。サイズも27.8(幅)×29.2(奥行)×27(高さ)cmと若干コンパクトになりました

外観サイズが小さくなった分、満水容量も3Lに。調理容量は2Lとなりますが、カレーなら1度に4〜5人分は作れるそうです

調理機能の変更については、前モデルでは高圧(2.0気圧)と低圧(1.6気圧)が選べた圧力が、新モデルでは1.7気圧のみとなり、圧力調理に慣れていない人にも使いやすくなりました。その分、従来は玄米コースのみだった自動調理が7種類にアップ。近年人気の高い「無水調理」や、仕上がり時間をセットしておける「予約調理」もできるようになりました。

自動調理は、「カレー」「肉じゃが」「角煮」「ヘルシースープ」「玄米」「黒豆」「甘酒」の7種類。該当の番号をセットすれば、加圧時間などは自動で設定されます

自動調理のみ、予約が可能。仕上がり時間を1〜12時間で設定できます。スタートボタンを押すと、まず加熱され、腐敗しない温度帯でキープされるので安心。調理完了後は、自動で保温に切り替わります

自動調理以外のメニューを作る際は、手動調理を使用します。圧力調理は最大60分、それ以外の調理は最大200分まで設定可能

手動の圧力調理で作った「スペアリブのトマト煮」。野菜なら1〜3分の加圧時間、骨付き肉や魚なら20〜30分の加圧時間で設定するといいそうです

「無水調理」は1.2気圧ほどの圧力をかけ、105℃以上の温度で調理されるプログラムになっているそうです

「無水調理」は1.2気圧ほどの圧力をかけ、105℃以上の温度で調理されるプログラムになっているそうです

牛乳や酒といった液体は入れていますが、水は一切使用せずに無水調理で作った「かぶのとろことろポタージュ」。かぶの甘みも感じる仕上がりだったのは、無水調理だからこそでしょうか

このほか、70℃または80℃の温度で加熱する「低温調理」や、照りを付けたい時に便利な「煮込み」も用意されています。

「低温調理」を使えば、プリンなどのデザートや茶碗蒸しといった料理も作れます

「低温調理」を使えば、プリンなどのデザートや茶碗蒸しといった料理も作れます

「煮込み」は、最後の仕上げに使うコース。たとえばカレーの場合、圧力調理したあとに、カレールーを入れて「煮込み」で溶かすという使い方となります(フタは開けて使用)

調理の種類を選び、必要に応じて加熱時間(圧力調理の場合は加圧時間)を設定してスタートボタンを押すだけと、操作は簡単ですが、フタにあるツマミを「密閉」と「排出」に切り替えるのを忘れないようにしましょう。このツマミの部分におもりが装備されており、「密閉」にするとおもりが蒸気の排出口をふさぎ、「排出」にすると蒸気が排出されるようになります。鍋内の圧力を高める圧力調理の場合は、「密閉」を選択。切り替えを間違えてもアラームなどでお知らせする機能は搭載されていないので、注意しましょう。

「排気」を選んだまま圧力調理をしてしまうと、加圧されず、ただ加熱されるだけとなってしまいます

「排気」を選んだまま圧力調理をしてしまうと、加圧されず、ただ加熱されるだけとなってしまいます

実演! 豚の角煮を作って試食

SR-MP300の実力を確認できるように、その場で豚の角煮作りが行われました。

豚バラ肉のかたまりと生姜、調味調を鍋に入れます

豚バラ肉のかたまりと生姜、調味調を鍋に入れます

食材に対し、煮汁が少ないように感じますがこれくらいでいいのだそう

食材に対し、煮汁が少ないように感じますがこれくらいでいいのだそう

キッチンペーパーを鍋の形に切り抜き、落としぶたの代わりにすると、少ない煮汁でも対流が起こり、しっかりと味が食材に染み込むといいます

食材を入れた鍋を本体にセットし、フタを閉めます

食材を入れた鍋を本体にセットし、フタを閉めます

おもりのツマミを「密閉」に切り替え

おもりのツマミを「密閉」に切り替え

角煮は自動調理メニューに用意されているので、該当の番号「3」を設定し、スタートボタンを押したらあとは待つだけ。ただ、圧力調理で表示される時間は加圧時間。角煮の場合、予熱20分、加圧20分、蒸らし20分の工程となりますが、加圧時間しかカウントされません。おおよその仕上がり時間が表示されないのは、ちょっと残念

ガス火にかける圧力鍋の場合、シュシュシュと蒸気の出る音がけっこう響きますが、SR-MP300はまったく気にならないレベル。調理中は製品説明が行われましたが、気づかない内に調理が完了していました

約1時間後、豚の角煮が完成しました。普通の鍋で角煮を作る場合、約3時間かかるそうなので、大幅な時短となるのは間違いありません。

落としぶたとして入れておいたキッチンペーパーを取り出した様子

落としぶたとして入れておいたキッチンペーパーを取り出した様子

キレイな形をしていたので、もしかするとちょっと硬めかも……と心配していましたが、お箸で簡単に裂けるほどやわらか。口に入れるととろける感じで、とってもおいしかったです

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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