キャンプや登山などのアウトドアレジャーの人気に比例するように、「車中泊」できる自動車が続々とリリースされている。本特集では、車内で快適に眠れる自動車を「軽自動車」「普通乗用車」「ミニバン」「SUV」「ワンボックス」のジャンル別に厳選。すべての車種に身長175cmの筆者が寝転んだ写真を掲載しているので、スペースの参考にしてほしい。
【この記事も見ておきたい!】
・どこで泊まれる? キマリはある? 初めて車中泊する前に知っておきたい基本的なこと
・内装や維持費のことも! 購入前に知っておきたいキャンピングカーの基本
普通の自動車でも道の駅や高速道路のサービスエリアなどで仮眠くらいはできるが、足を伸ばして横になれない状況でひと晩過ごすのはかなり厳しい。たとえ眠れたとしても疲れが残りやすく、最悪の場合、エコノミークラス症候群になる可能性もある。このような不快を感じることなく止まれる機構を備えた自動車こそ、「車中泊」向きの自動車だ。車中泊できる自動車は、一般的に、シートを倒して大人が横になれ、メーカーのカタログにも「フルフラット」になると表記されている。ただし、フルフラットと記されていても水平になりきらず、かなりの角度がついてしまうモデルや、横になった部分に大きな穴が空く、シートの凸凹が激しいといったモデルもあり、その基準は一定ではない。そんな中、本特集で紹介する13車種は、すべてフルフラットをうたう自動車で、かつ、寝転んだ時の快適度が高いものを厳選している。
車内に横になれる空間が出現するだけで、車中泊の快適度は飛躍的に高まる。写真のように完全に平らにできればかなり快適だが、ここまでフラットにできる車種はあまり多くない
フルフラットにできるとはいえ、どうしても凹凸や傾斜が生じる。気になるようであれば、車中泊用やキャンプ用のマットを敷くといい
軽自動車で車中泊は狭過ぎてつらそうと思う人もいるかもしれないが、近年の軽自動車は車内空間がどんどん広くなっており、車中泊を視野に入れて作られているモデルの快適さはなかなかのもの。とはいえ、車体サイズの制限もあるため、フルフラットにするには運転席、もしくは助手席のシートを倒さねばならない。ゆえに、車中泊できる人数は大人2人が上限。なお、車載している荷物が多い場合、仕様によっては車外に出さないとフルフラットにできないこともあるので注意しよう。
軽自動車とは思えないようなフラットで広い空間を作り出すことができる
車中泊のしやすさに定評のある「ハスラー」は、2020年のモデルチェンジで室内空間が広がり、快適性がさらに向上。就寝スペースを作るシートアレンジも3パターンあり、好みのスタイルで車中泊できる。ひとつめは、前席の背もたれを後方に倒して後席の座面とつなぎあわせるパターン。後席のシートは軽くリクライニングさせられる程度なので、身長によっては若干体を曲げなければならないが、座面のクッション性があるので寝心地はいい。2つめのパターンは、後席を前方に倒して前席を後方に倒すというもの。後席部分はシート背面の硬い面となるが、キャンプ用のマットなどを用意すれば問題ない。比較的床面がフラットで、車体に対してまっすぐ横になれる。そして、3つめの助手席と後席を前方に倒すパターンが進化。先代モデルにも装備されていた機構でラゲッジスペースとしては使えたが、大きめの凹凸や隙間があり、そこで寝るのは少々つらい印象だった。新型は、前席と後席の間にできる隙間や段差がずいぶん少なくなったこともあり、厚手のマットを敷けば寝床としても使える。
サイズは3,395(全長)×1,475(全幅)×1,680(全高)mm。「HYBRID G」「HYBRID Gターボ」「HYBRID X」「HYBRID Xターボ」の4種類のグレードが用意されており、それぞれ2WDと4WDが選べる。最高出力はターボが64PS、NA(ターボなし)が49PS
左が、前席の背もたれを後方に倒して後席の座面とつなぎあわせるパターンで、身長175cmの筆者の場合、ギリギリではあるが足まで伸ばしてまっすぐ横になることができた。右は、助手席と後席を前方に倒すパターン。先代よりも隙間が少なくなったとはいえ、凹凸は多いので厚手のマットが必要だ
後席を前方に倒し、前席を後方に倒すパターン。後席上のヘッドスペースが広くなったので、車体に対して余裕を持ってまっすぐ寝られる。写真で使っているマットは薄手だが、不快感はない。写真のようにシェードを装着すれば、かなり快適に車中泊できるだろう
<関連記事>〜2020年発売2代目ハスラーで車中泊〜 軽自動車でも快適に寝られる! 新型「ハスラー」で車中泊してみた
高さのあるハイトワゴンと呼ばれる形状の「ウェイク」は、ヘッドスペースに余裕があるのが特徴だ。スペース効率を突き詰めた設計となっており、自転車を折りたたまなくても2台積み込むことができるほどラゲッジスペースは広い。その室内空間は車中泊にも十分活用できる。シートの倒し方は、前席の背もたれを後ろに倒した「ロングソファーモード」と、後席を前方に倒した「フルフラットモード」を用意。リアシートの背面に寝ることになるフルフラットモードでは、クッション性のあるマットを敷いて過ごそう。
サイズは3,395(全長)×1,475(全幅)×1,835(全高)mmで、4種類のグレード(「D」「L」「X」「G」)が用意されており、それぞれに衝突回避支援システム「スマートアシスト」を搭載した「SA」をラインアップ。「G」グレードでは64PSを発揮するターボエンジンも選べ、それ以外のグレードは52PSのNAエンジンとなる。いずれも2WDと4WDを選択可能
前席を倒し、後席をリクライニングさせたパターンでは体が完全に水平にはならなかったが、座面の凸凹が少ないので寝心地はかなりいい
「上下2段調節式デッキボード」を用意すれば、しっかり横になれるフルフラットモードにできるが、マットは用意しておきたい
※「レジャーエディション SA V」「Gターボ SA V」「L レジャーエディション SA V」グレードには、上下2段調節式デッキボードが標準装備
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発表されるやいなや、車中泊できる自動車として大きな注目を集めた「N-VAN」は、人気の高い同社の軽自動車「N-BOX」をベースに開発された商用車で、スペース効率が非常によい。後席や助手席を床下に収納するような形でたためるため、広く完全にフラットな空間を作り出すことができるのだ。大きな凹凸もできず、マットなどを敷けばかなり快適に寝ることができる。荷物を積むスペースも十分に確保されているので、趣味の道具を積み込んで出かけ、車中泊するような使い方にもうってうけ。また、車中泊を想定した純正オプションが充実しているのもポイントだ。
2018年7月13日に発売されたばかりの「N-VAN」。サイズは3,395(全長)×1,475(全幅)×1,850〜1,960(全高)mmで、先進安全装備「Honda SENSING」も標準搭載。64PSのターボ付きと53PSのNAが用意される
後席から助手席まで広がるフラットなスペースを確保できる。また、左側のドアが大きく開くので荷物の出し入れなどもしやすい
純正オプションを用意すれば、床にマットを敷いて寝るよりも快適に過ごせる
<関連記事>軽バンなのに走り心地も寝心地もイイ! ホンダ「N-VAN」の車中泊レポート
実は、普通自動車には車中泊を視野に入れて開発されているモデルは意外と少ない。たとえば、セダンタイプはすべてのシートを倒しても水平にはならず、ハッチバックタイプは後席を前に倒して荷室を拡大できることも多いが、そのスペースで就寝するのは現実的とは言えないのが実情だ。ただ、軽自動車よりも車体サイズは大きいので、車中泊に適したモデルであればリアシートを後方に倒し、大人でもアタマからつま先まで余裕を持って横になることができる。
後席を前に倒せるタイプの車種もあるが、あくまでも荷室用なため、横になるほどの広さができないほか、段差なども多く、車中泊には向かない
「ルーミー」はトヨタとダイハツが共同開発した車種で、販売会社によって車名と外観デザインが異なるが、基本的には同じ自動車。フロントシートは背もたれを倒してフルフラットにでき、リアシートは水平にはならないものの70°までリクライニングできるので、比較的寝心地もよい。また、リアシートをリクライニングさせて寝転んだ際に、読者灯のように使える位置にルームランプがあるのも便利だ。
サイズは3,700〜3,725(全長)×1,670(全幅)×1,735(全高)mm。エンジンは1,000ccで、ターボが98PS、NAが69PSとなる。ちなみに、ダイハツ「トール」も基本設計は同様だ
フロントシートを倒してリアシートをリクライニングさせれば、大人が十分に寝られるだけのスペースが出現する
横になった状態で手元を照らすのにちょうどよい位置にルームランプを装備。ドリンクホルダーも同じ場所に用意されている
ほぼすべてのメーカーのモデルが3列シートを備え、車中泊に使えるフルフラットモードのシートレイアウトに対応しているが、2列目シートが2人乗りのキャプテンシート(主に乗車定員7人)の場合、フルフラットにした時にシートの間に隙間ができてしまう。大人2人が寝るには問題ないが、子どもを間に寝かせるような使い方をしたいなら、3人がかけられるシート(主に乗車定員8人)を装備したモデルを選ぶほうがいい。なお、今回紹介している車種ではコンパクトサイズの「フリード+」と「シエンタ」を除いて、いずれも7人乗りと8人乗りが用意されているが、パワーユニットがハイブリッドの場合、7人乗りしか選べないこともある。
車中泊することを前提にミニバンを選ぶなら、2列目のシートが3人がけのモデルをチョイスするほうがいいだろう
「ノア」と「ヴォクシー」は販売店の系列によって車名と若干デザインが異なるが、基本的には同じ車種。パワーユニットは2,000ccのガソリンエンジン(152PS)とハイブリッド(99+82PS)が用意されているが、ハイブリッド車は7人乗りのみとなる。また、フルフラットにしても3列目のシートは水平まではリクライニングできない。
「ノア」のサイズは4,695〜4,710(全長)×1,695〜1,735(全幅)×1,825(全高)mm。ガソリン車のみ、2WDと4WDが選べる
「ヴォクシー」は「ノア」と基本的なスペックや価格は同じ。外観のデザインや内装色などが異なるが、好みで選んで差し支えない
2列目と3列目のシートを倒した状態。3列目のシートは水平にはならないが、それでも十分な広さだ。
高速道路の同一車線での自動運転を実現した「プロパイロット」や、エンジンを発電のみに使用し、駆動は電気モーターで行う「e-POWER」といった先進的な機能が搭載されいるハイブリッド車(セレナ POWER)は7人乗りなので、2列目が2人乗りとなるため、シートを倒した際に隙間が空く。いっぽうガソリン車の7人乗りグレードは2列目のシートが横にスライドする仕様となっており、隙間なくフラットにできる。
サイズは4,690〜4,770(全長)×1,695〜1,740(全幅)×1,865(全高)mmで、2WDと4WDを選択可能
ハイブリッド車の場合、2列目のシート間に隙間ができてしまうが、大人2人であれば問題ない
ガソリン車は隙間はできないが、8人乗りグレードなら普通にシートを倒しただけで隙間が埋まる。3列目のシートも倒せるので、フラットな空間が広い
リアゲートを上方に跳ね上げずに出入りできるゲートを備え、カメラとミリ波レーダーを使って自動ブレーキなどを作動させる予防安全技術を標準搭載。パワーユニットは1,500ccのターボ(150PS)とハイブリッド(ステップワゴン スパーダのみ選択可能)が用意されており、前述の3車種同様にハイブリッド車は7人乗りとなる。ただ、今回紹介したミニバンの中ではシートの凹凸も少ない印象。2列目と3列目のシートを倒せばフルフラットになるほか、3列目シートはワンタッチで床下に収納できるので、2列目のシートをかなり前方に移動させられる。そのため、シートをたたんで床に寝るようなスタイルでフルフラット化することも可能だ。
サイズは4,690〜4,760(全長)×1,695(全幅)×1,840〜1,855(全高)mm
広さは車中泊できるミニバンとほぼ同じだが、シート座面の凸凹が少ないので寝心地はいい
3列目シートを床下に格納し、2列目を一番前まで移動させると、このような広いスペースが作れる。クッション性はまったくないので、敷く物は用意しておこう
3列シートで最大7人乗車できる「フリード」のバリエーションモデルである「フリード+(プラス)」は、2列シートの5人乗り。フリードはフルフラットにならないため車中泊には適さないが、フリード+はリアシートを前方に倒して付属のラゲッジボードをつなげれば、広々とした空間が出現する。ラゲッジボードの微妙な段差は存在するものの、ほぼ平面なのでかなり快適度は高い。筆者は実際にフリード+で数日間車中泊をしたことがあるが、テントで眠るよりも熟睡できた。
サイズは4,265〜4,295(全長)×1,695(全幅)×1,710〜1,735(全高)mmで、パワーユニットは1,500ccのガソリンエンジンとハイブリッドの種類が用意されている。写真はハイブリッド
大人2人が余裕をもって横になれる。シートの背面が体に接するので、クッション性のあるマットを敷くほうがよいだろう。なお、就寝時にじゃまになる荷物が入れておける収納スペースが、フラットにした空間の下に設けられているのも便利でいい
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ホンダ「フリード+」のライバル的存在になりそうなのが、トヨタ「シエンタ」に追加された「FUNBASE」グレードだ。通常グレードが3列7人乗りなのに対し、FUNBASEグレードは2列5人乗りとなり、2列目のシートを前方に倒せば大人2人が横になれるスペースが出現。快適に眠るためのフロアマットや、車内で横になった際に荷物を入れておけるラゲッジアッパーボックス、テーブル代わりにもなるラゲッジアッパーボードなどが一式となった「FUNBASEセット」(メーカー希望小売価格83,000円/税別)というオプションも用意されている。
サイズは4,260(全長)×1,695(全幅)×1,7675(全高)mmで、パワーユニットは1,500ccのガソリンエンジンとハイブリッドが用意されている
セカンドシートを前方に倒せば、荷室長は2m以上に。大人2人が、まっすぐ足を伸ばして寝られる
最大出力1,500WのAC100Vコンセント2つを装備。ひとつは荷室にあるので、電気ケトルなどの電化製品を使うのにも役立つだろう
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近年人気の高まっているSUVは、スポーティーな外観のわりにユーティリティスペースが広く、アウトドアイメージも強いので車中泊向きと思われがちだが、実はあまり適さない。というのも、リアシートを前方に倒すと広めのラゲッジスペースが確保される車種は多いものの、あくまでも荷物を積む用として設計されているため、角度がついていたり、段差があったりして寝るのには向かないのだ。また、シートの背面の硬い面の上で寝ることになるので、クッション性の高いマットを敷くほうが賢明。そんな中から車内で就寝しやすい4車種を厳選してみた。
広さは申し分ないが、そもそもの目的が異なるため、体が接する面は硬く、平面にもならない
2000年に登場して以来、アウトドア志向のユーザーを多く獲得している「エクストレイル」の最新モデルは「プロパイロット」をはじめとする先進機能を搭載しているが、基本キャラクターは変わっていない。リアシートを前方に倒した際にできるスペースも比較的広く、前方に向かって傾斜しているものの角度はきつすぎないので車中泊しやすいだろう。
サイズは4,690(全長)×1,820(全幅)×1,730〜1,740(全高)mm。パワーユニットは、2,000ccのガソリンエンジン(1,47PS)とハイブリッドが選べる
やや傾斜がついているので、車体に対してななめに寝転ばなければならなかったが不満は感じない
スバルが得意とする4WD(同社ではAWDと呼ぶ)モデルで、SUVの中でも特に雪道や未舗装路などを走ることが多い人に支持されている「フォレスター」は、アウトドア趣味のユーザーが多いこともあり、車中泊できるスペースを備えている。リアシートを前方に倒して作るスペースには、やはり傾斜はついてしまうものの、比較的斜度はゆるめ。シートを倒すためのレバーがリアゲートから近い位置に配置されるなど、使い勝手も配慮されている。
サイズは4,625×(全長)×1,815(全幅)×1,715〜1,730(全高)mm。パワーユニットは2,500ccのガソリンエンジンと、2,000ccエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類が用意されている
ラゲッジスペースと倒した後席の背面がほぼ水平になるので寝やすい。斜めになれば、足を曲げずに横になれる
リアハッチを開けた際の開口部が先代よりもさらに拡大され、縁の部分にも段差がないので荷物の出し入れがしやすいほか、腰かけても快適。ハッチが屋根代わりになるので、雨宿りも可能だ
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2列シート5人乗りグレードのほか、SUVとしてはめずしい3列シート7人乗りグレードもラインアップ。5人乗りグレードは2列目のシートを前方に倒せば車中泊できるスペースを作り出せるが、若干、前後で傾斜が付いてしまう。この点においては7人乗りグレードも同様だが、こちらは荷室床面を上に上げることができ、ほぼ水平な状態で就寝できる。
サイズは2WDが4,605(全長)×1,855(全幅)×1,680(全高)mmで、4WDは全高が1,690mmとなる。2,500ccのガソリンエンジンと1,500ccのハイブリッドが用意されているが、7人乗りはガソリン車のみのラインアップ
まっすぐに横になると、身長175cmの筆者でも足は完全に伸ばせない
実は、7人乗りグレードのほうが奥行が短いため、車体に対してまっすぐ横になるとより足を曲げなければならない。足を伸ばして寝たいなら、ななめに寝るほうがいいだろう。とはいえ、写真のように足もとにある荷室床面を上部にセットすれば、比較的フラットになり、下に荷物を入れられるようになるのは便利
2019年から国内販売が始まった5代目「RAV4」は、4WDによるオフロード性能の高さもさることながら、荷室がフラットになり寝やすくなったのも車中泊ユーザーには注目ポイント。リアシートを倒してできる就寝スペースは凹凸や隙間がほぼできないうえ、SUVとしては傾斜もゆるやかで寝心地はいい。そうした車中泊に適した構造はそのままに、2020年に追加されたバリエーションモデル「RAV4 PHV」は、バッテリーの電力で家電製品などを使うこともでき、より快適な車中泊ができる。1,500Wの出力に対応するAC100V電源が搭載されているので、電気毛布で暖をとったり、電気ケトルやホットプレートといった調理家電で飲食を楽しむことも可能だ。
サイズは4,600〜4,610(全長)×1,855〜1,865(全幅)×1,685〜1,690(全高)mm。RAV4には、2,000ccのガソリンエンジンと、2,500ccエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類のパワーユニットが用意されている。写真はプラグインハイブリッドのRAV4 PHV
就寝スペースの床は限りなくフラットに近く、車体に対して斜めに横になれば足まで伸ばして快適に寝られる。写真はRAV4 PHVだが、RAV4も就寝スペースはほぼ同じ
RAV4 PHV最大1,500Wの出力に対応した100Vコンセントは、テールゲート付近に装備されている。車中泊ユーザーから「使いたい」という声をよく耳にするドライヤーの使用も可能だ
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ひんぱんに車中泊する、最高に寝心地のいい車中泊を望むならワンボックスがうってつけ。キャンピングカーのベースとしても使われる車種だけに、車内のスペースは圧倒的に広くて高さもあり、フラットな床面も多いのでマットなどを敷けばかなり快適に過ごすことができる。ただし、車中泊用のオプションが用意されている車種は少ない。
もともと荷物を積むために作られた車種なので、自転車も余裕で積載することができる
マットなどを敷けば、広々とした空間で就寝できる「NV350キャラバン」だが、「トランスポーター」グレードを選ぶと、ラゲッジスペースにベッドが設置できる純正のオプション「ベッドシステム」を使用できる。心地よい弾力と完全にフラットなベッドが作れるので、何も敷かずに寝られるほど快適。商用車に区分されるため、2列目シートの座り心地はあまりよくなく、普段使いに抵抗を覚える人もいるかもしれないが、車体サイズは同社のミニバン「セレナ」とほとんど変わらない
「NV350キャラバン」には大きく分けて5〜6人乗りで荷室の広い「バン」、10人乗りの「ワゴン」、14人乗りの「マイクロバス」の3種類が存在するが、車中泊に適するのは「バン」と「ワゴン」。標準ボディとワイド、ロング、スーパーロングなど豊富なボディサイズが用意されている。標準ボディのサイズは4,695×(全長)×1,695×(全幅)×1,990(全高)mm
ベッドシステムを使用すると、広大なフラットなスペースが作り出せる。大人2人+子ども1〜2人くらいは余裕で横になれるうえ、ベッドの下に収納スペースがあるので荷物を積んだまま就寝可能
ベッドは使用しない時は、写真のように収納できる
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