圧力鍋のすごさとおまかせ調理に主婦が感動!!

予約ができるようになった自動圧力IH鍋「煮込み自慢」の最新モデルを3人の主婦が試してみた!

このエントリーをはてなブックマークに追加

近年、シャープ「ヘルシオ ホットクック」ティファール「Cook4me」のように加熱時間や温度を自動でコントロールしてくれる自動調理鍋が人気です。今回は、そんな自動調理鍋の中でも圧力とIHで調理する、象印「煮込み自慢」の最新モデル「EL-MB30」をピックアップし、30代、40代、60代の主婦に日常生活の中でじっくり使ってもらいました。使用前は「圧力鍋は怖い」「使いこなせるか不安」と話していた3人ですが、どのように変化したのでしょうか。

無水調理や予約調理ができるようになった!

レビュアー3人の評価の前に、EL-MB30について説明しておきましょう。EL-MB30は、2014年10月に誕生した「煮込み自慢 EL-MA30」の第2世代モデル。1.2気圧と1.0気圧を調理途中で切り替える「可変圧力」と、1.2気圧を継続する「一定圧力」から選べる圧力調整機能を備えているほか、IH加熱を採用しているのが大きな特徴です。この基本的な部分はそのままに、新モデル「EL-MB30」は、近年人気の無水調理ができるようになりました。さらに、第1世代では付属のレシピブックに掲載されている料理を作るにも、調理モードを選んだあと調理時間を手動で設定しなければなりませんでしたが、EL-MB30はメニュー番号を選択するだけでOKに! そして、ユーザーからも希望する声が多かったという「予約調理」もできるようになりました。見た目は第1世代とほぼ変わりませんが、使いやすさは劇的に進化しています。

炊飯器のようなフォルムは、従来どおり。細かいデザイン変更はありますが、基本構造はほぼ同じです。サイズは29(幅)×25(高さ)×37.5(奥行)cm

鍋に食材や調味料を入れたら、あとは調理方法を設定するだけ!

鍋に食材や調味料を入れたら、あとは調理方法を設定するだけ!

前モデルでは「圧力調理」ボタンを押して一定圧力か可変圧力かを選び、「▲▼」ボタンで時間を設定しなければなりませんでした

新モデルでは「自動」ボタンを押して行いたい調理方法を選び、メニュー番号を選択すれば調理時間も設定されます

いちいちレシピブックを見るのがめんどうな人のために、「メニュー番号ガイド」という台紙が用意されています。EL-MB30の近くに置いておけば、スムーズに作業できるでしょう

なお、1.2気圧に加圧し、1.0気圧に減圧する「可変圧力」は味をしみこませたい煮物に最適。加圧と減圧を繰り返すことで鍋の中で対流が起き、少ない出汁でも食材に味を染み込ませることができます。いっぽう、1.2気圧で調理する「一定圧力」は食感を残したい魚介類や野菜類にうってつけなのだそう。また、「煮込み自慢」の気圧は、最高で1.2気圧に抑えられている点もポイント。一般的な圧力鍋は2気圧で調理するものが多いため、煮崩れが起きたり食感が損なわれることもありますが、1.2気圧で調理する「煮込み自慢」ではそういった失敗は起きにくいといいます。

【60代主婦がレビュー】無水調理と「短時間吸水」を高評価

ここからは、EL-MB30を使った3人の感想を紹介します。まずは、60代の主婦(筆者の母)がチャレンジ! デジタル製品の操作は苦手なため、多機能な調理家電はなかなか使いこなせないのですが、以前、シャープ「ヘルシオ ホットクック」を使って、そのラクさとおいしさに感動したのでEL-MB30に興味があるといいます。というよりも、「ヘルシオ ホットクック」の無水調理が気に入ったので、無水調理した料理が食べたいというのが本音なよう(笑)。無水調理ができるようになったEL-MB30は、母の御眼鏡にかなうのでしょうか。なお、EL-MB30の無水調理は水を使わず、メニューに応じて「可変圧力」「一定圧力」、そして設定した温度で調理してくれる「温度調理」のいずれかで調理しているそうです。

最初に作ったのは肉じゃが。母がレシピブックを見てEL-MB30で調理し、完成した料理を筆者も含め、家族みんなで試食しました。以前、「ヘルシオ ホットクック」も無水調理で肉じゃがを作ったことがあるのですが、味わいが違うのかも気になるところ。

カットした食材と調味料を鍋に入れます。これで準備は完了

カットした食材と調味料を鍋に入れます。これで準備は完了

付属レシピブックにあるメニュー番号をセットし、「スタート」ボタンを押します。最初に鍋の中の食材の温度を一定まで上げる「沸かし」が行われ、その後、圧力調理や無水調理などへ移行。自動で切り替わるので、完成まで放置でOKです

約40分後に調理が終了したのでフタを開けてみたところ、上のほうの食材は出汁があまり染み込んでいない印象。「ヘルシオ ホットクック」のように鍋の中をかき混ぜるユニットがないので、可変圧力だけでは均一に味を染み込ませるのは難しいのかも?

この状況をメーカーに確認しみたところ、このようになるものだとのこと。気になるようなら、いったん食材をかき混ぜて、「温度調理」で数分加熱するといいということでした。

母は、味の染み込み具合は気にならないということだったので、そのままで食してみました。タマネギはやわらかですがしっかり食感が残っており、肉も絶妙な火のとおりです。なかでも感動したのは、じゃがいも。蒸し器で蒸したようにホクホクしています

見た目では出汁の染み込みが少ないと思っていた部分も、食べてみるとまったく気になりません。素材の旨みが引き出されているようで甘みがあり、おいしいという感想しか出てこないほど。また、じゃがいもの食感がたまらない! 「ヘルシオ ホットクック」で作ったものとは別物で、ホクホクです。“食感もおいしい”と感じたのは初めての経験。
圧力をかけると沸点が100℃以上になりますが、そのおかげなのかも!?

続いては、新しく搭載された予約調理に挑戦します。予約調理というと、食材の腐敗が心配ですよね。衛生面を考慮し、予約中も加熱してくれる自動調理鍋であれば安心なのですが、なかには“待ち”の状態の時には加熱を行わない製品もあるのだそう(肉などの生ものを使うメニューは予約調理禁止にされているらしい)。また、予約中に加熱する自動調理鍋でも、高温にするタイミングや時間などによっては、肉などの食材が硬くなってしまったりもするそうです。EL-MB30は、予約スタートの直後にいったん100℃で加熱して肉などの表面を焼いて旨み溶出を抑制。その後、野菜が煮崩れしやすい80℃以上にならないように70℃をキープして加熱したり、65℃以上で硬くなりやすい肉は60℃で加熱し続けるといったように温度や時間をコントロールし、予約調理でもおいしさを追及しています。

他メーカー製の自動調理鍋の予約に比べ、EL-MB30は食材や衛生面を考慮した温度設定が細やかに行われています

そんな予約調理で作るのは、無水調理で作るドライカレー。すぐに調理を始める時は「スタート」ボタンを押しますが、予約調理では「予約」ボタンを押し、料理を完成させたい時間をセットします。

鍋に食材と調味料を入れて、本体にセット

鍋に食材と調味料を入れて、本体にセット

ドライカレーのメニュー番号「47」を選択してから「予約」ボタンを押します。その後、「▲」ボタンで調理完成の時刻を設定し、「スタート」ボタンを押せば予約完了

現在の時間は14時10分。夕食の少し前、17時50分に完成するように設定したので料理が完成するのは3時間以上先なのですが、前述の予約調理のプロセスどおりに運転が始まりました

最初は様子を見ていたものの途中でおしゃべりに夢中になって存在を忘れていたのですが、設定した17時50分ちょうどに調理終了の合図が鳴りました。調理後は自動で保温に切り替わるので、冷める心配もありません

完成したドライカレーはしっかり味が染みつつ、細かくカットした野菜の食感もしっかり残っています。無水調理なので、野菜の旨みがたっぷりで、おいしい! カレーがあまり好きでない父も好みだったようで、翌日もこのカレーを食べていました

そして、母が大好きな黒豆も作ってみました。黒豆は調理する前にひと晩水に浸しておかねばなりませんが、EL-MB30の「短時間吸水」を使えば3時間で吸水が完了します。手動で設定する方法ですが、ひと晩待つより断然効率がイイ!

鍋に黒豆(乾燥)、砂糖、しょうゆ、塩、水を入れます。黒豆を作る際には重曹を使うことが多いのですが、EL-MB30のレシピでは不要。「手動」ボタンを押して「温度調理」を選び、50℃→3時間と設定して調理をスタートします

3時間の調理(短時間吸水)が終わったら、次は黒豆を煮ます。「自動」ボタンを押し、「温度調理」を選択後、黒豆のメニュー番号「27」を設定。「スタート」ボタンを押したら、煮込みが始まります

約2時間強で調理が終わりましたが、黒豆と言うわりには色が薄い! と思ったら、調理後は鍋を本体から取り出し、常温になるまで置いておくとレシピブックに書かれていました

黒豆が常温になるまで置いておいたら、いい感じの見た目になりました。シワもできていません。今回のレシピでは重曹を使いませんでしたが、黒豆で重曹を使うのは早くやわらかくするためなのだそう。EL-MB30は圧力でやわらかくできるので、重曹を使わなくてもいいようです。普段、重曹を使う機会のない母は、わざわざ重曹を買ってこなくていい、このレシピが気に入った様子

ここまでは筆者も母に付き合いましたが、あとは実家にEL-MB30を残し、母ひとりで調理をしてもらいました。料理の写真も母が撮って送ってくれたのですが、ピンボケがひどく、今回紹介できるのは以下の3つのみ(笑)。

無水調理で作った、かぼちゃの煮物。かなり大きめにカットしたのに、約30分の調理で皮までやわらかくなり、かぼちゃの甘みがたっぷり出ていたそうです

無水調理が気に入っているらしく、ほうれん草も無水調理で茹でたそう。ほうれん草を洗った際に付く水を利用して茹でるため、たっぷりのお湯で茹でる通常のお浸しよりもやわらかくなり過ぎず、味わいも深いような気がしたとのこと

一定圧力で調理するたこの煮物にもチャレンジ。父は入れ歯なので硬いものは苦手なのですが、EL-MB30で作ったものは、しっかり味が染みているのにやわらかいので食べられたそうです

正直、母には使いこなせないと思っていたので、作った料理の写真が毎日送られてくることにびっくりしました。EL-MB30で調理している間に別の1品を作ることができ便利なほか、孫のめんどうを見ないといけない時に、火加減を気にすることがないEL-MB30はありがたかったとのこと。また、幼稚園に行きだしてからは「お手伝いしたい」と言い出すことが多いのですが、鍋を運んだり、ボタンを押すことなら危なくないのでお手伝いさせることもできるのでよかったそうです。

5歳の長女は、めいっぱい入れた鍋を運ぶのも余裕。力が強くなっているんだ! と成長に感動してみたり(笑)

5歳の長女は、めいっぱい入れた鍋を運ぶのも余裕。力が強くなっているんだ! と成長に感動してみたり(笑)

お姉ちゃんがお手伝いしていると次女(4歳)も、やりたがります。そんな時はボタンを押させてあげれば大満足!

【30代主婦の感想】高いお肉を買わなくてもやわらかでウマイ!

残る2人のレビュアーには製品のレクチャーもなしに、完全に自力で使ってもらいました。2人とも自動調理鍋は使ったことがなく、使いこなせるかな……と不安げ。特に30代主婦Aさんは「圧力鍋はフタが吹っ飛ぶイメージあるから怖い。EL-MB30は吹っ飛ばない?」と、かなり心配されていました。しかし、そんなことを話した日の夜、製品の到着と同時に試したようで「めちゃくちゃ簡単でおいしくできる!」と感動の報告が! 共働きなので短時間で作れるのがありがたいほか、安い肉でもやわらかくなるのが最高にイイということでした。また、Aさんには子どもが1人いるので、EL-MB30に調理をまかせておけるのは大変助かるとのこと。最初に抱いていた電気圧力鍋への恐怖はあっという間になくなり、便利さと仕上がりのよさに感心していました。

最初に作ったのは、茶碗蒸し。自動メニューの「温度調理」で作ったということですが、スもできておらず、非常になめらかな食感に仕上がったそうです

もっとも好評だったのは、豚の角煮。こんなにやわらかくなるとは衝撃だったとのこと。食卓にならべ、このレビューのために撮影している間に子どもと夫が勢いよく食べてしまい自分の分がなくなった……と涙したそう(笑)。比較的脂身の少ない肉を使ったのにパサパサにならず、味わいたっぷりだったといいます

一時はどのように調理するのが一番おいしいかを研究したこともあるほど、さつまいもが好きなAさん。EL-MB30で茹でてみたところ、とてつもなくおいしくできたそう。さつまいもを茹でる時に使うのは大さじ3杯の水のみ。少ない水で茹でるから、素材の味が損なわれないのかもしれません。約30分でホクホクのさつまいもが食べられて、幸せ♪ ということでした

【40代主婦の感想】肉も魚も驚くほどやわらかな仕上がり!

最後に感想を聞いたのは、40代主婦Bさん。夫と2人暮らしで、共働きです。Bさんはとても料理が上手で、かなりグルメ。そんな方の舌を満足させられる料理がEL-MB30で作れるのかドキドキしながらレビューを依頼したのですが、とてもよい評価をもらいました。なかでも気に入って、何度も作ってしまったのが「豚の角煮」と「さんまの甘露煮」。圧力鍋は使ったことがなかったので、これほどやわらかくなるのかと感動したそう。また、調理にかかる時間がある程度わかるので、食事の段取りがうまくできるのもありがたかったとのこと。なにより、EL-MB30に付属しているレシピブックのメニューがよくできているから、何を作ってもおいしいんじゃないかな? と話していました。

筆者が遊びに行った時にも、EL-MB30で夕食作り。さんまをさばき、鍋にセットして「スタート」ボタンを押すまでにかかった時間は5分程度でした。このあとは調理をEL-MB30にまかせ、夫を最寄り駅まで自動車で向かえに行ったそう。コンロで調理していたら火をかけっぱなしで出かけることはできないので、そばにいなくていいのは便利ということでした

帰宅後、夫とふたりでできたてのさんまの甘露煮を食べてみたら、驚くほどやわらか! 普通の鍋で骨をここまでやわらかくはできなので、感動したそう。そして、あまりのおいしさに何度も作ってしまったといいます

レシピブックどおりの作り方を行ったBさんによると、豚の角煮は最初に水と酒を入れて手動メニューの「一定圧力」で下茹でした後、調味料などを入れて自動メニューの「可変圧力」で仕上げたそう

下茹でという手間はかかるけれど、その時にも圧力調理が行われているおかげか、口の中でとろけるほどやわらかな角煮ができたそうです。この豚の角煮も気に入り、別日に再び作ったとのこと

上で紹介した黒豆の作り方同様に、大豆をひと晩水に浸しておく工程を「短時間吸水」で約1時間15分にすることができるので、興味のあった味噌作りにもチャレンジできたそうです。短縮吸水を含め、トータルで14時間強かかりますが、付っきりでいなくてもいいのでそれほど手間ではなかったとのこと。市販されている味噌よりもマイルドな味わいだったといいます

食事メニューだけでなく、つぶあんを作り、おはぎにしたそうです。作るのが楽しくて、今まで作ったことがないメニューもいろいろ試してみたくなるのもいいところだと大満足な様子でした

まとめ

このレビューははっきり言うと筆者がラクできる企画でしたが(笑)、その半面、一般の方に無理強いをするワケにもいかなかったので「使えるタイミングで使ってみて」としか依頼ができず、3人がきちんと使ってくれるか不安でした。AさんとBさんには製品の使い方のレクチャーもしていませんが、何の問題もなかったようで、ほぼ毎日使ってしまったとのこと。このことからも、機械な不慣れな女性でもすぐに使いこなせ、かつ、自然と使ってしまう調理家電であることは間違いないといえるでしょう。そして、3人ともでき上がった料理の食感と味への評価が高い! 自動調理鍋を使ったことがない人にとっては、おまかせできることの便利さも実感したようです。特にBさんは本気で気に入ったらしく、買おうかな、と真剣に夫と協議中している最中だそう。EL-MB30は内フタを3枚に分解して洗わねばならない手間があるものの、おまかせできるラクさと仕上がりのよさは洗い物が少々増えるぐらい気にならないとのこと。ただ、炊飯器があるとキッチンに置き場所がないので、そこが悩みのタネなのだと言います。

内ブタは分解し、毎回洗わねばなりません。分解したものをもとに戻すのがわからなくなり、Bさんは何度も取扱説明書を見たといいます。いっぽう、60代の筆者母は特にとまどうことなく扱っていたので、個人差なのかも

EL-MB30は5.5合炊きの炊飯器とほぼ同サイズなので(ちょっと大きいかも)、置き場で悩む気持ちはわかります

EL-MB30は5.5合炊きの炊飯器とほぼ同サイズなので(ちょっと大きいかも)、置き場で悩む気持ちはわかります

洗い物や置き場など少々気になることはありますが、年代が異なる3人が使った評価を見ると、EL-MB30はかなり優秀な調理家電であるようです。予約調理や無水調理ができるようになったので、「煮込み自慢」は型落ちの前モデルよりも新モデルを選ぶほうがお得! 高い肉を買わなくてもやわらかくておいしくできるという報告もありますし、EL-MB30を使えばいつも作っていたメニューが手間なく時短でワンランク上の料理になるかもしれません。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
レビュー最新記事
レビュー記事一覧
2017.11.22 更新
ページトップへ戻る